自営で塾講師を10年間してきた39歳男性です。この2,3年の間、ずっと心の中でモヤモヤしてきたことについて、ここに相談させていただきます。私は子供のころ、情熱のある先生が好きでした。ある事柄を生徒に理解させるために熱弁してくれた中学のK先生、思いやりをもって叱ってくれた高校のM先生、難しい数学の問題をスパルタ方式で教えてくれた塾のY先生、・・・と今思い出すだけでも何人かの恩師を思い出します。私は彼らから「情熱」を学び、大人になりました。そして、塾を開校したあとも、彼らから教わった「情熱」を次の世代に伝えようと指導してきました。ところが、数年前から今の時代の教育には「情熱」が受けるのだろうかと考えるようになりました。私は叱るつもりで生徒に情熱を注いでいるのに、たいていの生徒は「怒られた」感覚でいるようなのです。というのも、彼らは「すみませんでした」と謝ったり、「はい、はい」と空返事を謝罪の表情で繰り返すだけなのです。さらに酷いケースは、拗ねてその後の学習をきちんとしなかったり、家に帰って親に「今日、塾の先生に怒られた。」とだけ報告して、親からクレームっぽい電話がかかってきたりしました。
やはり、時代が変わってきているのでしょう。本来は、塾=成績を上げる場所という風潮は今も昔も変わりませんが、指導する側から言えば、「情熱」なくして一体どうやって彼らを成功へと導いてやれるのか分かりません。もの分かりの良い生徒ばかりだと、クールに指導すればいいでしょうけど、残念ながら、あまり多くはいないようです。実は、つい最近まで「情熱」を忘れてクールな教師を演じていました。今の生徒を理解しようと思ったのです。仮に「情熱」が時代遅れというのであれば、今の時代に合った指導方針を考えるべきだと、そうでなければ今後お互いにいい心地はしないだろうと。
しかしながら、良い方向にはなかなか進みませんでした。客観的に、クールな教師はつまらなかったです。それでも、後戻りを考えることなく、何か新しい指導法があるだろうと日々探求していたのですが、なかなか思いつかず、ストレスを感じるようになり、感情で「怒る」ようになり、生徒が次々と退会していってしまったのです。そうなれば、さらにストレスを感じ、投げやりになり、塾をたたもうと考えるようになりました。
塾をたたもうと計画した半年前のこと、1人の既存の生徒が「これからもこの塾で勉強したい」と言っってくれたのです。その言葉に救われた気がしました。その生徒は今風の生徒ではなく、「情熱」が通じる生徒だったのです。他の生徒と違って、私の情熱指導の後、「勉強になりました。次からは○○します。」と前向きなのです。この生徒のおかげで、やはり「情熱」は欠かせないのだと改めて実感したのです。そして、塾をたたむのを取りやめました。
その後、新しい生徒(中1女子)が入会しました。私を成長させるために入ってきたと言わんばかりに、問題発言・行動をおこします。そのとき、「感情的になるな自分!でも、クールもダメ!程よい情熱だ!」と自分に言い聞かせて指導します。でも、私はそんなに器用な人間ではないので、その通り毎回しようと思えば思うほど、ストレスを感じて、さらに悪いことに、高血圧が深刻になってきました。
生徒には成功してほしい、そのための手段はとる、しかし自分のからだは大事にしたい。どうすれば上手くいくでしょうか?皆様方からの助言が必要です。
ここまでの長文を読んでいただいた方、ありがとうございます。不思議なもので、今は少し気持ちが楽になってきました。教育に携わっている方、そうでない方、いろんな方からのコメントをお待ちしております。
No.1
- 回答日時:
「情熱的な指導」をするのがあなたの指針なら、生徒が入会する時に親に「うちはこういう指導方針だから子供が怒られたといってもそれは指導の一環だからクレームは一切受け付けない、ただ勉強だけ無難に教えてやり過ごせばいいって考えではないので嫌なら他の塾へどうぞ、クールな指導を望むんなら何も個人塾でなくても大手にそういう講師はいっぱいいますからね」
って言って、それに納得した親だけ入会できるってシステムにしたら?
そして、塾で問題行動、発言を起こして周りに迷惑をかけるようなことをするんならとっととやめてもらいますと。
もちろんあなたが熱血指導して変わればいいですけど、他の真面目な生徒に悪影響が出るんならそれはそれで本末転倒でしょ?
あなたは問題生徒の更生ボランティアをやってるんじゃなくて「成績を上げる」ことが第一使命なんだから。
文章を見る限り、あなたが経営なさってる塾でどういうスタンスで指導したいのか、
それが親に伝わってないからあなたも強気に出れないのかなぁ、ってそんな気がしました。
塾の規模がどのくらいかわかりませんが、こう言っちゃなんですけどブランドを望むんなら大手塾に行くでしょう。
でもそうではなくあえて個人塾に行かせるってことは、親もそれなりに考えてのことですから、なぜ個人塾なのか、
個人塾は大手と違って指導がきめ細かい分経営者のカラーも出やすい。それでもいいんなら~っていうヒアリングが
必要なのではないでしょうか。
定期的に、親にお子さんの塾での状況を書いた報告書や、その「熱血指導」の熱い思いをお便り形式で
保護者に郵送で手紙を出すとかね。子供相手の教育であれば、ただ子供を指導すればいいっていうものではないと思います。
子供だけじゃなく親も「情熱指導」してもいいと思いますよ。先生の考えを理解してもらうためにも。
あなたがその「熱血指導」をきちんと保護者に伝えて納得してもらってるのなら、
クレームなんて起こるわけないですよね?
私はそれができてこそ「個人塾だ」と思うので、別にほどよいクールさなんていらないと思いますけどね。
塾をたたむことを考えてるのなら、多少お客を選んだっていいじゃないですか。
親にもそこまで卑屈になることないと思いますけどね。結局「先生は親には頭が上がらない」「親にチクれば先生なんてちょろいもの」って方程式が出来上がってるから、生徒も舐めた行動に出るわけだし。「嫌ならやめてもらって結構」「君がどんなに親に言ったって僕と親とでは信頼関係が出来上がってるから無駄だよ」あなたにはこの強気さが足りないのでは?
経営なんてそんな甘いもんじゃないよ、親にもヘコヘコしないとやってられないというのであれば、
あなたには教育の経営者の資質はありませんから、さっさと塾をたたんだほうがよろしいと思います。
そのどっちつかずの態度は「情熱」を理解してくれた生徒にも失礼ですよ。
貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。そうですね。私が中途半端に進めていってたことに気づけました。きちんと自分の方針を理解してもらった上で指導にあたろうと思っています。お世話になりました。
No.2
- 回答日時:
「情熱のある指導」=「熱血指導」ではないはずです。
マスコミでは、両者を混同して用いているようですが、くれぐれも勘違いなさらないでください。
「情熱ある指導」とは、
1.児童ないし生徒の性格や能力を客観的に把握して、
2.その児童ないし生徒にふさわしい指導方法を見極めて、
3.最後まであきらめずに工夫をしながら指導を重ね、
4.学力や能力の向上だけでなく、児童・生徒本人の満足度を高め、
5.さらに自学自習できる力をつけさせていく
・・・・ということではないですか?
どんなに熱く語って指導をしているつもりでも、それが児童・生徒に受け入れられなければ、それは「指導」とは言えません。
「熱血指導」であるかないかにかかわらず、独りよがりの指導は決していい結果を生み出しません。
貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。おっしゃる5箇条は戒めておきます。そして、自己満足な指導にならないように努めていこうと思っています。お世話になりました。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
私は学生時代,「情熱的」な先生は苦手で「クール」な先生が好きでした。
話を聞いていない人がいようと寝ている人がいようと淡々と授業をしていました。しかし,そんな「クール」な先生方は「情熱」がなかったのではなく,学問的な「情熱」にあふれていました。すなわち,「クール」であることと「情熱的」であることは矛盾しないと思うのです。質問者さんのお考えになる「情熱的」とは少し違うのかも知れませんが。また,私は学習塾・予備校というものが苦手で,幼少期から大人になるまで何度か体験授業その他行ってみましたが,続いたことがありません。今まで見てきた塾はやたらと「情熱的」でいつも生徒に発破を掛けるようなスタイルか,ひたすらテクニックを教えこむか(あるいはその両方か)のどちらかでした。しかし,私にとってそうした「情熱」はかえって自分のペースを乱すものであり邪魔でしたし,テクニックだけが必要なのであれば資料だけ読み込めばよいので講義を聴くことは時間の無駄でした。そもそもテクニック自体学問的興味を殺ぐものであり,よっぽど時間がない場合などを除きそうしたものの利用は避けてきました。
「情熱」は子供にそれを受け止める気持ちがなければ伝わりません。「情熱」が時代遅れなのではなく,情熱を注ぐ対象が変わったのではないでしょうか。社会構造の変化に伴い,勉強の目的は不明確になってきていると思います。すなわち,かつてのように勉強して難関大学に入って一流企業に就職すれば安泰という時代ではなくなったため,子供たちにとって勉強が成功に結びつかないのです。情熱と仰いますが,子供が勉強をする目的についてはどのようにお考えでしょうか。質問者様の塾がどのような性格の塾か存じ上げないので何とも言えませんが,「塾=成績を上げる場所という風潮」自体変わってきているのではないかなというのが私の実感です。
元々勉強そのものが好きな子供はそんなに多くありません。私にはこのこと自体不思議で仕方ないのですが,塾講師や家庭教師の経験からして勉強が好きだという子はほとんどいませんでした。親に言われて渋々通っている子供が大半を占めています。そこで仕事だと割り切って「クール」を決め込んでしまうのも手でしょうが,せっかく教えることに「情熱」をお持ちなのであれば,子供たちに勉強の楽しさを伝えてはいかがでしょうか。それは,「勉強が楽しい」ことを教えることではありません。背中を見せることです。私が「クール」な先生方の授業に興味を持ったのはそのような背中を見たからです。
貴重なお時間を作っていただき、感謝します。学問的な情熱を持った教師が素晴らしい存在だったことを思い出しました。私は生徒の生活面を気にしすぎていたのかもしれません。「情熱を注ぐ対象が変わった」というお言葉、なるほどと思いました。勉強の楽しさを教えられるよう努力してみます。お世話になりました。
No.4
- 回答日時:
熱弁したり、声を強めたり、大きな声を出したり、叱ることが
情熱とは限りません。
ものすごーく穏やかで、いつも静かな微笑をたやさないけど
ものすごく情熱的で、厳しい先生、というのもいました。
芯が強く、堅い、そしてちょっとニヒル。
厳しいけど感情的にはならない。子供から見たらちょっとイヤな先生だったけど
大人になった今、授業から何から覚えている先生います。
いかに情熱をかけて授業の方法を工夫してくれたか、時間をとってくれたか
とてもわかります。
熱弁や、強い言葉、叱咤激励、合う子には合うでしょう。
私もものすごいスパルタ塾に通ったことがあります。その頃はそれはそれで楽しかったですよ
多くの生徒は心酔しますよ。
ただ、体育会系や部活にもいえますが、そこには洗脳や宗教の教祖にも似た
危険も孕んでいると思います。
生徒のやる気をだすのに、感情の共感力を使っていくというのは危険な部分もあると思います
熱血の部活の先生は3年間で少しでも強くしよう、今日より明日を、という考えで
鍛錬する人が多いですが、その後の選手生命が絶たれようとも進路がボロボロだろうともいいとしか思えない
引退したら、卒業したら、終わり。次の選手を育てる。
でも一方で、一生のことを考えてかかわる人もいます。それが「ゆるい」「クール」と感じられることもあるかもしれません。
指導に大切なのは、メソッド、ノウハウ、テクニック
子供の個性、できない原因と対策、目標とする到達点や出題に対しての対策、だと思います。
あとは学問的に興味を持てるような奥の深い話。
数学でスパルタ? いや、確かに私のスパルタ塾では数学もスパルタでしたよ。
でもそれだと、その先生の説明(もちろんうまかったですが)で分かる人もいると思いますが
それじゃわからないって人もいますよね。
やる気、気力、だけでどうにかなるんでしょうか?
やればできることをやらない子は伸ばせるかもしれませんが
受験も終わって塾をやめて…叱ってくれる人間が一生傍にいるのでしょうか。
あと日本の教育界は努力や後天的なものがすべてを左右するという空気が蔓延していますが
生まれ持った知能というのにはばらつきがありますし
「叱らなくてもその子がやる気になる方法」「その子の分析、原因の把握」
をたくさん引き出しを持つというのは
情熱、高い志がないとできないことだと思いますよ。
偏差値75の子が理解しやすい説明、やる気の出る言葉
偏差値40の子が理解しやすい説明、やる気の出る言葉。
視覚的にしたほうが理解ができるのか、記憶しやすいのか
それとも言語や理屈で覚えたほうがいいのか
そういうのがスルっと出てくる先生は、ものすごく勉強したんだろうな
授業しながらものすごくいろんな情報をキャッチして分析してるんだろうな
すごい情熱だなぁ~!って思います。
感情的になるのが、本気で関わっていることを伝えることもあります
ただ、それが自分が腹を立てて怒ってしまえば伝わらなくなります
子供が自分や他人の命や存在をないがしろにしたときだけ、とかに限らないと。
それに強い叱り方をすればさらに強い叱り方をしないと聞かなくなります。
情熱的な先生といっても、「情熱。熱血」を演出している劇場型だなぁと感じる先生がいて
そういう先生にはスーっと冷めてしまう子もいます。
話の中身なんてあまり記憶に残りません
熱く指導され、それに応じて頑張ってる自分に心地よさを感じている生徒を冷めた目で見てしまいます。
叱るつもりで情熱?意味が分かりません。叱ることは必要かもしれませんが…
熱血を我慢したら高血圧、ってことは自分の感情を無理に抑えているから
というならあなたがやっていたのは感情の発露
叱るでなく怒る、だったのではないですか?
あなたの指導法にあった子を集めたいならそれを前面に出して募集すれば
それを希望する子、親があつまるからそうすればいいと思います
熱血指導、スパルタ教育!って書いて。
ただ問題行動の多い子を鍛えなおそうと入れてくる親もいます
でも問題行動の多い子は本人が事情を抱えていることも多く大人との信頼関係が壊れていますので
強く叱るほどに逆効果になるかと思います。
挑戦的、反抗的な子に必要なのは自己肯定感だと思います
No.5
- 回答日時:
元塾講師です。
熱血かクールかって、当時に流行ったドラマに左右されてるだけちゃうの?
自らをどう位置づけるかが問題ですな。学校のただの教師なの? それとも教育者なの?
それだけです。
はっきり言います。塾で食べていくならば、生徒は競走馬と同じなのです。
一頭が有害ならば、他の馬を護るために殺すのです。小を護るために大が死んだら
それはどうなんでしょうか? 今の日本の教育現場はそればかりで、話にならんが。
塾は教育の場ではありません。それを認識しましょう。
第一、熱血かクールかって、それしか選択肢が無いのか?! おかしいやん。
まずは自分を知ることです。次に相手を見て、できる事とできない事の線引きを
明確にして、できる範囲でできる事をするだけです。あなたの仕事は慈善事業なの?
俺が質問者の立場ならば、そんな出来損ないは除外します。だって塾の名前に傷が
付きますから。まあ、進学系のガチの塾か、出来損ない向けの個別指導塾かで
方針が変わりますが。
教育とは自らの背を見せる事も重要です。他の仕事にも通じますが、
今の質問者の状態は、学園ドラマごっこにしか思えません。その底の浅さを子供は
しっかりと見ているでしょう。コスプレちゃうねんから。
熟慮を求めます。
貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございます。学園ドラマごっことのご指摘、恥ずかしく感じました。自分ではそういうつもりがなくても、そう思われていたのかもしれません。お世話になりました。
No.6
- 回答日時:
それは情熱じゃないです。
「価値観の押し付け」です。
熱血でも子どもに受け入れられる人はどこかただの熱血バカとは違います。
いい例が松岡修造さんです。
ウザイだの頭が悪いだの言われながらも結局広く受け入れられています。
私は教師に有効な能力は「熱意」「ポリシー」「バランス感覚」そして「ユーモア」だと考えています。
ユーモアと熱意を使い分けるからこそ両方がより引き立てあい活かされます。
スイカに塩かけるようなものですね。
貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございます。「価値観の押し付け」、逆の立場ならしてほしくないですね。今後は自分が指導する内容が生徒にとってそうだと思うようなことは避けようと思いました。最後の「スイカに塩」、いい表現ですね。お世話になりました。
No.7
- 回答日時:
あなたにとって情熱とは何か
それは怒鳴ることか、説得することか、愛の鞭か・・・
解釈の仕方はいろいろあるものだと思います。
私も情熱のある先生は好きです。
しかし、情熱があっても感情的に怒鳴り散らしたり、子どものようにわめくような大人は嫌いです。
情熱は万人が持つべきです。情熱が無ければ何も行動できないし、無気力にさいなまれることでしょう。
しかし、貴方の情熱というのはただ怒鳴り散らすことではなかろうか、と子どもたちは考えているのでは?
ついていこうという考えを持つ生徒は目的のためなら手段を選ばず、あなたの熱弁を聞いてるのかもしれません。
貴方の教育の仕方は少年時代に大変影響されており、教育の仕方を変えることは不可能です。ですから、クールなやり方は貴方にとって慣れないことであり、やめたほうがよいです。しかし、大人が感情的になっては子どもは何故怒られているのかがわからないのでは?怒鳴ってばかりでは、子どもはついていきません。ただの暴君と捉えられるのも無理はないでしょう。
あなたにとって教育とはなんでしょうか
点数をあげること?情熱というのを忘れてほしくないこと?
私はそれだけが教育ではないと思います。
人は人に教育をしなければ人になれない。
では人とは何か?
人の学名であるホモサピエンスは「考える動物」・・・だったっけか?
まあそういう意味をもつ学名です。
つまり人とは考える力を持つ動物だと私は考えています。
情熱と教育、それをあなたなりに定義することが貴方にとって解決する道ではないかと私は考えます。
貴重なお時間を作っていただき、ありがとうございました。私は決して、怒鳴り散らす情熱を与えたわけではなく、強調して伝えたかっただけなのですが、生徒がそう感じたのであればまずいのですね。熱くなってしまう性格をコントロールして、冷静に上手く情熱指導ができる方法を考えるようにします。お世話になりました。
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