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よろしくお願いします。

大鏡の冒頭部での言葉の読み方を教えて下さい。

「さてもぬしの御名はいかにぞや」

という部分ですが、この「御名」は「みな」でしょうか?「おんな」でしょうか?

また、こういう場合の読み方に何かルールがあるのでしたら、教えて下さると助かります。

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

確か自分も、高校時代の古典の先生から〔御=おほん〕と訓むのが適切だよ、と教わった記憶があります。

しかし源氏物語などには御子(みこ)・御息所(みやすどころ)・女御(にょうご)などの言葉が出てきますので、一概に〔おほん〕訓みだけが正しいとは言えないようですね。
また平安時代の歌集(勅撰集や私家集)には、天皇陛下の御製の歌について、ただ〔御〕とのみ記されている事があり、このような場合はおそらく〔おほん〕訓みが適当なのではないでしょうか。

ちなみに手持ちの岩波書店発行の日本古典文学大系『大鏡』(松村博司校注)を確認したところ、ご質問の箇所は「さても、ぬしのみなはいかにぞや」となっておりました。

参考にしていただければ幸いです。
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この回答へのお礼

詳しい回答、ありがとうございました!

古典の漢字はどう読むのか、毎回悩みます。。。

明確な根拠を示して頂き、とても助かりました^^

ありがとうございました!

お礼日時:2011/03/12 11:16

こんにちは、疑問はつきませんね。



さてご質問の件ですが、あまりカッチとした決まりはないようです。おおむね他の方がおっしゃっているのと同じで、私の辞書「ベネッセ全訳古語辞典」にも「中古は「おほむ」が一般的で、「み」「お」は「み仏」「お仏名」など限られた語につき「ご」「ぎょ」も一部の漢語につくだけであった」とあります。

ある程度一般的に読める物としては、角川ソフィア文庫「古典文法質問箱」(大野晋)に<「御」の読み方>というセクションがあります。「神様に関することは<み>」「平安時代に<おほん>が成立。源氏物語の「御」は<おほん>と読むべき」「<ご>は漢語につく接頭語」というような内容が書いてあります。

後はたぶん専門的な、研究書を読まないと、回答は得られそうにもありません。
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この回答へのお礼

詳しい回答、ありがとうございました!

この読み方は、本当に毎回悩むのです。

当時の人に一回読んでもらいたいくらいですw

ありがとうございました!

お礼日時:2011/03/12 11:18

どちらかといえば 「おほん」 ではないでしょうか。


漢字で書かれたものは、どういう音で読んだのかはっきりしませんが、古写本・物語絵・古筆などに仮名書きされたものでは 「おほん (おほむ)」 が一般的であるとのこと。
「お」 が用いられるのは 「おまへ」 「おもと」 「おもの」 などに限られ、また 「み」 は 「みあかし」 「みぐし」 「みやしろ」 など、用途限定の傾向があるようです。

* 旺文社「古語辞典」(第9版)の 「おほん」 の項を参照しました。
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

皆さんの回答で、
納得がいきました。

言葉って本当にどう読むのかわからず、とても困ります。。。

ありがとうございました!

お礼日時:2011/03/12 11:19

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