「これはヤバかったな」という遅刻エピソード

井戸茶碗は焼成不足な下等な焼き物と言われていますが本当にそうなのでしょうか?
釉薬の成分 胎土 焼成技術は解明されたのでしょうか?
井戸茶碗の「かいらぎ」はかいらぎ技術の発展段階の様にも思います
井戸茶碗がどの程度解明されたか
制作地は何処なのか教えてください
下等な焼き物とは思えません

http://book.geocities.jp/qqvx3ab9k/wabisabi/menu …

また 日用雑器とされている根拠は?
HP 「かいらぎ」は井戸茶碗の物とは別物なのでしょうか?

A 回答 (2件)

井戸茶碗は朝鮮半島で焼かれた陶器で生活用雑器といわれます。



というのは大陸や半島の人々の美的感覚ではこういった陶器は
つまらないものと思われていたんです。
立派な焼き物というと青磁や白磁といった磁器でした。

また井戸茶碗の形は大量生産に向いており、カイラギの発生も焼成温度の低さに
よるものとされていますから、ますます安物とみなされるようになりました。

ところが、調べるにつれ不思議なことが分ってきています。
井戸茶碗の代表格である大井戸茶碗など、陶片さえ朝鮮半島に残っていないんです。

いまでは大井戸茶碗は日本で焼かれたのではないかとの説もあります。
初期の井戸茶碗は朝鮮半島で焼かれたにしても、
日本の茶人が井戸茶碗をもてはやすようなってからの名品といわれるような作品は
朝鮮半島から連れてこられた陶工が日本で焼いた可能性があるようです。

井戸茶碗に似たカイラギを特徴とする焼き物というと萩焼きや志野焼ですから
そのあたりの焼き物を始めた陶工が焼いたのかもしれませんね。

なお「かいらぎ」の技法は井戸茶碗のカイラギの延長上にあると思います。
カイラギ自体は同じものですから茶人の好みに合わせて技法を発展させた
結果なのでしょう。

井戸茶碗の技法は結構解明されているようで、井戸茶碗に似せた萩焼の茶碗が
1万円くらいで売られています。
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はじめまして。


骨董は多少好きですが、焼きものの専門ではありません。

私は柳宗悦の文章が好きで、他の趣味に置いても
(例えばクラシックカーなど)、ありのままってなんだろうと、常に考える口です。

井戸茶碗に付いては、民衆が生活に用いた粗末な器、一流の陶工や、工房が焼いた
完成度の高さも無く、その無名性の中に生活器の美を見出し 茶道で珍重されたと
解釈されるのではないでしょうか。

技術論はほんとうに素人なので、即答しかねて済みません。
ここに柳の文章が引用されていますが、名も無き村の陶工が、手に入る土で練り上げ
「無造作」に作り上げたものが、大名ものになっているというくだり、
文章の力に率いられてしまいますが、無造作こそ、下等の美ではないでしょうか。
http://www.geocities.jp/mi0506jp/idotyawan.html

彫刻とかの鑑賞でも力強さというものが、評価を呼びます。
虐げられた黒人のうめき、魂の叫びがブルーズになったと言われます。
得々と高名な陶匠が練り上げた高価な製品は、将軍や高貴な人の元に納められた
宝物かもしれません。
しかし明日の命もしれない武将たちが、刹那に一服を追い求めた茶の湯には、
未完成の荒々しさや、えも言えぬ造形の妙に感動や、田畑の裏から立ち上がった
自分たちの人生観が投影できる焼きものに共感を覚えたのでは、ないでしょうか。

下等で上等、下克上の世の中だからこういう価値観が生まれた。
あまり良い説明になっていないのですが、襤褸が出そうなので(笑)、
この辺で失礼します。
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