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漫談の笑わせる仕組みとは?

ギターを弾いたりとかではなく、普通に喋るだけの漫談ですが、笑ってしまうのに何が面白いのかが分かりません。
漫才だと片方がボケて、それにツッコミを入れる滑稽さがおかしいものとなんとなく分かるんですけど、漫談ってどうやって笑わせているんでしょうか?

普段の会話やスピーチなんかで応用できれば良いな~なんて思ってるんですけど、そもそも仕組みが分からないのでどうやって身に付けたら良いか分かりません。
一人で喋るといっても落語とはまた違うんですよね。物語があるわけでないし。

漫談ってどういう仕組みで笑わせてるんでしょうか?

A 回答 (2件)

落語はすべての笑いの基本ですよ。


漫才も漫談もその応用バージョンです。


落語は「登場人物同士が対話している様子」を話すことが特徴です。
それゆえ物語調になりますが、物語があるから成り立つわけではないのです。

それに対して漫談や漫才は「本人がその登場人物となって話す」のが特徴です。


例えば、有名な古典落語の【寿限無】では、
子供が幸せになるために偉い人に良い名前は何かないかと聞いて周り、最終的にそれらを全部を受け入れて「じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ・・・」と、とんでもない長い名前にしてしまったというオチ。

これが漫談なら、
「いや~最近子供が産まれましてね。どういう名前にしたらいいか考えてるんですよ。姓名判断で占って貰ったらテルかヒロが良いって言われて・・・どうしても決められないので『ヒロッテル』にしようと思います。」
といった感じになるわけです。


ただ、古典落語をこの現代に聞いても笑う若者がいないように、
仕組みがわかったからといって笑いを取れるというわけではありません。
これらは基本的な形でしかないのです。


ツッコミを入れることが滑稽なのではなく、
滑稽なのはボケそのもので、ツッコミはそれをわかりやすくしてるだけです。
ですから誰でもわかるボケであればツッコミは必要ありません。

そしてその「滑稽」という感性は人それぞれですから、
相手や状況に合わせた滑稽さを用意しなければいけません。
これがいわゆる「笑いのセンス」というやつです。

もちろん理想は100人中90人以上が滑稽に思うようなことですが、
それが出来るような人はお笑い芸人としてやっていけるでしょうね。
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この回答へのお礼

【寿限無】の落語と漫談の違い、分かりやすかったです。
自分で細かく説明できるほどの理解ではないですけど、もやもやしたのが晴れた感じがしました。
特別なキャラを作らなくても、自分をキャラにしてという感じなんでしょうか。
落語が基本というのは分かる気がします。楽しむ時とはまた違った視点で聞いてみると、何か見えてくるかもしれませんね。

ツッコミとボケの関係も「そうだったのか~」と納得。
笑いどころを知らせるのとブースターのような役割がツッコミだったんですね。
勉強になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2010/10/05 14:22

落語には、笑わせる仕掛けとしてクスグリというのが組み込まれています。

まあ、ギャグと言うことに成るのでしょうが、ストーリーの中で特定のシチュエーションを構成して聴衆を笑いに導くという手法です。

こういうのは、底本ではなく、速記本のようなものに書き込まれていますから、そういうのを研究してみてください。このテクニック自体は落語も漫談も本質的には変わらないと思います。

#1さんの寿限無の例を引くならば、寿限無の由来を語るご隠居に対して、それを訊く側の所作をおもしろおかしく作っていくのがクスグリに相当します。または、寿限無君を呼びに来る子供やおっかさんなどの言葉を調整することでクスグリに持っていくわけです。
コレは、落語や漫談の多くのシチュエーションで使われますが、メインのシチュエーションを説明する主体話者ではなく、客体にクスグリを担わせるという手法です。
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この回答へのお礼

クスグリですか。初めて聞いた単語です。
底本や速記本も。
なるほど、こういうところにヒントが隠されてるんですね。
教えていただいた単語を元に調べてみたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/05 14:30

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