No.5ベストアンサー
- 回答日時:
経験から一気にはのびないと思いますよ。
英語はネイティブなみになりましたが、フランス語は2年勉強しましたが1年目と2年目の間にブランクをあけてしまい結局は物になりませんでした。 ロシア語は今のところ聞くだけで勉強しているので勉強のスピードは遅いです。
英語の場合、留学しましたが初めの1年でネイティブの半分ぐらいまでしか行きませんでした。 2年目ぐらいでようやくネイティブに近づいた感じです。
2年を短いと取るか長いと取るかは人によりますが、私としては急速とは言えないと思います。
No.4
- 回答日時:
たとえば、ある国で生活するようになって、最初の数ヶ月は接するその国のひとがしゃべっている言葉が、まるで濃い霧の中にでもいるようにはっきりと知覚できず、言っている単語が耳に形を結ばなかったのに、ある日突然霧が晴れたかのように、かれらが言っている単語がはっきりと耳に残るようになる、というようなことをおっしゃっているのでしょうか?
それは、目に見える、あるいは知覚できる現象というものと、その現象の発現を支える意識されない諸要素の熟成というプロセスに関わることがらです。
こういうイメージを想像されてはいかがでしょうか?
鉄の水槽に水を入れるのを、離れた場所から観察するという例です。まずひとがやってきて、蛇口をひねり、そのひとはそこから去ります。給水が始まったという現象がそのとき認識されました。しかしそのあと、外見的には何の変化も起こりません。そしてかなり時間が経過してから、水槽のふたの隙間から水があふれ出てくる、という現象が観察されます。そのふたつの現象の間には何も現象として観察されていませんが、水槽の中では水が満ちてくるというプロセスが行なわれています。それが最終的に水があふれるという現象を支えるわけですから、わたしはそれを熟成プロセスと呼ぶわけです。
別の例では、水泳のバタフライ泳法を見てみましょう。もう平泳ぎやクロールは人並にできるから、こんどはバタフライに挑戦!で、本を読んだり、手ほどきを受けたりして開始しますが、なかなかスムースに前進できません。しかし練習を重ねてある日月が経過してから、突然自分の体が意外にもスピード感を伴って前進するようになります。
つまり練習を重ねている日々には何の成果も現象として認識されなかったのですが、突然その成果が強烈に認識される日が訪れるということです。じゃあ、練習期間に何があったのか?そこにも熟成プロセスがあったはずです。バタフライ泳法でスピード感を伴って前進できるようになるコツの把握が体の中で熟成され、その熟成が頂点に達したとき、満足の行く現象が発現したわけです。
練習とはそういう熟成プロセスであり、これはひとによってやり方や期間に個人差があります。しかし、練習というものを軽視すると目標としている現象の発現に関わってきます。よく「慣れ」という言葉が使われますが、慣れるというのは、この場合は習得・体得ということに関わる習慣化であり、熟成プロセスの満ちてくることを意味しています。ものごとの種類によって「練習」とか「慣れ」という言葉が使い分けられていますが、同じ熟成プロセスが本質だと考えればよいと思います。
ものごとによって、熟成プロセスが永く必要とされるものとそうでないもの、あるいは個人差があって永く必要とするひととそうでないひとというようなバリエーションがあります。特にマルチリンガル社会で育ったひとたちは、言語習得に日本人ほど熟成プロセスを永く必要としていないように見えますね。
No.3
- 回答日時:
NO.2です。
追加で。
言語は思考の道具です。こういう推論とかで革新性のもったものというのは、模倣も逆にされやすいため、知的財産の保護が必要だとも言われてます。速くすすむものに対しての道具なんですね。
逆に遅く進む改善などは模倣しにくいとも言われます。
前者が関連で発想できたので書きました。
No.2
- 回答日時:
文化の遅滞説ってご存知ですか。
社会学の概念です。
科学等技術は速く進んでいくもんなんです。それに対し、法律とかは遅く進んでいくと言われてます。
言語も科学技術に近いのでは。
私は関連付けさえできれば(日本人だと日本語に近いか関連している言語の)語彙が爆発的に増えると思ってます。
文法などは逆に一つずつ感覚でゆっくり覚えるものかと。
No.1
- 回答日時:
★言語習得において、少しずつのびていくのではなく、一気に伸びると言われているのはなぜですか?
たぶん、最近の私の回答をご覧になってのご質問かと思います。
心理学でいう、高原現象(plateau)というのがあります。
ブリタニカ国際大百科事典より引用
学習過程をみると、一時的に学習効果がみられなくなることがある。この場合における学習曲線が一時水平になり高原状を呈するような現象をいう。スポーツにおいては、競技者の成績が向上しない状態が続くことをいい、ときには長期間にわたることがある。一般にスランプと混同されがちである。初心者においても、この現象は現れることがある。
ここで、学習と言ってはいますが、第二言語習得研究の分野でも、CumminsやReederの研究が1980年代から1990年代にあり、この現象が起ることが紹介されました。ですから、言語学習においても、一時停滞があるということになると考えられています。
ここから言語学習については、平坦な時期があるかと思えば、ぐんと伸びる時期もある、ということになることを別の言い方をしたわけです。また、私自身の経験に照らし合わせてみても、伸びないなあと思う時期と、ぐんと伸びているのを実感できた時期がありましたので、理論上も、経験上も、右肩上がりのグラフとは違い、平坦な時期と伸びる時期があると思っております。
以上、ご参考になればと思います。
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