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日経新聞の7月の「私の履歴書」に登場したシェークスピアの訳者として知られ、東大名誉教授でもある小田島雄志先生。

英文学者だから、当然英国留学経験があるのかと思ったら、履歴書の中にはそういう話が出てこなかったような…。

現在80歳の先生ですが、70年代、40そこそこで英留学も可能だったと思うんだけど…。
そんな経験もないのに、英文学者でござい、と胸を張れるものなんですかね?

それでも、短期の在外研究とかは何度かしてるんでしょうか。
少なくとも29日までの履歴書には出てこないね、そういう話が…。

A 回答 (3件)

「ぼくが翻訳をはじめた頃は、日本のシェイクスピア学者が、今この国のどこでシェイクスピアが上演されているか、ということを知らない有様だったんですよ。

…でも芝居の世界は面白いんですよ。だから、優秀な同僚・後輩に学問の方はまかせる。そのかわり、彼らとの窓口だけは開けておこう。彼らからはできるだけ吸収しよう、と気持ちをかためて、英文学としてのシェイクスピア研究からはズレ落ちたわけです。」(シェクスピア個人全訳を完了しての弁「翻訳の世界」1980年11月号)

「ぼくはシェイクスピアのセールスマンだ。」「書斎にいるよりも実際に芝居見てる方がどうしても好きなんですよね。」と楽しそうに語る小田島雄志の著書をもじるなら、単なる英国留学ではなく、実に「小田島雄志のシェイクスピア遊学」(1982年、白水社)ということなのでしょう。
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 「市井の学者」との言葉をお聞きになったことはありますか?。


その代表格が植物学の牧野富太郎です。彼は大学教育を受けていませんが、その向学心と成果が認められ大学で教壇に立つ形となりました。現代ならば“魚クン”のイメージに相当します。
 しっかりとした研究成果がありそれが認知されているならば「学者」として世間は認めます。他方、留学の回数やマスメディアに登場する機会の多いことが学位に直結することにはなりません。
 イギリスに留学していても必ずしもシェークスピアに造詣が深いとは限りません。日本の国内にもシェークスピアの研究や翻案で舞台作品を発表している方々は多勢います。芭蕉や西行に関しても英語で読んだらどうなるか、などと寧ろ英語文化圏の作家や学者の方が興味深い研究発表を行っています。 
 肩書きだけで学問内容の正否を問われることは同業者(分野は異なりますが)としても心外です。因みに今回の原発問題にいち早く警鐘を鳴らしていた高木仁三郎氏は都立大学助教授を辞職後、「原子力資料室」の代表を除き全ての肩書きを拒んできた人物です。
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この回答へのお礼

>肩書きだけで学問内容の正否を問われることは…

その肩書としては、東大名誉教授という一種最高のものは手にしてらしてる、と思うんですけどね。
私がいいたいのは、日本の演劇を熱心に見て、舞台関係者との交遊を楽しむことに時間を取られて、小田島先生が本場で勉強する機会を自ら失したんじゃないか、と想像する次第です。
私は学問の世界に身を置く人間ではないですが、小田島さんのそういう俗っぽさが好かんね。

お礼日時:2011/08/01 09:16

>現在80歳の先生ですが、70年代、40そこそこで英留学も可能だったと思うんだけど…。



70年代の海外渡航事情(簡略)について。
http://www.tabigaku.com/about_us/history/02.html

70年代は、今現在よりも「留学する」というのが大変な時代です。確かに、同時代人で同じく英文学者の高橋康也氏には英国留学の経験があるそうですが、高橋氏から「ピーター・ブルックの舞台を是非観ろ」と言われた小田島氏は、方々に借金をして英国に渡ったという話も残っています。

日経新聞の「私の履歴書」をお読みになったのなら既知の事の筈ですが、小田島雄志氏はシェイクスピアを「50歳になる2ヶ月前前の80年10月、7年間かけて37本を完訳」されています。つまり、74年頃から掛かり切りの仕事です。

その功績を受けて、80年代に入ってからも著作、シェイクスピア以外の芝居の翻訳、劇評、講演、大学勤め等、多忙を極めておられます。


>そんな経験もないのに、英文学者でござい、と胸を張れるものなんですかね?

随分と失礼な物言いかと存じます。寧ろ、留学せずともあれだけの知識見識を持たれている事こそ賞賛と讃辞、敬意を表するに値すると思いますが。

貴方は、小田島雄志氏の手になるものを読破した上で、その様な事を口にしているのですか。

「留学しなければ、胸を張れない・張ってはいけない」というのが貴方の考えであるならば、非常に愚かしい価値基準です。
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この回答へのお礼

>貴方は、小田島雄志氏の手になるものを読破した上で、その様な事を口にしているのですか。

まったく、読破していませんが、シェークスピアを論じ、その第一人者を任ずるのなら、やはり英国で少なくとも1年くらいは在外研究をしておけばよかったんじゃないか、と老婆心ながら思いますね。ま、次男さんがそれをやったのかもしれないけど。

お礼日時:2011/08/01 09:14

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