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今回の震災後の値動きで、プットオプションのプレミアムがかなり急騰しましたが、それにしては急騰しすぎ(原理的にありえない?)ではないのかと思いました。

以下は、3月15日の4月限と、5月限プットの高値で、おそらく225先物が一時8000割れした時の値であると思います。(一部、オーバーシュート?な値になってプレミアムが逆転してるようなとこがありますが)

行使価格  4月限  5月限
5500     255    
6000     350    350 
6500     475    485
7000     1340   635
7500     1320   780 
8000     920    945
8500     1150   1240     
9000     1490   1650


そもそも、オプションのプレミアムはITMにならないと250円以上の値はつかないと思うのですが、このときはほぼATMの8000円のプットでさえ920円にもなっています。

プレミアムには時間的価値が含まれるので、ある程度の上乗せがあるとはいえ、先物との関係上高すぎるのではないでしょうか。

オーバーシュートなのか?、とも思いますが、そもそもオプションの値動きは、デルタの存在が示すように、原資産の値動きに対してある程度規則的に変動するものですよね。
であるならば、先物が8000円の時点でのこれらのプレミアムは(理論上?)ありえない(高すぎる)と思うのですが。

これらプレミアムの値からすると、原資産である先物が5500円くらいを示している状態ではないでしょうか。

しかし一方で、需給というものがありますから、そういう意味ではどれだけオーバーシュート(先物に対する乖離)してもおかしくはないともいえます。
しかしそうすると、そもそもデルタって何なんだ?ってことになるのですが(需給で先物を無視したプレミアムの値動きが成立するのなら、デルタは意味をなさない?)。


二転三転してややこしくなりましたが、このときのプレミアムはどういう理由(原理?)でついたのでしょうか?

A 回答 (7件)

>特に外からの批判を聞かないのはなぜでしょう



松井のロスカットシステムの異常値問題は、あまり聞きませんか?

被害者の発信力が足りないのですね(私です)。
考えられるのは、
・オプションの参加者自体かなり少ない(株の100分の1ぐらいいくかどうか)こと
・ロスカット口座は2月にスタートしたばかりで、口座加入者自体まだ少なかったこと
・あとは、限月交代直後で、まだ4月限の売り建て玉自体が少なかったこと
などの理由で被害者が少なかったのだと思います。

ただ、数は少ないですが一人当たりの被害額は大きいですよ。
数十人で合計20~30億くらいの被害ではないでしょうか。

オプションの場合は、銘柄によって価値の優劣がはっきり付く商品なのですから、
まともなシステムさえ作れば、こんなおかしなことは起きません。
ほんとに罪深いことをしましたよ、松井は。opuopu
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

おそらく個人的には、今回このような質問をしないかぎり知ることはなかったんではないかと思うくらいです。(そのうちどこかで知ることになったかもしれませんが)

情報が入る確率が高いのは問題直後だと思うので、市場が落ち着いてしまっている今となっては(そう言ってもいいのでしょうか)、知らない人は知らぬまに収束してしまいそうですよね。

それ故に、問題の重要さから言えばもっと話題になるべきだと思います。

業界的には、同業者を批判するのは今後の問題発生のときの批判回避のために自重しているのか、とか思いましたが、証券会社のデフォルトもそれが原因だったりするわけですよね。

>ただ、数は少ないですが一人当たりの被害額は大きいですよ。
数十人で合計20~30億くらいの被害ではないでしょうか。

数十人程度ですんだんですか、参加者が少ないとはいえ少なすぎる感想です。

しかし、損失をこうむったのはロスカットシステムの利用者だけではないですよね。(システムせいで高値がついた以上、市場参加者全員に直接影響がおよんだはずです。)

お礼日時:2011/04/24 12:54

ano4について


1340円は松井証券のシステムの問題でしたか、どなたかが松井証券で不当な値段で強制決済されて問題視されていらっしゃいましたが、このことだったのですね。小生も、この付近の値段の振る舞いを分析中です。
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この回答へのお礼

僕も初耳でした。
リスク管理に関しては予想外だからこそ適切に発動しなければならないのに、それが裏目に出るのは本末転倒ですね。
破産した人もいるでしょうし・・・。

お礼日時:2011/04/24 12:32

ano3について



>そうなると、原資産とオプションは連動する根拠がないのでしょうか。

連動するための前提は、多くの両方向の(一方的でない)参加者がいて、それらの多くは、連動する値で参加しようとする場合に連動性が有効になるのだろうと、日頃思っています。
今回のケースのように一方が強制決済により(別回答では証券会社のシステムに問題があったそうですが)、偏ってしまうと連動性がなくなり、市場原理(売買枚数が一致する値段)に従った値になってしまったのでしょう。
偏りはイブニングなどで、板が極端に薄くなると起き易くなるのではないでしょうか??
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

個人的な思い込みでしょうが、オプションと原資産というのは原資産によってオプションの損益が左右されるので、原理的に連動するもの(すべきもの)と思ってましたが、日経平均と225先物のように、それぞれの需給で独自に動いてしかるべきものだと思い直しました。

ゆえにその乖離を狙うということもありえるものと。
(実際この瞬間の高値で乖離を狙った売りはあったのでしょう。市場のパニックの中、こういう人たちは凄腕だと思います。)

おっしゃられるように参加者しだいですよね。

お礼日時:2011/04/24 12:29

今回の異常な値動きの背景には、松井証券のシステム大暴走があります。


実は、4月7000円プットの高値1340円は、3月14日のイブニング中に出ていますが、
その時の先物は9300円台で、IVを計算すると285というとんでもない数字だったのです。
翌日、先物が7800円まで突っ込んだ時には、高値には遠く及ばなかったのです。

この異常値は他の銘柄でも見られ、かなり多くの方が異常な高値で強制ロスカットされ、
被害に遭われています。
人が自分で買いに行って付けた値段ではなく、松井の自動発注システムの欠陥によって
ついてしまった事故です。
通常はIV200以上に到底はならないと考えられます。

証券会社側には、このようなおかしなことが今後起きないようにしっかりしたシステムを
構築する義務があります。(まずは、松井の早急な謝罪と現象の説明が必要)
それでなければ、参加者は安心してオプションの売りを組み合わせた戦略を組むことはできません。
市場の信頼回復が急務です。

opuopu
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

その話は初耳でした。
ほかのオプションから乖離した異常なプレミアムはそのせいだったのですね。
内容を読んでいくと、誤発注的なイレギュラーな問題ではなく、システムそのものの特性が原因のように思えました。
怖いですねこれは。
実際に問題を起こしているのですから何かしらの責任は負うべきでしょうね。
しかし、特に外からの批判を聞かないのはなぜでしょう。

お礼日時:2011/04/23 17:47

今回多くのotmオプション売りで大損した方のみならず、多くの証券会社がこれらの売りがデフォルトになり大損して、撤退した会社が沢山あります。

このような状況では強制決済の成り行き買い決済でとんでもない値がざら場で起きたのだと思っています。それはとりもなおさずivの信じられない値になったかと・・・。かく言う小生もうん百万の損でした(それですんだだけで退場せずに再挑戦しています) 
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この回答へのお礼

ありがとうございます

証券会社の損失の話は聞きました。
十何億とか、個人的にはその程度の額で済んだのか?と思いましたが。(一人当たり数億円の損失を出してもおかしくないくらいだったので)

たしかに強制決済での(システムなど)値動きの助長はあるでしょうね。
そうなると、原資産とオプションは連動する根拠がないのでしょうか。

お礼日時:2011/04/23 17:33

理論で説明出来ないのがマーケット。


理論を過信したシステム売買が破綻したのは歴史の事実です。
最近で言えばサブプライムローンを組み込んだファンド。
航空で飛行機を墜落させないソフトを開発した博士がウォール街で
見事に全てをクラッシュさせた。
私が思うに、マーケットは人が動かしている以上は不特定多数の人の心理を
全てデータ化した上でリアルタイムに更新出来ない限り操縦など出来ない。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

マーケットそのものは理論通りにはいきませんね。
ある会社のファンダメンタルを的中できても、その銘柄が理論通りに動くとは限りません。
震災の日本経済に与える損失額を的中させても、日経225銘柄もしくは225先物で勝てるとは限りません。
しかし、225先物の値動きを的中できればオプションでは勝てるはずでは?と思うのです。
先物とオプションの関係。
そこがわからないのです。

お礼日時:2011/04/19 12:49

ご存知かと思いますが、プレミアム(本質的価値+時間価値)の変動を左右する重要な要因は5つあります。



(1) 原資産価格
(2) ボラティリティ
(3) 残存日数
(4) 権利行使価格
(5) 金利(配当)等

日経平均株価が急落したことで、
(2)のボラティリティが急上昇した結果、
プレミアムも急上昇したと考えられます。

株価急落時に、
22%前後だったIV(インプライド・ボラティリティ)は
56%くらいまで急上昇しています。

ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

そうですよね、ボラティリティが原因ですよね。

しかしオプションというものは「原資産が絶対」、ではないのかと思うのです。
たしかにボラティリティが上昇したのでプレミアムも上昇、とういのはわかります。
しかし原資産を無視した値動きは意味がないのではと思うのです。
逆に言うとこの時点での5500円のプットを売れば、まだまだかなりのOTMにもかかわらず、ITMレベルのプレミアムを受け取れてしまうことになります。

なので売る→大もうけ

なんてことには・・・・簡単にはいかないのでしょうか。

お礼日時:2011/04/15 19:53

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