天使と悪魔選手権

原発について扱った山岸凉子の短編作品『パエトーン』(1988年作品)という漫画がWebにて特別公開されたのを読みました。

その中に、ロシアで廃棄物の中のプルトニウムが勝手に原爆に成長し、爆発したとの記述がありました。

果たして本当なのでしょうか?
天然の原子炉というものは実在したとのことですが、ただの核分裂と核爆発では大違い。

事実無根だとしたら、そんな黒歴史な作品を今更堂々と公開しないと思うんですが、それらしいソースが見つかりません。
検索してHitしたのはこのマンガを読んで感化されたと思われる電波な人のサイトか、原子力産業の成長といったコラムばかりです。

A 回答 (14件中1~10件)

原爆と原発の核の作用は違います。



原爆は核融合、原発は核分裂の作用を使用しています。

よって核爆弾には自然にはなり得ません。
核融合は常温では起こり得ません。

まず、核爆弾になるのではなく、水が分裂した水素に引火することによる爆発のほうが、説得力あります。
この時に、原子炉が壊れているばあい、放射線が外にでます。

作用の違いをよく判断することが大切だと思います。
    • good
    • 0

プルトニュウムは核燃料=ウランを原発で燃やすと(核反応)出来るものだそうです。


つまり、自然界(地下資源)にあるのでなく、人間の手で製造されるものとのこと。
しかも厄介なのは、核廃棄物の中のプルトニュウムがだんだんと溜まり、ある量に達すると勝手に核分裂反応を起すそうです。

バエトーンを読んでおりませんが、以上の内容の事とお察し致します。

なお、核分裂は始まると一気に全体に広がる=核爆発となる為、制御棒と真水で分裂をゆっくり時間をかけて爆発を防いでいます。
    • good
    • 0

#1様の「原爆は核融合」はまったくのまちがいです。

どうしてこんなこと知らないのでしょうか。
原発も原爆も「核分裂反応」です。
(「核融合」はいまのところ人類にはできない技術です。)
で、原発と原爆のちがいは、単に核分裂の「速度のちがい」に過ぎません。一挙に大量の核分裂を起こせば原爆、それを冷却しながら、ぼちぼちと反応させて熱を取りだしているのが原発です。
しかし、いくら冷却機能が無くなったからと言って「廃棄物の中のプルトニウムが勝手に原爆に成長」するなど荒唐無稽な話です。
(原爆にするには核物質の相当の「濃縮技術」が必要です。)
「天然の原子炉というものは実在した」というのもまゆつばです。「原子炉」というのであれば、核反応がそこそこ制御されているのであって「爆発した」なら、「原子炉」ではないでしょう。
ただ、数年前に東海村であったように核反応が制御不能になる「臨界事故」はありえます。この場合は、「爆発」というよりも、一定量の核燃料が連続的に分裂し始めて止まらない(止められない)状態になるだけで当然大量の放射線がでますから大事故ではありますが、「爆発」のように熱風や衝撃で周囲に被害を及ぼす訳ではありません。
そして、このような「臨界事故」であれば、ロシアだけでなく、東海村含め数例の事例があります。
    • good
    • 0

天然原子炉については、アフリカ・ガボン共和国オクロ地区のウラン鉱山で、20億年前のものと見られる痕跡が発見されています。


当時は、ウラン235の存在比が3~4%と見積もられ、現代の原子炉における燃料の濃縮率に近く、条件が整えば勝手に連続的な核分裂反応を起こしたと思われます。この反応は約60万年間断続的に続いたと考えられています。
この場合の減速材は、ウラン鉱床周辺にあった地下水などの天然水でしょう。
つまるところ、原子力だって、立派な自然エネルギーって事ですね(笑)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しい話をありがとうございます。
漠然とではありますがその天然原子炉の話を憶えていたため、核廃棄物が蓄積し漏れたりして一箇所に集まり沈殿した結果、天然原子炉のような状況が発生したのではないか?
それによる熱から水蒸気爆発や水素爆発などが発生したのを原爆のソレと混同したのではないか。
それとも、それ以外のメカニズムから本当に核爆発が発生したのかと思った次第です。

お礼日時:2011/06/19 09:55

漫画を事実無根かどうかなど論じることが間違いです。


放射能廃棄物の投棄と言う問題にスポットを当てるにはそこから原爆との展開は素晴らしい発想力と言えます。もちろん、科学的にはナンセンスです。

「天然の原子炉」といったら、太陽をはじめ宇宙の星がそれに当たります。何十億年と爆発しエネルギーを出し続けています。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>漫画を事実無根かどうかなど論じることが間違いです

ソレを言ったらミも蓋もない(苦笑)

お礼日時:2011/06/19 10:24

核分裂反応 原発、原爆は、こちら


重い原子であるウランやプルトニウムの原子核分裂反応を利用する核分裂反応
その熱を利用したのが原発、原爆 違いは濃度

原子核融合 人類が制御できればいいですよね(現在研究中)
軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応を利用するのが核融合炉
水爆は、こちら側

原爆は、核分裂出会って融合ではありません。
核融合では、有名どころは、「太陽」とかでしょうか

>ロシアで廃棄物の中のプルトニウムが勝手に原爆に成長

成長? 濃縮のことなのでしょうか? 連鎖反応させるトリガーは?

どうなんでしょうね 有りうるかもしれませんがすごい確率だと思いますよ。
    • good
    • 0

「パエトーン」の中に出てくる、


「ソ連ウラル地方で1957年云々」というのは、核爆発ではなく、廃棄物貯蔵タンクの冷却装置が故障したためのタンク内圧上昇に伴う単純な爆発事故です。と言っても、大量の放射性物質が環境中に拡散し、未だに影響は残っていますから、極めて深刻な事故と言って差し障りありません。
ソ連の秘密主義(情報不足)と、一般マスコミ等の知識不足等のために、一時期核爆発に匹敵する臨界事故ではないかと疑われました。
なんだか、事故自体とそれを巡る情報混乱の図式が現在進行形の事故と重なって見えてしまいますね。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

事故の真相を教えていただきありがとうございます。

確かに核爆発ではないとはいえ深刻な事故ですね。

お礼日時:2011/06/19 10:30

>原発について扱った山岸凉子の短編作品『パエトーン』(1988年作品)という漫画がWebにて特別公開されたのを読みました


 ・こちらの作品ですね・・書かれたにはチェルノブイリ事故の2年後
http://www.usio.co.jp/html/paetone/index.html
 ・最後のページの参考文献を見るとわかりますが・・作品の記述はこの参考文献が元になっています
 ・この参考文献に書かれている内容は100%正しいわけではありません・・100%虚偽の意味ではありません・・正確な所、推定の所、推定から導かれた所・・推定の仕方により答えは変わります
>その中に、ロシアで廃棄物の中のプルトニウムが勝手に原爆に成長し、爆発したとの記述がありました
 ・コミックの1コマにその表記がありますが・・・正確には(プルトニウムが勝手に原爆に成長し)の所は間違いです・・放射性廃棄物が冷却機能が故障した為高温になり爆発した・・が正しい
 ・当地にあった原子炉は発電所ではなく、原爆用のプルトニウムを作る為の原子炉で、放射性廃棄物のタンクは高温になる為冷却されていたが、その冷却機能が故障して、タンク内が高温になって爆発しストロンチウムを始めとする放射性物質が拡散飛散した物です
 (簡単に言えば参考文献の内容が間違っていたと言うことです・・この事実が一般に公表されたのは1989年ですから・・バエトーン公開の翌年です)

・今回の公開にあたり、内容は再検証していないようです
 質問された部分とか、核融合と核分裂の意味を誤解している点とか
・この作品の内容は、当時の状況、誌料等が元になっているので、正しい部分と間違っている部分、理解不足な所が含まれて居ます・・コミックス作品として観る分には良いですが・・それ以上の物ではありません

・旧ソビエトの放射性廃棄物の爆発については下記を参照して下さい(コミックス中に表記されている、ソビエトのウラル地方で1957年・・・の事件)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9% …
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.ph …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

資料をありがとうございます。
核爆発でこそないものの、廃棄物の管理にも大きな危険があることがよくわかりました。

しかしながら作中での表現は核爆発であり、今になって大々的にWebで公開するのに再検証せず補足もナシというのは軽率な気がします。

この作品で描かれた他の問題も粗があるのではないか? 風評被害を引き起こすのではないかと不安になります。

お礼日時:2011/06/19 10:40

『パエトーン』を見ましたが、確かに勝手に原爆に成長したと書いてありました。



ウソだと思います。
東海村みたいな臨界事故があって村が全滅したというなら理解できますが、原爆となれば純度100%に近くないといけません。
だから臨界事故を核爆発と勘違いしたのではないでしょうか。

使用済み燃料のプルトニウムは2%程度で、あとウラン235も結構残っています。
まして、廃棄物と使用済み燃料はまた別物であり、そこもわかっていないのではないでしょうか。

なお、原爆が核融合と書いている人もいますが、核融合を使っているのは水爆です。
二重水素と三重水素を原爆のエネルギーで核融合させるのが水爆です。
着火するのに原爆を使うので、核分裂と核融合の両方を利用しています。

核融合炉の実験炉は日本、旧ソ連、アメリカ、中国、フランスで作られていますが、実用炉はまだできていません。
天然にできてしまうウランの原子炉と違って、磁力でプラズマを閉じ込めたり、ペレットを高出力レーザーで着火するなど高度な技術が必要なのです。
    • good
    • 0

回答の一部に誤解を招く表現があるので、念のために確認しておきますが、


1957年のウラルの事故は、いかな大規模爆発であっても、あくまで単純な爆発事故であって、核爆発でも、臨界事故でもありません。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!