電子書籍の厳選無料作品が豊富!

こんにちは、いつもお世話になっております。
現在、シンガポール在住で全く別の仕事をしているのですが、カウンセラーの資格を取得したいと考えて居ます。
海外で取得したカウンセラーの資格は日本でも有効でしょうか?
日本のカウンセラーの資格は民間の物が殆どで、公的資格は臨床心理士位だとお聞きしています。
将来的に日本に帰る可能性も考えていない訳ではないので、日本でも有効なのか教えて頂けませんでしょうか?
日本でのカウンセラーの就職事情等、よく解っていないのですが、カウンセラーとして働く場合、民間の資格も必須なのでしょうか?それとも経験重視でしょうか?
カウンセラーの民間資格でも必須の場合、海外で取得したカウンセラーの資格は有効なのでしょうか?

是非、御教示頂ければと思います。
宜しく御願い致します。

A 回答 (1件)

臨床心理士です。



現在、日本では、国が認めた、いわゆる国家資格として、心理士など心理学を活かした資格は、ありません。

ただし、臨床心理士などの当事者団体や、心理学関係の学会の連合団体などの合意もでき、「心理職の国家資格創設」についての動きが本格化しており、今月末には、国会議員の方も含めた集会が予定されています:http://jupa.jp/side/innaisyukai_nissinren.pdf
早ければ、5月の連休明けにも、資格法制化法案が国会に上程されるという情報もあります。

したがいまして、以下に述べる内容は、資格法制化にともなって、状況が変わってしまう可能性が十分あります。

まず重要な点は、現在、臨床心理士などさまざまな「心理の資格」が認定されていますが、上記のように国家資格はありません。
また、どの資格も、いわゆる「名称独占」的な資格であり、その資格を持っていなければ、例えば、「臨床心理士」と名乗れないというものです。
つまり、医師、看護師などのように、「業務独占」の資格は、現在は、いずれも民間資格ということもあって、認定されていません(正確には、認定できません)し、心理職の国家資格が創設された場合も、「名称独占」の資格になるだろうと考えられています。
もっといえば、民間のカウンセラーの資格しかなくとも、極論すれば、資格は何もなくとも、心理の仕事はできるといえます。

ただし、国家資格が創設された場合、心理検査、心理相談などについて、心理職の資格を持った人物が行った場合にしか、健康保険が適用されるような事態になるかどうかは、分かりません。

臨床心理士を例に述べますと、この資格は、文科省管轄の財団法人日本臨床心理士資格認定協会が、毎年1回試験を実施しています。
詳細は、認定協会のWebサイトのうち、「臨床心理士資格認定の実施http://www.fjcbcp.or.jp/nintei_1.html」をご覧いただきたいと思いますが、受験資格には、外国在住であっても、日本の臨床心理士養成大学院修了と同等と認められる学歴があり、かつ、日本国内での臨床経験が2年なければ、受験資格はありません。
したがって、海外で、何らかの心理カウンセラー資格を取得されたとしても、そのまま認められる訳ではありません。

臨床心理士以外の資格について、小生自身は調べていませんが、おそらく似たような規定になっているのではないかと思います(他の多くの資格が、臨床心理士資格をモデルとして、創られているという経緯から、このように考えています)。

もう一つは、就職状況ですが、これは国家資格が創設されると、大きく変化するかとは思いますが、現状では、臨床心理士を持っているからといって、必ずしも定職に就けるとは限りません。
多くの臨床心理士は、非常勤職を掛け持ちしたり、パート勤務をしたりしています。

ましてや、学会認定以外の、まったくの民間資格しか持っていない心理カウンセラーに対する需要は、非常に少ないといわざるを得ません。

以上で、ほぼよろしいかと思いますが、小生これまでにも、心理の資格についてのご質問に回答していますので、もう少し詳しくお知りになりたいということでしたら、回答履歴をご覧くださればと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

御回答頂き、ありがとうございます。
御礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
丁寧な御説明、ありがとうございます。いずれにせよ、まだ今後どうするのかはっきりと決めている訳ではありませんので、時間をかけて調べつつ、少しずつ前に進もうと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/04/10 15:03

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!