原発について扱った山岸凉子の短編作品『パエトーン』(1988年作品)という漫画がWebにて特別公開されたのを読みました。
その中に、ロシアで廃棄物の中のプルトニウムが勝手に原爆に成長し、爆発したとの記述がありました。
果たして本当なのでしょうか?
天然の原子炉というものは実在したとのことですが、ただの核分裂と核爆発では大違い。
事実無根だとしたら、そんな黒歴史な作品を今更堂々と公開しないと思うんですが、それらしいソースが見つかりません。
検索してHitしたのはこのマンガを読んで感化されたと思われる電波な人のサイトか、原子力産業の成長といったコラムばかりです。
No.14
- 回答日時:
6/13日以降 回答が無いのでボツボツ終わりに近づいたかなと感じ私なりの意見を書き込ませて頂ます。
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日本では、(多寡が、漫画家)と言う見方をする人が多いと思いますが、漫画(アニメ)は、ビジュアルと言う手法を用い(借りた)た芸術表現だと思っています。
もし、山岸凉子が漫画家では無く著名な文壇人だったとしたら「原爆に成長し、爆発」と言う表現(意味)の解釈が大きくかわって居ただろうと思います。
彼女の作品の(鬼)の表現を見れば、表現の(意味)の深さを知らされると思うのですが…
彼女の(経歴) その頃の世の親は戦争を体験した時代で、ピカドン程恐ろしいものはこの世に存在しないと思えた時代で、彼女自身の年代では、60年安保~(70年も)を体験した時代の人間には、手塚漫画での科学の先取りを見て漫画での表現は、史実そのものを語るのでは無く如何に人々に内面的な訴えを伝えられるかに力を入れて居たのだと思います。
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私には、「原爆に成長し」←と、言うくだりは、途方も無い化け物に変身したと言う表現であろうと読めました。
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科学的と言う名のもとに、芸術的表現を軽視するのは、果たして正しい解答と言えるのだろうか。
この回答への補足
>私には、「原爆に成長し」←と、言うくだりは、途方も無い化け物に変身したと言う表現
…あの、マンガは読みましたか?
その表現は28ページにあり、そういった芸術的というか詩的な比喩表現ではなく、あくまでもそういう話、つまり事例があるという形で描いています。
>漫画(アニメ)は、ビジュアルと言う手法を用い(借りた)た芸術表現だと思っています。
漫画はあくまでも表現媒体であって、全てが芸術ではなく何らかのハウツーだったりルポタージュだったりもするのではないでしょうか。
フィクションに徹した作品なら比喩表現もアリかもしれませんが、この作品はルポタージュ、ノンフィクションというスタンスです。
そんな作品に、科学的にありえない(他の回答者さんが勝手に原爆になることはありえないことを説明してくれてますが、これは当時でも専門家にきちんと助言を仰げばわかるのでは?)事象を盛り込むのはどうかと思います。
資料がきちんと公開されている現在、
>本作品をひとつの問題提起と捉え、将来的なエネルギー問題を議論してゆく上での一助としていただければ幸いです。
という触れ込みで何の補足もなしに公開していいレベルの作品ではないと思います。
警鐘を鳴らすのことと徒に不安を煽るのは違います。
他の回答者さんの話を総合的に考えると、こう思います。
…とはいえ、あなたのような見方もまた大事だと思います。
作品や情報の受け手もまた、能動的に調べ、考えることが必要だと痛感しました。
ありがとうございました。
No.13
- 回答日時:
核爆発するには、ウランの場合には、U235が90%以上には濃縮されないといけないので、通常の原子炉用の燃料ではありえない。
プルトニウムの場合には、プルトニウム238が相当量含まれていれば、核爆発しない。
ロシアの場合、詳細はわからないが硝酸溶液だろうから、硝酸が作用した化学反応(通常の火薬)だろう。硝酸からアンモニアになりアンモニア・金属塩は、強力な爆薬になることはよく知られている。
プルトニウム爆弾は、プルトニウム240の早期爆発のために、爆縮させる。火薬を巻いて、押しつぶして密度を瞬間的に上げる。それくらい核爆発を引き起こすのは難しい。
福島第一3号機は、MOX燃料であるが、ウランとの混合物だから、それからプルトニウムだけ分離されないといけない。硝酸もないのに?そんなことが起こるのであれば、海水中から金だけ取り出すことはもっと簡単だ。プルトニウムによる核爆発は天地が引っくり返ってもありえない。
圧力による破裂や紹介された化学反応になどによる副次的な爆発はあっても、あくまでも原爆として設計、製造しないと核爆発はありえない、ということですね。
ありがとうございました。
No.12
- 回答日時:
>その中に、ロシアで廃棄物の中のプルトニウムが勝手に原爆に成長し、爆発したとの記述がありました。
ウラル核惨事(キシュティムの事故)
http://blogs.yahoo.co.jp/kyomutekisonzairon/5699 …
>核廃棄物が勝手に原爆になる!?
福島の3号機のプールが爆発しました。
3号機プールの中に燃料は見られません。下のコメントも読んでみてください。
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2 …
3号機爆発についての小出先生のコメントがあります。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/04/tan …
ドイツ人のある科学者は、ある一般教養番組の『核』についての最後で、
「『核』についての科学は、『人間はサルから進化した』と言った単純な科学ではない。
人間は20世紀に入って「核」を発見し、 其の膨大なエネルギーから原爆をつくり、またすぐにそれを平和利用として原発に利用転換したが、それは、あまりにも簡単なスピード転換で『そこの間の研究』は殆どされていない。まるで、赤ん坊が宇宙最大のエネルギーを手に入れて、これでエネルギー問題は解決すると言っているようなものだ。 私は、『核』を否定しないが、人間が安全に『核』を利用できるまで、あと数百年掛かるだろう。」と、言っています。
つまり、「核廃棄物が勝手に原爆になる!?」と、言うことについて、原子力を研究している科学者でも良く分からないのだと思います。
何しろ、核廃棄物はこの50年くらいの間に生み出されたが、其の保管は1万年も人が見守らないといけないそうですし、 ところが、1万年生きられる人間は居ないから、机上の計算予想しか出来ず、1万年後の人類が、今の私達と同じ言語や考えを持っているかも分かりません。
もしかして、私達は1万年後の私達の子孫に時限爆弾を残すことになるのではないでしょうか。そうでないことを望みますが…。
3号機の爆発にも諸説あるのですか。
鵜呑みにせず、多角的に見る必要がありますね。
情報を発する媒体がマンガであれネットであれその点は変わりなく、専門家とされる人の言うこともまた鵜呑みにはできない。
結論はなかなか出せないが事態は進行中…。
この時限爆弾、なんとかして解体しなくてはなりませんね。
そういったことも気づかせていただきありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
私もこの本を読んだときに「本当かよ(笑)?」と直ちに Wikipedia で確認を取ったものです・・・で、結論を先に言えば「本当ではありません」
A No.10 0zunu さんが説明されているように 1957 年のウラル地方に於ける原子力事故 (核惨事) は
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウラル核惨事
に解説があります。(直接開けない場合は新規ページの URL 欄に上記 URL をコピペしてリターン・キーを叩いてください)
パエートンの紹介はこのような (Wikipedia のような) 確認を作者が取れない時代 (25 年前) に山岸凉子氏に資料を渡してパエートンの執筆を依頼、上がってきた原稿に誤りがないかをチェックし切れなかった出版社 ASUKA の青木編集長に非を求められるものですね。
インターネットが発達した現在では作者が事実を検索確認する作業を行えるのですが、それにしても原稿執筆を依頼して出来上がった原稿をチェックの後に出版に GO サインを下す出版社に責任があるものですので、槍玉に挙げられた山岸凉子氏には同情してしまいます。
>検索してHitしたのはこのマンガを読んで感化されたと思われる電波な人のサイトか、原子力産業の成長といったコラムばかりです。
惜しかったですね、上記 Wikipedia サイトを開いていればこの質問を投げかけて 10 人もの回答者に手を患わせることもなかったでしょうに(笑)。
あの表現になってしまったのは当時の状況では致し方ないですね。
しかしながら、今、再検証も補足もナシにWebで公開ってのはちょっと…ですね。
核廃棄物 原爆に成長 の検索でHitしたサイトには、他にも原爆投下と終戦、その後の経済成長を語るものもありました。
それも原爆の悲惨さを引き合いに出しただただ否定批判に明け暮れるヒステリックな意見が散見されました。
パエトーン作中でも原爆について触れられてますが、数々の平和教育によって植えつけられた闇雲に核を恐れ拒絶する思考が数々の思考停止を招き、今の原発事故に繋がってるのではとも考えてしまいます。
No.10
- 回答日時:
回答の一部に誤解を招く表現があるので、念のために確認しておきますが、
1957年のウラルの事故は、いかな大規模爆発であっても、あくまで単純な爆発事故であって、核爆発でも、臨界事故でもありません。
No.9
- 回答日時:
『パエトーン』を見ましたが、確かに勝手に原爆に成長したと書いてありました。
ウソだと思います。
東海村みたいな臨界事故があって村が全滅したというなら理解できますが、原爆となれば純度100%に近くないといけません。
だから臨界事故を核爆発と勘違いしたのではないでしょうか。
使用済み燃料のプルトニウムは2%程度で、あとウラン235も結構残っています。
まして、廃棄物と使用済み燃料はまた別物であり、そこもわかっていないのではないでしょうか。
なお、原爆が核融合と書いている人もいますが、核融合を使っているのは水爆です。
二重水素と三重水素を原爆のエネルギーで核融合させるのが水爆です。
着火するのに原爆を使うので、核分裂と核融合の両方を利用しています。
核融合炉の実験炉は日本、旧ソ連、アメリカ、中国、フランスで作られていますが、実用炉はまだできていません。
天然にできてしまうウランの原子炉と違って、磁力でプラズマを閉じ込めたり、ペレットを高出力レーザーで着火するなど高度な技術が必要なのです。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
>原発について扱った山岸凉子の短編作品『パエトーン』(1988年作品)という漫画がWebにて特別公開されたのを読みました
・こちらの作品ですね・・書かれたにはチェルノブイリ事故の2年後
http://www.usio.co.jp/html/paetone/index.html
・最後のページの参考文献を見るとわかりますが・・作品の記述はこの参考文献が元になっています
・この参考文献に書かれている内容は100%正しいわけではありません・・100%虚偽の意味ではありません・・正確な所、推定の所、推定から導かれた所・・推定の仕方により答えは変わります
>その中に、ロシアで廃棄物の中のプルトニウムが勝手に原爆に成長し、爆発したとの記述がありました
・コミックの1コマにその表記がありますが・・・正確には(プルトニウムが勝手に原爆に成長し)の所は間違いです・・放射性廃棄物が冷却機能が故障した為高温になり爆発した・・が正しい
・当地にあった原子炉は発電所ではなく、原爆用のプルトニウムを作る為の原子炉で、放射性廃棄物のタンクは高温になる為冷却されていたが、その冷却機能が故障して、タンク内が高温になって爆発しストロンチウムを始めとする放射性物質が拡散飛散した物です
(簡単に言えば参考文献の内容が間違っていたと言うことです・・この事実が一般に公表されたのは1989年ですから・・バエトーン公開の翌年です)
・今回の公開にあたり、内容は再検証していないようです
質問された部分とか、核融合と核分裂の意味を誤解している点とか
・この作品の内容は、当時の状況、誌料等が元になっているので、正しい部分と間違っている部分、理解不足な所が含まれて居ます・・コミックス作品として観る分には良いですが・・それ以上の物ではありません
・旧ソビエトの放射性廃棄物の爆発については下記を参照して下さい(コミックス中に表記されている、ソビエトのウラル地方で1957年・・・の事件)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9% …
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.ph …
資料をありがとうございます。
核爆発でこそないものの、廃棄物の管理にも大きな危険があることがよくわかりました。
しかしながら作中での表現は核爆発であり、今になって大々的にWebで公開するのに再検証せず補足もナシというのは軽率な気がします。
この作品で描かれた他の問題も粗があるのではないか? 風評被害を引き起こすのではないかと不安になります。
No.7
- 回答日時:
「パエトーン」の中に出てくる、
「ソ連ウラル地方で1957年云々」というのは、核爆発ではなく、廃棄物貯蔵タンクの冷却装置が故障したためのタンク内圧上昇に伴う単純な爆発事故です。と言っても、大量の放射性物質が環境中に拡散し、未だに影響は残っていますから、極めて深刻な事故と言って差し障りありません。
ソ連の秘密主義(情報不足)と、一般マスコミ等の知識不足等のために、一時期核爆発に匹敵する臨界事故ではないかと疑われました。
なんだか、事故自体とそれを巡る情報混乱の図式が現在進行形の事故と重なって見えてしまいますね。
No.6
- 回答日時:
核分裂反応 原発、原爆は、こちら
重い原子であるウランやプルトニウムの原子核分裂反応を利用する核分裂反応
その熱を利用したのが原発、原爆 違いは濃度
原子核融合 人類が制御できればいいですよね(現在研究中)
軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応を利用するのが核融合炉
水爆は、こちら側
原爆は、核分裂出会って融合ではありません。
核融合では、有名どころは、「太陽」とかでしょうか
>ロシアで廃棄物の中のプルトニウムが勝手に原爆に成長
成長? 濃縮のことなのでしょうか? 連鎖反応させるトリガーは?
どうなんでしょうね 有りうるかもしれませんがすごい確率だと思いますよ。
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