誕生日にもらった意外なもの

金や銀のアクセサリには14金や18金、925シルバーなどがあるようで、品物には、その金や銀の
純度が示されていますね。ホールマークというらしいのですが、造幣局の検定印のようです。

そこで気になったのは、昔の金貨や銀貨等の純度がどのくらいだったのかということです。
投資家向けのメープルリーフ金貨などは純金で、.999という文字が金貨に入っていますが、
実際に昔使われていた、日本や外国の金貨や銀貨の純度はどのくらいなんでしょうか?
またその純度がコインに標記されていたのかも知りたいのです。
ご存知の方よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

こんばんは。

私はリンクだけ貼って、数行で済ませ、あとはご自分でどうぞ・・・というような不親切な回答はしませんので、長くなりますが最後まで読んで下さい。

・最初に日本の話をします。
明治時代になって、洋式貨幣が鋳造されるようになりましたが、まず、金貨は本位貨幣として作られたので全て.900の品位です。つまり90%の純度です。次に銀貨は貿易用の1円銀貨のみは本位貨幣であったため、やはり.900の品位で作られました。そして明治7年以降の1円銀貨と貿易銀には純度と共に重量の標記があります。
50銭以下の銀貨は、あくまで補助貨幣なので、最初は.800の品位でしたが、50銭銀貨は大正7年以降、また10銭銀貨は明治40年以降.720に下がっています。
戦後に作られた100円銀貨は.600、オリンピックの1000円銀貨やその後の5000円銀貨などの記念銀貨は、.925のものと純銀の物があります。最近の記念金貨も純金です。これらの純銀や純金の記念硬貨は、あくまでコレクション用ですので、ブリスターパックで保護されています。

・次はアメリカの話です。
アメリカではごく初期の一部の例外を除いて、1964年までに製造された金貨や銀貨は全て.900の品位で作られています。ケネディコインの1965年以降の銀貨やアイゼンハワーの1ドル銀貨は、張り合わせの銀貨で総重量に対する銀の比率は40%です。
なお、アメリカにも貿易用の1ドル銀貨があって、これには品位と重量が標記されています。

・次はヨーロッパの話です。
イギリスは世界で最初に金本位制を導入した国で、ここの金貨は、全て22金つまり.917の品位です。また銀貨も1920年までは、.925のいわゆるスターリングシルバーです。1920年以降は.500に引き下げられました。

フランスは、元々銀本位制の国で、純銀4.5グラムが1フランでした。従って1フラン銀貨は重量5グラム、品位.900で作られ、他の額面の銀貨も全てこの比率の重量で、品位は.900でした。
しかし、ラテン通貨同盟の締結で金貨と5フラン銀貨だけが本位貨幣になってからは、2フラン以下の銀貨は重量は同じで、品位は.835に引き下げられました。
この通貨同盟には、ベルギーやスイス、イタリア、ギリシャ、ルーマニア、スペインなども参加または同調していますので、これらの国の銀貨も概ね5フラン相当の銀貨は.900、その他の少額銀貨は.835または.800となっています。金貨は本位貨幣ですから全て.900です。
この通貨同盟が廃棄されてからは、フランスも様々な品位の銀貨を作っています。

オランダは第1次大戦前までの銀貨で、本位貨幣の1ギルダー、2.5ギルダー銀貨は.945という高品位の銀貨でしたが、その後.720に引き下げられました。

ポルトガルも1830年代から50年代に作られた金貨や銀貨は.917という品位でしたが、金平価が変更になってからは、金貨は同じ額面でも品位は同じで重量が減り、銀貨は品位が.835に下がっています。

北欧にもスカンジナビア通貨同盟というのがありましたが、金貨だけが本位貨幣であったため、銀貨は.800以下で作られています。クローネ額面と、オーレ額面で品位が違います。

ドイツも金本位制でしたが、金貨、銀貨共に.900で作られていました。戦後の5マルク銀貨は.625でした。


このように本位貨幣である金貨や銀貨は.900以上の品位で作られましたが、補助銀貨に関しては様々で、19世紀から20世紀前半には.800前後の物が多かったですが、徐々に品位が下がって、やがて銀貨自体がなくなって、白銅貨にかわりました。

アジアや、アフリカ、オセアニア、中南米各国も概ね似たような感じですが、中南米の銀貨には品位や、重量の標記された物が多く存在します。

現在発行されている金貨や銀貨は全てコレクション用の物ですので、純銀や純金の物も沢山あります。
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この回答へのお礼

Frozenさんこんにちは。
本位貨幣と補助貨幣で品位が違う、またその経緯など、詳しく説明戴き、とてもよく分かりました。
いつもながら、貴女の回答は説得力があって、大変参考になります。今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/06/28 12:40

http://www.saganokosen.jp/kindaisen2.html
同じサイトですが、、、(下の方へ)
貴金属のコインは世界中で百万と発行されていますから、全部が載っているサイトはまずないと思います。
個別に検索して下さい。
明治の10銭玉とか安直な指定ではなく、明治だけでも何種類も発行されていますので、旭日竜10銭とか正確な呼称を調べる所から始めて下さい。
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この回答へのお礼

再度回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/06/28 12:36

小判の品位で言えば、



江戸初期のモノで金9割弱、銀1割強
幕末になると、金6割弱に、銀4割強

>その純度がコインに標記されていたのかも知りたいのです
紋や印があるが、純度はない。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
最初の方のお礼に書きましたが、江戸時代の小判などの純度はどうでも良いのです。
日本なら明治時代以降の金貨や銀貨、あとはアメリカやヨーロッパの金貨や銀貨について知りたいのです。

お礼日時:2012/06/27 21:51

昔の鋳造技術はいまいちでしたし、信用も低いので様々です。


また、フォーナインなんかにしちゃうと強度が落ちてすぐにすり減ったりしますので、金貨が実用貨幣であった時代には不向きでしょう。
江戸小判は銀がかなり入っていたようですね。
http://www.saganokosen.jp/edokosen.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。確かに純金だと流通には不向きですね。
江戸時代の手作りのようなお金は確かに純度もいい加減でしょうね。
でも明治時代になってからは、今と変わらないお金が作られていますよね。
ウチにも明治の10銭玉や50銭玉があって、50銭は500円玉より大きく立派な銀貨ですよ。
でも銀の純度は表示されていませんね。
この他アメリカの銀貨やイギリスやフランス、スイスなどの銀貨もたくさんあります。
これらの銀の純度が知りたいのです。因みにこれらのコインにはどれも純度の表示はありません。

お礼日時:2012/06/27 21:10

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