誕生日にもらった意外なもの

ある本(橋爪大三郎先生の『世界がわかる宗教社会学入門』に
『日本は父系社会でないから、韓国のようにキリスト教が広まらない』
と、書いてありました。
韓国も日本も父を敬うと思うのですが。(今は違うかもしれませんが、明治の頃)

「日本のイエ社会は父親を尊敬するもののように見えるが、イエ社会が解体してもキリスト教に移らなかった。」
と、書いてあり、ちょっと意味がわかりません。

日本は父系社会ではありませんか?
イエ社会は父親を尊敬するもののように見えて、実は違うのですか?

なぜ父系社会(韓国)だとキリスト教が広まるのですか?

A 回答 (6件)

韓国のキリスト教は聖書を理解するというより、やたらと感情的で熱狂的で、


ちょっと異様な感じがしました。また財閥というか一儲けした派手なおばさんが
後ろ盾になっていたりして、日本の知的で整然とした清々しい信仰とは
違うなと感じました。父なる神といいますが、
理想的な父親像と重なる部分があるかもしれません。
キリスト教の発祥の地イスラエルが絶対的な父系社会だったからでしょう。
日本は父系社会といっても形式だけで実権はかなり母親が握っているのではないのでしょうか。
教会は圧倒的に女性が多く、女性の献身的な奉仕によって維持されています。
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日本は父性社会ではありませんが、父系社会ですよね。



キリスト教が広がらなかった理由は一つでは
ないでしょう。

文化が一定以上のレベルに達した国では、キリスト教は
あまり広まっていません。
インカ帝国は文字もありませんでした。

韓国が広まったのは、儒教にたいする反動だと言われています。
つまり、儒教による縛りが厳しいのに嫌気をさしていた女性が
キリスト教に逃げた、という経緯があります。

日本は、イエズス会が来日したときには、既に相当の文化レベル
に達していましたし、神道による祖先崇拝とキリスト教が
合わなかった、ということがあります。
信じる者は救われる。
なら、祖先を救う手立てがないではないか。
そんな宗教では困る。
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この回答へのお礼

戦国時代は、弾圧がなければ、キリスト教は広まってたんではないかと思います。
もしかして、その弾圧の影響が、今でもあるのかもしれませんね。

お礼日時:2012/08/14 22:01

橋爪大三郎のトンデモ本を相手にしてもしかたがないが。

父系社会もイエ社会も全然関係ない。

西洋でキリスト教が広まったのは、ローマ皇帝がキリスト教を利用して、皇帝の権威を高めようと考えたからです。3世紀から4世紀にかけてアタナシウス派とアリウス派の対立が起こった。これを放置しておくとローマ帝国が分裂してしまうと考えたローマ皇帝コンスタンティヌス1世が介入して第1ニカイア公会議が開かれ、アリウス派が異端とされてしまった。この介入は成功してローマ皇帝は権威を高めることができた。しかし、ローマ帝国は東西に分裂し、東西のキリスト教はまったく違う歴史を歩んだ。東のキリスト教は東ローマ皇帝に保護されて安泰だったのに対し、西のキリスト教は自立する必要に迫られた。それがローマ教皇をトップとするローマ教会の成立につながるのです。ローマ教皇は世俗権力を正当化し、世俗権力はローマ教皇を軍事的に保護するという悪の二人三脚で1000年間続いた暗黒の中世となったわけです。give&takeの政教一致体制が中世という時代です。王権神授説は、ローマ教皇の干渉を排するためにローマ教皇に依拠しない王権の正当化が理論的に必要になったので唱えられたわけです。その後市民革命が起きて、近代になり政教分離体制となります。

いずれにしてもキリスト教の歴史は西洋の歴史であり、一致していようと分離していようと常に政治と係わり合いを持ってきたのです。

韓国にキリスト教が広まったのは、仏教が李氏朝鮮の時代に弾圧され、宗教的な空白地帯だったからです。1860年に東学党が生まれます。文字が読めない一般大衆にとっては極めて敷居が低い教義だったので一般大衆に広まります。ところが儒学を支持する両班階級に弾圧されます。キリスト教は大院君に弾圧されましたが、李氏朝鮮が破綻すると復活します。日韓併合に際して、独立志向の韓国人はキリスト教に縋って、日本に対抗するしかなかったわけです。伊藤博文を暗殺した安重根、初代大統領の李承晩がキリスト教に改宗したのは決して偶然の一致ではない。

広まったといっても韓国はキリスト教国ではありません。カトリック系、プロテスタント系、仏教系、儒教系、東学系、民族系、新興宗教と様々な宗教が並立しています。

日本でどうしてキリスト教が広まらなかったか。一つは天皇の存在です。日本は古代において中国の皇帝と対等である権威を天皇が確立できたので、ローマ教皇に頼る必要が無かった。どの時代の世俗権力も天皇の信任を得ることで権力の正当化を図れたからです。江戸時代に大政委任論が唱えられた。徳川が預かる統治権は天皇の委任を受けたものだとして正当性を主張する理論です。逆にいえば、天皇の信任を失えば表舞台から去る以外にないという理論です。それが幕末の大政奉還でした。
また日本では仏教と神道が並立できていたので、キリスト教が割り込む余地は全く無かったのです。一般大衆には鎌倉時代に鎌倉仏教が広まっていたのでキリスト教がつけいる隙が無かった。

とはいいながら、日本でも近代では、仏教も神道もカバーできなかったニッチな分野ではキリスト教がその役割を見出し広まることができました。急激な近代化によって生まれた社会矛盾に対して、仏教も神道もうまく対応できなかったからです。
社会改良運動、労働運動、農村改良運動を正当化するための思想としてキリスト教は一定の役割を果たすことができました。内村鑑三、鈴木文治らのキリスト者が社会的リーダーとなりました。

逆に言えば、仏教も神道も社会性がほとんど無いのです。仏教徒が社会問題に無関心だったというのは言いすぎですが、仏教の教義には社会運動を裏打ちする理論がほとんど無く、あくまで個人の暮らし方、心の持ち方を解くのが本質だとはいえます。社会問題に関心の高い文化人にとっては仏教、神道に飽き足らないというところがあったのです。

いずれにせよ、そういう仏教と神道の限界が、大本教、創価学会などの新興宗教や無政府主義、社会主義、共産主義が台頭した背景にあります。

奈良仏教、平安仏教、鎌倉仏教のどれも社会性には乏しい。これに対してキリスト教は中世の十字軍に象徴されるように極めて社会性の強い宗教です。

どうして『世界がわかる宗教社会学入門』なんて出鱈目な本が売れているんですかね。

いずれにせよ、宗教を理解する為には、それぞれの宗教がどのような時代の要請に応えてきたのか、あるいは応えられなかったのかという考察が必要なのです。
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この回答へのお礼

なるほど天皇の存在が重要ですか。
韓国にはないわけですからね。

世界がわかる宗教社会学入門は、図書館で借りました。
確か、どなたか有名人のご推薦でしたよ。
細かく書いてあるので、入門書としては、便利だと思ってます。
95%、納得して読んでます。

たいてい内容が間違っていたとしても、
入門にも入れないその他大勢にはなりたくないです。

お礼日時:2012/08/14 21:59

韓国は儒教です キリシタンは3割弱しかいません

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日本にキリスト教が一定以上広がらない理由。



・初詣で「死後地獄に落ちる」と神社の前でプラカードをもってスピーカーで
 キリスト教の布教に努める。=>日本人ドン引き

・明治維新以前の檀家制度がある程度今も機能している。
 =>現世利益や先祖供養に関わることがない(割り込みしにくい)

・カトリックとプロテスタントの違いがはたから見て判りにくい。

・プロテスタントの牧師に朝鮮人が多く、レイプ事件が頻発。
 =>人材不足だからと言って朝鮮人牧師を呼び寄せるなんて頭がおかしい。

・共産党と結びついて民間習俗の部分にまで踏み込んで一々裁判を起こす。
 =>基地外が多い(イエス様もさぞ頭が痛いことでしょう)

まあ韓国でキリスト教が多いのは自分勝手に教義を改変したウリナラキリスト教ですけどね。
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この回答へのお礼

うーん、やっぱり納得しえないです。
韓国とどう文化が違うんでしょうか。

お礼日時:2012/08/14 21:55

 基本的に日本も父系社会であり家社会です。

これは儒教の影響によるもので中国でも韓国でも日本でも、極東アジアではほぼ共通しています。
 韓国でキリスト教が一気に広まったのは朝鮮戦争の影響であり、父系社会と結びつけるのはいささか短絡的ですし無理があります。

 Amazonのレビュー等にもあるように、宗教社会学を学ぶための入門書としてはいささか問題のある本です。
 鵜呑みにしないほうが良いでしょう。
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この回答へのお礼

けっこうわかりやすい本だと思いましたけど。
韓国と日本の違いは、何かなーとまだ疑問です。

お礼日時:2012/08/14 21:52

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