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ある現代小説を読んでいたら、次のようなエピソードが記述されていました。

20歳の男があるバーでビールを飲んでいたら、痩せぎすの知的な若い女の子が寄って来て、「SEXしよう」と言い、促されるままにラブホで「激しい」SEXをして、それっきりで別れるという展開まで読んできました。

読み手である小生は、小説作法ではよくあるパターンだけれど、現実生活ではSFより有り得ないと思い、バカバカしくなってそこで読むのをやめてしまいました。(大崎善生著「ロックンロール」)

ちょっとカテゴリーは違うのかも知れませんが、知らない美少女が寄って来てSEXを提案し実行されるということは世の中に起こりうることなのでしょうか? この手の思わせぶりなストーリー展開はこれに限らず一つのパターン化しているような気がしてそれも嫌です。

恋愛問題の方がより具体的な意見があるかも知れないとは思いましたが、この種の「文学」に疑問を感じこのカテゴリーに書きこんでみました。

やっかみで書き込んでいるのではないつもりです。「いちおう」美人のかみさんもいますし、それまで何人かの女性とも経験があります。

A 回答 (4件)

確かに、バカバカしい設定ですね。

そもそも、荒唐無稽、に思える事でも、書き手の文章力によって、本当にあり得そうに描く、というのが王道であったはずなのですが、そのパクリ、そのパクリ、という感じになってきていて、王道、と思う部分が、かなりズレてきているような気がします。多くの人が、リアリティーより、あり得ない設定に、盲目的に引き込まれるせいかもしれません。 それだけ、ストレスがたまっているのでしょうか? 私が今、一押しなのは、ゼルド ザ ゼストの世界という物語ですが、フィクションと思いつつも、読んでいくほど、何がフィクションか分からなくなっていく完成度でしたよ、、、 http://www.lulu.com/spotlight/Rokuto_Urarama これは海外のサイトですが、無料で立ち読みできますので、本がお好きならどうぞ。
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この回答へのお礼

書き込みありがとうございます。

「こんなことあり得ないはずなんだが」と思いながら、作者の才能に拠って作品に引き込まれるのはすきです。・・・というよりそれがフィクションを読む醍醐味です。

どんな小さな事でも、「そんなことあり得ねぇ」と断定したらもう読む気しなくなります。

お礼日時:2011/08/09 13:48

No.1です。



>私の不満はそういう女性を神秘的な魅力ある女性として描こうという常套的な手法にうんざりしたのです。

「神秘的な魅力ある女性」ではなく、「男性にとって都合の良い、性的な付き合いにおける理想の女性」だと思います。

強いて言うなら、その様な女性(初対面で自ら性行為を申し出る)は(誘いに応じる男性も、或いは)「異常性欲者」に該当します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%B0%E5%B8%B8% …

「異常性欲」の対象として「正常性欲」は、

「成熟した男女が人間的出会いをし、相手の肉体・精神の両面を愛すること。」

と定義しされています。

貴方の御読みになった小説だと、「人間的な出会いではなく」「精神面を愛さず」ですから、十分「異常性欲の発露が描かれた場面」だった訳です。

つまり、「扇情的な場面・描写を書くと、取り敢えず刺激を求める読者に読まれる」ので、常套手段となっているのでしょう。


>なんか作家のネタ切れの結果みたいな・・・。

「一億総表現者」時代ですからね。

「表現者(作家・小説家・漫画家・ゲームクリエイター・ミュージシャン・記者・何らかの専門家、等々)」になりたい人は山ほど存在しますが、その殆どが「自己満足だけが至上の目的である、努力も足りず、才能も足りない、単なる凡人」です。
(だからこそ、ブログやツィッターが流行るのです)

「自分だけの作品を作り上げよう」と思っても、「過去の作品を大量に読破し、学び、研究する」事をしないので、結局「何所かで見た様な作品」が出来上がります。

或いは、過去の作品から「こういうのが受ける」という事を学んで、「換骨奪胎(流用)した作品」が出来上がります。

個人的には、「性的に爛れた関係を当然の事の様に扱う」「誠実さの欠片もない恋愛が『素晴らしいもの』扱い」「軽々しく複数と関係を持つ女性を許す・愛する男性が『カッコイイ』扱い」な作品を「純愛(小説・映画・ドラマ・漫画)と称するのは止めて欲しいですね。

後、「余命幾ばくもない人が、性的に奔放になったり、反社会的・非社会的行動に走る(でも、受け入れられる)」という作品もお粗末だと思います。どうせなら、「余命幾ばくもないと思って好き勝手にやりたい放題やっていたら、何と病気が完治する」「(1)健康になった後、好き勝手やっていたツケを払う為に悲惨な思いをする」「(2)奔放な性行為の所為で、今度は性病で命を落とす(当然、側で付き添う恋人などいない。それは「奔放」故の自業自得)」という作品を見てみたいですね。作家に人間の愚かさ・業を描き切る才能があれば、物凄く面白く描ける筈ですから。

つまり、「反社会的・非社会的」「不道徳」「不実」「貞操観念の欠片も無い」「無法・違法」「非道」な事ならいくらでも書ける作家は少なくありませんが、それは「そういう題材は分かりやすく、受ける」からです(=大した文才が無くても大丈夫)。

しかし、「社会的」「道徳的」「誠実」「貞操観念を持ち合わせている」「法を守り、正しく生きる」様な事柄を題材に「面白く、興味深く、胸を打たれる様な、心に残る」作品を書くには相当の才能と人間観察力、作家本人の哲学、資料・情報収集力と精査力、洞察力、文才が要求されます。即ち、「それを書ける技量を持った作家は、非常に少ない」のです。

残念な事に、作家の中には「そんな(後に書いた様な)作品は、受けない」という「言い訳」をする人がいます。もし、正直に「そういう題材を扱う技量は、そういう題材で読者を惹きつけるものを書く技量は、自分には無いので」と言ってくれた方が、人間的に好感が持てますのに。
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この回答へのお礼

再度の書き込み痛み入ります。

大崎善生の「ロックンロール」という作品は、もしかしたら近所の図書館にもあるかも知れません。ご一読いただき、共感いただけるものなのかどうかお試しいただけると幸いです。

その当時は単なるポップスであったビートルズを、教祖のように崇めたてて表現しているのも、この種の小説の常套手段で読む気をそがれました。(因みに小生は「ビートルズ世代」でビートルズには熱狂した経験があります。)

お礼日時:2011/08/08 18:21

小説を書く方向から言うと、ですね。



その手のシチュエーションは意外と導入部として持ってきやすい、という面があります。小説の冒頭で強烈な印象を与えて読者を引っ張るわけで、要は「つかみはオッケー」ってやつですね。現実に起きえるかどうかは「究極的には」どうでもいいんです。

後は、そう書いちゃったモノを、小説内でどう回収していくかですね。回収の出来不出来で名作かどうかが変わってきます。
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この回答へのお礼

仰ることよくわかります。でもそのような舞台裏が見え見えの作品て評価しようと思いますか?小生にはドキュメンタリー番組の「やらせ」と同じ感覚になります。

ただ、今回の作品は導入部の「つかみ」としてその出来事を挿入している訳ではありません。もう少し高等戦術だろうと思います。

お礼日時:2011/08/08 14:45

>知らない美少女が寄って来てSEXを提案し実行されるということは世の中に起こりうることなのでしょうか? 



援助交際という名の売春や、所謂「美人局」なら有り得るでしょうね。

後、厳密には「知らない」ではなく、「それほどよく知らない」「付き合ってはいない」女性としてしまう(これは、女性側が「あわよくば、そこからお付き合いを」という捨て身作戦)のは、有りそうですね。


まあ、「ポルノグラフィーの要素を盛り込んでいる小説」だと、「性的妄想何でも有り」ですから。

さて、「知らない美少女が寄って来て~それっきり分かれる」という展開は、

1.恋愛に発展する男女の出会い方が分からない(ありきたりなのは、分かるけど)
2.恋愛に発展するまでの男女の付き合い方が分からない(ありきたりなのは、分かるけど)
3.恋愛における「心の機微」が分からない(性欲に関してだけは、明確)
4.「美少女にいきなり求められる=男性として物凄く魅力的」という単純な記号(これが一番では)
5.しかし、「いきなり初対面の男を誘う女」なんて、「まともなお付き合いの対象」にはならないので、「それきり別れる」
6.本当は、「男性が頭を下げて必死でお願いして、漸くOKして貰ったけど、すぐに別れた」又は「風俗嬢との一夜」という「ありきたり」を「男性側に都合良く美化しまくった、作られた思い出」と読み解くべき(=苦笑する)所

なのではないかと思います。

現実世界でも、「付き合うきっかけが分からない」「どうやって恋愛に発展させればいいのか分からない」「どうやって恋愛を継続したらいいのか分からない」という声がチラホラ以上に起こっています(ここでの質問でも少なくないでしょう)。


「面倒な手続きや手間暇が一切無く、いきなり性行為に及べて、しかも向こうが誘ったのだから此方(男性)が責任を負わずに済む。性的に存分に楽しんだ後は、相手を『一人の人間』として見る・付き合う必要も無く、自分の目の前から自主的に消えてくれる」

という、「夢みたいな(=妄想120%な)状況」は、「面倒くさがり」「マニュアル無しには人付き合い(恋愛)も出来ない」「努力無しに報酬を得たい」「相手任せで、自分の望み通りになって欲しい」という「一部の人達」には、「憧れ」なのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

私の不満はそういう女性を神秘的な魅力ある女性として描こうという常套的な手法にうんざりしたのです。なんか作家のネタ切れの結果みたいな・・・。

現実世界では夢も希望ない要因(風俗関連)で起こりうることかも知れませんね。

お礼日時:2011/08/08 14:41

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