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アメリカ海兵隊には>>名誉階級などの例外を除いて同じ階級のまま10年以上勤務する事はできない、とあります。自衛隊でも陸士長は曹の階級に出世できないと入隊数年で解雇されると書いてありました。自衛隊と米軍以外でこんな階級や出世の厳しい軍隊ってほかにありますか?

A 回答 (1件)

 自衛隊に関してはこういう事です。



 一般に軍隊は職業軍人と兵役がある国なら「徴集兵」ない国なら「志願兵」に大別されます。自衛隊も同じでして、「職業自衛官」と「任期制自衛官」に別れます。

 リンク先を元に説明します
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/i …

 職業自衛官になるためには最低でも「曹候補生試験」に合格しなければなりません。これはなかなかの難関で10倍以上の倍率です。めでたく合格して教育隊を含む3年間の任期を積むと三曹になります。このあと、彼らは様々なスペシャリストもしくは下級指揮官としての道を歩み始めます。選抜試験を受けながら尉官までは普通に昇進します。軍隊で根幹をなす人材です。

 任期制自衛官も一応採用試験は受けますが中卒程度の試験ですのでほぼ誰でも合格します。景気がよくなると定員割れしてしまうことがよくありました。
 一任期は陸自が2年、空自・海自が3年です。3ヶ月の教育隊勤務が終わると一士として正式な自衛官に任官されます。その任期中に士長まで昇進します。しかしその名の通り任期が終わるといったん退官しなければなりません。徴兵制の軍隊であれば兵役義務完了というわけです。
 ただ、再任用という制度があり、希望すればまた一任期自衛官として勤務できるわけです。今度は陸・海・空すべて2年間です。階級は士長のままです。でまた2年間たてば退官です。三期目も任官可能です。

 しかし、任期制自衛官というのは旧軍であれば「徴兵」ですから、基本的には使い捨ての兵隊です。三任期目となると最初の任用から6-7年年齢を重ねています。最前線の兵隊ですから体力勝負、若い方が好ましいのです。それに3任期目ともなると防衛大卒業生とか曹候補生試験の合格者よりも年齢は上なのに階級は下という悩ましい状態が生まれます。扱いにくい存在ですね。

 なので、2-3任期目ともなると優秀・真面目な自衛官には曹候補生試験を受ける様にという勧誘が行われます。自衛隊にしても士長上がりのベテランの下級指揮官として重宝します。
 が、中にはあまり優秀でない方もいらっしゃいまして、こちらは年を食って体力も下り坂、一方で態度はでかく年下の上官には扱いにくいという弊害が生じます。

 まあ、そんなわけで任期制自衛官は本人が希望しても4任期目が終わると再任官はされないというのが普通です。この時はもう8-9年が経っています。解雇されるわけではないんです。もう再任官してくれないということです。
 
 米軍も志願兵制度ですから全く同じ理由です。格別米軍や自衛隊が厳しいわけではありません。どこの国の軍隊でも一緒です。使い捨ての兵隊は若くて従順で体力があればあるほど望ましいのです。
 また徴兵制をとる国にしてみれば徴兵される方だって一任期勤めればもう十分ですよ。大学とか会社とかをいったん休んで入隊しているわけですから。

 
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2012/05/13 01:44

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