

主人公ではない黒人の少年が、スラム街の生活について以下のように語っています。
お姉さんがいて、ある時レイプされてしまう。それでお姉さんは男性が嫌いになってしまったかというとそうではなくて、男性が側にいてくれないと怖くて外出も出来ないようになってしまう。つねに自分を守ってくれる屈強なボーイフレンドが必要になってしまい、だから男と付き合う。
図書館で飛ばし読みした小説で(借りなかった)、このくだりだけ、お姉さんが可哀想で強く覚えています。この小説をちゃんと読みたいと思うのですが、題名も作者も覚えていません。
分類がアメリカ現代文学で、作者は黒人だったように思います。これしか情報がありませんが、わかる方いたらお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
回答ではありません。
ウォルター・モズリーの作品ではないかな、と思っているのですが、未見のため正確なところはわかりません。
以下、その根拠です。
邦訳が出ている黒人作家というのは、きわめて限られます。
アメリカの現代作家だと、トニ・モリスンか、アリス・ウォーカー、テリー・マクミラン、ウォルター・モズリーのいずれかです。
このほかに、少し前になりますが、ジェームズ・ボールドウィン、ラルフ・エリソン、ゾラ・ニール・ハーストン、さらにさかのぼってリチャード・ライト、おそらくこれですべてかと思います(ライトノヴェルの分野では若干の漏れがあるかもしれませんが)。
現代作家ということになると、まずトニ・モリスン、この人はノーベル賞作家で、『パラダイス』『ビラヴド』『ソロモンの歌』など重厚な作品を発表しています。該当する作品は思い当たりません。都市部のスラム街が舞台のものもありません。
アリス・ウォーカー、この人は『カラー・パープル』『メリディアン』など、フェミニストの立場から、問題作を発表しています。『わが愛しきものの神殿』の数多登場する人物が語るエピソードのひとつに似たようなものがあったような気もするのですが、ご質問の内容とは多少ずれているようにも思えます。断言はできませんが。
テリー・マクミラン、この人の作品は、社会的に成功した黒人キャリア・ウーマンの日常を描いたもの。『ため息つかせて』は映画にもなっています。作品は未見です。あり得なくはないけれど、作品の傾向からみて可能性は低いような気がする。
となると、ウォルター・モズリーしか残らない。
ウォルター・モズリー、この人はミステリ作家です。代表作は、デンゼル・ワシントン主演で映画にもなったブルー・ドレスの女』ほか、『赤い罠』『イエロー・ドッグ・ブルース』『ホワイト・バタフライ』『ブラック・部ティ』の五作品が翻訳されています。内容はいずれも未見のため不明ですが、LAを舞台にしたもののようです。したがって、ご質問のような内容のエピソードが挿入されていてもまったく不自然ではありません。
図書館で表紙をごらんになれば、記憶がよみがえってくるかもしれません。
ほかに回答が出ないようでしたら、ウォルター・モズリーからお探しになってみてください。
以上、直接の回答ではありませんが、なんらかの参考になれば幸いです。
この回答への補足
アリス・ウォーカーとトニ・モリスンでは無かったと思います。
でももしかしてということがあるので、
「わが愛しきものの神殿」は確認してみようと思います。テリー・マクミランは知りませんでしたが、仰るように作品傾向から言って違うようです。若い男性が主人公だったように思います。
ウォルター・モズリーの名前も記憶にありませんが、「ホワイト・バタフライ」や「ブラック・ベティ」の字面に覚えがあります。好みの題名なので、多分手にとっています。
同じ図書館に探しに行ければいいのですが…(棚の場所で思い出せるかと)引っ越してしまって行けません。そうなると、うろ覚えの本を探すのは大変です。作者と作品名を
いくつも出していただいて、大いに参考になりました。
ポイントを差し上げたいと思いますが、まだ回答があるかもしれないのでしばらくお持ちください。
ご回答ありがとうございます。「回答ではありません」とのことですか充分な示唆をいただきました。
No2のURLも参考にさせていただきました。
No.2
- 回答日時:
まいったなー、思いっきり変換ミスしてますね。
ウォルター・モズリーの邦訳作品を並べたところです。
『ブラック・ベティ』です。ごめんなさい。
アマゾンのモズリー邦訳作品の一覧を載せておきます。
ご参考までに。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handl …
参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handl …
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