
ガラス板などに、1mmに500~1000本という程度に、細い線を等間隔に刻んだものを回折格子という。線の間隔(dと記す)を格子定数とよぶ。ガラス板に光を通すと、線を刻んだ部分は光を通さないので、回折格子は細いスリットを等間隔で多数並べたものと同等である。金属板に線を刻んだものの場合は、線を刻まない部分からの反射光が、ガラス格子の透過光と同じようになる。
各『スリット』から出る光は、回折を示すわけであるが、隣り合うスリットからの光の干渉効果によって、これがさらに鋭い線に分かれる。
この文章で質問なのですが、『隣り合うスリットからの光の干渉効果によって、これがさらに鋭い線に分かれる』とは、一体どういうことなのでしょうか?
教えてください。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
ヤングの実験のように、2本のスリットだけを使った場合には、スクリーン上に現れる明線はやや"ぼやけた"、幅のあるものになってしまいがちです。
しかし、回折格子のように、"スリット"がたくさん有る装置を使うと、スクリーン上の明線は輪郭がシャープになります。干渉縞がシャープになると、明線位置がきちんと決まりますから、その測定値を元にして、光源の波長などがより精確に決めることができることになります。
こんな事情を言っています。
ではなぜ、複数スリットを使うと干渉縞がシャープになるのか? という疑問を持たれると思いますが、その説明はちょっと難しいです。定性的に書いてみると…
すべてのスリットで、強め合う方向が揃っていますから、明線の方向には光が集まり、それから少しでも外れると、そこの光を弱める役割をするスリットがどこかに必ず有るので、明線以外の所は効率よく光が打ち消されて、光が到達し難くなるのです。
No.2
- 回答日時:
お示しの状況を直接観察なされば如何でしょうか?お手元の一つのCD盤にレーザーポインターからの光を入射して御覧なさい。
やや暗い部屋で行うことです。回折斑点が5個ほどは認められるでしょう。新鮮な感動的が得られますよ。「さらに鋭い線」もご覧になれるでしょう。目の前で5次の回折が実感できることは感動的です。光の波長がわかるでしょうからCDの線幅も評価できるでしょう。お楽しみ下さい。
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