
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ヒントを以下に簡単に書いておきます。
(1)電荷のない空間(電場が存在しないことではないですよ。ρ=0でいわゆる湧き出しがないことですね)は、のっぺらぼ-でポテンシャルの極値を示す点が存在しないということがEarnshowの定理の中核ですね。これは、次ぎのようにして証明できます。
電荷のない空間のある点でポテンシャルが極大または極小となれば、その点の近傍に描いた閉曲面上ではポテンシャルの勾配(∇Φ)は負または正の定符号を取らねばなりません(※)。それにつられて電場の法線成分Enも正または負の定符号をとります(→定符号をとるということは0ではないということです。E=-∇Φ)。すると電場の閉曲面上の積分は∫∫EndS≠0となり、ガウスの定理からその閉曲面内部に電荷が存在することになりますが、これは空間電荷が存在しないという前提と明らかに矛盾しますね。
(※)ラプラスの方程式(ポアソンの方程式でρ=0としたやつ)∇^2Φ=0で、閉曲面上で∂Φ/∂nが与えられたときポテンシャルΦは付加定数を除いて一意的に決まるという一意性の定理を参照してください。
(2)Earnshowの定理は電荷分布の作る一様な電場中に電荷を置いてもそれが安定な平衡状態(じっと静止している)になることはない、つまり電荷は静電力だけで安定な釣り合いを保つことはできない、というものですね。
正電荷を(負電荷で形成された)静電場に置いたとき、置いた正電荷以外ら生じた静電ポテンシャルが極小の点で安定的な釣り合いを保つことができます。同様に負電荷が安定な釣り合いを保つにはポテンシャルの極大点が必要(※)になります。しかし、これは(1)で調べた一様な電場の中にはポテンシャルの極値を示す点が存在しないことより不可能となりますね。
(※)イメージ的には負電荷同士は反発するのでポテンシャルの極大点がこの場合の安定位置となる。
この回答へのお礼
お礼日時:2003/12/25 02:15
ヒントと解説ありがとうございます。
一つ質問なのですが、
>正電荷を(負電荷で形成された)静電場に置いたと>き、置いた正電荷以外ら生じた静電ポテンシャルが>極小の点で安定的な釣り合いを保つことができます
とありました。
「安定の状態が静電ポテンシャルの極小(極大)の点」というのはどこから来るのでしょうか?何かの定理から来るのでしょうか?教えてもらえますか?
No.5
- 回答日時:
No.3
- 回答日時:
>「安定の状態が静電ポテンシャルの極小(極大)の点」というのはどこから来るのでしょうか?何かの定理から来るのでしょうか?教えてもらえますか?
安定な状態は力が釣りあった平衡点のことを意味します。つまり安定な状態にある電荷を少し動かすと元のの位置に戻ろうとする力が働きますね。この点がポテンシャルの極値を与える点ということになる訳です。この辺りのイメージはココ↓を参照してください。
http://nkiso.u-tokai.ac.jp/phys/matsuura/lecture …
また、ポテンシャル一般の話は
http://dir.itc.u-tokyo.ac.jp/~okabe/tex/elemag/n …
を参照してみてください。
電磁気学の講義テキスト(計算プロセスが詳しい)は参考URLを参照してみてください。
いろいろ挙げましたが頑張ってください。
参考URL:http://kotone.dyndns.org/testprint/TeX/phe.pdf
No.1
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