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油絵を描きます。細目のキャンバスは繊細な表現に向いているとされています。
しかし、単に完成時にキャンバス目を目立たせたくない場合、細目のキャンバスを使うのは有効なのでしょうか。
ウィキペディアには、
「現代的な」技法ではキャンバスの織り目、肌理の利点を引き出すが、これは古典的絵画の写実性をほとんど不可能にしてしまう。ルネサンス美術の画家たちはキャンバスの織り目が目立たなくなるよう気を使った。
とあります。当時はどのような方法で制作していたのでしょうか。
また現代のフォトリアルな絵の場合もキャンバス目が目立つと困ると思うのですが、そのような絵はどのような支持体に描かれているのですか。
また他にキャンバス目の目立たない方法や支持体があればお教えください。

A 回答 (2件)

ヴェネチア派技法で良いのかな?



キャンバス+薄く石膏です。

http://www.artnavi.ne.jp/representation/gazai/ab …

現代は上記と同じかジェッソ。
表面にサンドペーパーを掛けて使う。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
やはりサンドペーパーは必要なのですね。

お礼日時:2013/06/12 10:48

もう40年もまえになるのでしょうか


いわゆるフォトリアリズムとか
スーパーリアリズムといわれた作品傾向が流行しました。

当時のそれらの作品は何に描かれていたかといますと
実に様々なものがあったようです。

平滑な面が欲しい人は
シナベニヤ、石膏ボード、アルミ板、アクリル板等々です。
あなたも平滑な面が欲しければキャンバスの目をつぶす手間が省けて
いいかもしれません。

どうしてもキャンバスで平滑な面をつくることにこだわるなら
アクリルジェッソでそれをつくるのはあれで結構大変です。
アクリルジェッソはかなり厚く塗っても乾くと下の凹凸を
くっきりとその表面に反映していまいます。
従って塗っては水ペーパー、その上に塗っては
また水ペーパー・・・をなんどもくりかえさねばなりません。
それで本当に平滑にするには
結果として数ミリの厚みが必要です。
さらにそれらを画面均一の厚みにするのがまた結構大変です。
なにも工夫しないで上の作業をしていると
たいていかすかながら凸凹できてしまいす。
正面からみるとわかりにくくても
実際作品を壁にかけたりして上から照明が当たると
その惨憺たる有様にめげます。

昔の西欧において
フランドル画派にしても
それが板に白亜や胡粉等が使われていたと思うのですが
それらを均一に平滑にするため
金属の板で表面をけずるようなことをしていたようです。

キャンバスには昔からの「ムードン」(天然白亜)をお使いなるほうが
いいでしょう。
http://www.cad-red.com/jpn/mt/spt_wtr.html

私は個人的に
ある方法というか材料を特定の方法で使用すると
じつにきれいで堅牢な平滑な面を作ることができる
画期的な方法をみつけております。
・・・・が、これは教えられません。
本来技法というのは
作者が苦労して自分にあった方法をみつけ、
または発明すべきものであるからです。

さて
もっともスーパーリアリズムがすべて平滑な面に描かれていたかというと
そうでもなく
普通にキャンバスにかかれたものが多かったのではないでしょうか。
なぜなら写真のように描くことが主題ではなく
写真を書き写すという形式の、またはそのような見方による
なによりも「絵画」を描くことが目的とされていたからです。

従って作品を離れてみるとまるで写真のようにしか見えなくても
画面にある程度近づいてみると
意識して筆跡を残して描かれているものがよく見られました。
もちろんエアブラシによるものもありましたが。
ですから布目の見えるキャンバスも当然使われていました。
フォトリアリズムの作品は描写がこまかいようで
実は結構細部は絵画的に単純化されていて
さらに絵の具の盛り上がったようなベタ塗りも多く
近づいてみると何が書かれているのか
わからないほどのものもありました。
この作者の息遣いが伝わるような手技の痕の濃厚な「絵臭み」と
全体のつきはなしたつめたい機械のような視線の両立するところのギャップからくる
一種の幻惑感がこれら作品の興味深いところの一つであり
作者のまた意図でもあったのではないでしょうか。
それでこそ絵画としての価値が生じているのだと思います。

キャンバス目があっても別にフォトリアルに表現するには困らず
逆にいいことだとさえ思うのですが。
・・・・余計なお世話でしたか。
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この回答へのお礼

スーパーリアリズムについて非常に詳しく教えて頂きありがとうございます。
やはり支持体一つ作るにも非常な苦労があり、絵を描くという行為はそこから始まっているのですね。

お礼日時:2013/06/12 10:53

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