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半年くらい前の世界的なニュースで、昔、ナチスがチベットに派遣した探検隊が、現地で見つけた仏像をドイツに持ち帰っていたというのがありました。
調べてみると、その仏像は隕石を彫られ作られた物だという事が判明したそうです。

そこで、なぜ中国政府はドイツ政府に対して仏像の返還を要求しないのでしょうか?
それから、もし、中国政府とインドにあるチベット亡命政府が同時にドイツ政府に対して返還要求をした場合、ドイツ政府はどのような対応を迫られるのでしょうか?

事情通のみなさん、どうなんでしょうか?

A 回答 (4件)

譬えドイツ政府に返還要求をしたとしても、政府はあずかり知らぬことと言うだろうし、美術館側も探検隊から正規に購入したということで、返還には応じないでしょう。


世界三大美術館でもある、パリのルーブル美術館(30万点)、アメリカのメトロポリタン美術館(200万点)所蔵、そして女帝・エカテリーナ二世がドイツなどから買い集めてコレクションで始めたロシア・エルミタージュ美術館は1000室もある宮殿に300万点以上もの美術品が納められています。その中には第二次大戦でドイツが敗れた時、無類の美術品収集家だったヒトラーの物を戦利品として持ち帰っております。
こうした他国の財産である美術品を展示しているのをみていると、買い求めた物なら別として略奪に等しい行為で戦利品として展示しているのは普通なら、求められたら返却するのが当然ではないかと思われます。
でも、返還要求に応えた話など聞いたことがありません。

何と言っても欧米は戦勝国ですし、植民地支配を謳歌してきた国ですから、美術品に対しても啓蒙度や知的感覚に優れていることを我々が想像する以上に拘っております。
そうした国同士の美術品が盗まれたとなると、世界的な問題にまでなるでしょうが、国家の力関係が明確であれば、鼻にもかけないでしょう。

どなたかも指摘されておりましたが、共産国家は宗教をほとんど認めません。
ソビエト時代もそうでしたが、宗教を認めると自由がまかり通り、国家の体制が損なわれるので中国は要求しないでしょう。

韓国人に盗まれた仏像でも、重要文化財に指定されている物を無人の寺に祭っておく自体がお粗末ですし、何せ相手はあの韓国です。
経済的に行き詰っているかの国が、ほとほと困って日本の援助を引き出す道具として持ち出してくるまでは、やはり返還はないでしょうね。
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だってチベットが歴史的に保持してきた様々な秘宝も、本来チベットの政府ともいえるガンデンポタンが権利をもち、ダライ・ラマがその国外(チベット 外)持ち出しを許可する立場ですが、中国も侵攻して奪った側です。

へたな動きをすれば、世界にいるチベット支持者に火をつけてしまいます。


チベット人のペマギャルボの言葉を借りれば、日本の国立博物館でも展示会をやったように、「中国チベット秘宝展」などとして、チベットの文字を外せませ ん。本来漢人が勝手に入れず、持ち出せない聖地から、そこに共産党の方針の下、漢人が入り込みチベットの秘宝を聖地から持ちだしたのです。

チベットは戦後も中国が入ってくるまで、独自の旅券(パスポート)をもっており、アメリカを初め世界の複数に国家は、その旅券を認めていたのです。

チベット発行の旅券
「なぜ、政府は仏像の返還を要求しないのか?」の回答画像3
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ドイツ政府の対応「所蔵する博物館(美術館)に要求されたし。

政府としては個人の所有権の問題ゆえ介入する意思はない」
所蔵する博物館の対応「当館は(購入・贈与・寄付等)正規の手段によって所有しており、返還には応じかねる」

ちなみに上記のような対応はイギリスやフランスの美術館・博物館が旧植民地諸国の文化財・美術品等の返還要求に対するテンプレートです
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中国は表向きには宗教否定です。

共産主義ですので。神仏の代わりに党の首脳陣が君臨します。ですので仏像の返還要求は自分の存在を否定する行為になります。
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