
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
まあ、漫談です。
ソヴィエト軍はバルバロッサ作戦当初にその主体が壊滅したので、1941年のタイフーン作戦を乗り切って以降の部隊が、みな新兵、という特徴がありました。
また旧式の機械装備も壊滅したので、結果的に機械装備が新式のものにいれかわりました。
T-34は名高い戦車ですが、他につかえる戦車が当初はなくなってしまっていたから使った、というのが実態です。
最新装備と新兵がまぜこぜになった軍隊が、モスクワ正面の戦いを乗り切った、1942年当初のソ連軍でありました。
もちろん精鋭であり戦略予備といえるシベリアの部隊はありましたが、ノモンハンのときに日本の帝国陸軍と正面衝突を初めてして大損害をうけた経験から、軽々しく欧州戦線に移動させるつもりに、ソ連軍指導部はなれなかったのです。
そのノモンハンのソ連軍総司令官が、スターリン直々に任じられたジューコフでした。
ジューコフは、
1 ソ連軍は弱い
2 だから勝つためには、敵より多くの兵器と兵士を前線に惜しみなく投入し、その重みで押しつぶすしかない
3 だから、兵士も戦車も大砲も、とにかく数をあつめる
ということを、理解していたので、必要なだけの兵力を敵がつぶれるまで投入しました。当然ながら自分より強い相手を数でつぶすのですから、犠牲はふえます。
さらに、この考えをスターリンも支持したので、党、治安組織、軍事思考、動員体制、といったソ連という国家の戦争体制そのものが、勝てるまで人命も装備も前線に突っ込むように構築され、上から下まで人命軽視というより、人命より目的達成、のドクトリンが徹底しました。目的達成が勝利なら、なおよし、です。
そのような体制のもとで運用されたソ連軍の基本的ドクトリンは、
最低でも幅50kmの線に分厚く、最低でも敵の3倍、普通なら5倍、理想は7倍の二陣の部隊を結集させ、
まず砲撃と航空攻撃だけで相手の6割に損害をあたえ、
そして第一陣が弱った敵に突っ込みその第一陣が自分の損害を省みず敵をなぐるだけなぐったら、
味方第一陣の残骸を乗り越えて無傷の第二陣が第一陣と戦ってボロボロになった敵を蹂躙する、というものでした。
装備は更新されたし、戦車・武器も疎開した工場と米英のレンドリースでそろえてはいるが、兵士の教育が低い軍隊にむずかしいことはあまりできません。字の読めない兵士が珍しくないどころか、ロシア語がわからない兵士も珍しくありません。
なので、時には下級将校は選挙で選び出され、そのような将校には反抗するものを軍法会議抜きで「処分」する権利はあたえられました。戦争をしている国家と党に異を唱える者はいらない世界です。
また、女性が前線で銃をとったり、戦車兵をやったり、戦闘機・爆撃機パイロットをしたりしたのも、ソ連軍だけでした。
この残酷な単純化となりふりかまわなさが、精鋭のドイツ軍相手に血を流しつつも、ソ連軍を勝たせたのです。
ご回答、ありがとうございます。
ソ連軍は弱いので、敵より多くの兵士と兵器を惜しみなく投入して、その重みで押しつぶすしかなかったのですね。
ソ連より強い相手を数で勝たなければならないので犠牲者が多く出たのですね。
目的達成のためなら、人の命など軽いものだったのですね。
ソ連の兵士は教育が低かったのですね。字が読めない兵士やロシア語が分からない兵士がいたとは知りませんでした。
軍法会議抜きで処分する権利を与えらていたりとか、なんかメチャクチャナ軍隊だった感じがします。
女性まで前線で銃をとったのですね。
残酷で単純でなりふり構わなさで精鋭のドイツ軍に勝ったのですね。だけど多くの血が流れたのですね。
いろいろお教えいただき助かりました。
心から感謝いたします。
No.6
- 回答日時:
>第2次世界大戦のソ連の戦死者が多い理由をお教えいただけましたら助かります。
回答:稚拙な作戦と人海戦術。
しかし、一番の原因は、スターリンが「人民」の命を何とも思っていなかったからです。
《戦った相手(ドイツとフィンランド)が強かったというのもあります》
当時のソ連の状況ですが
スターリンは、戦前にソ連の共産党内の権力闘争で大規模な粛清を行い、自国の人民を2000万人以上処刑しました。(戦争中の死者とは別です)
この中には、軍人も含まれており、指揮官である大佐以上の65%も粛清されました。
こんな状態では軍が機能するはずもなく、当然戦争などできるはずもありません。
ドイツが攻め込んだのは、このようなソ連の状態を知っていたからです。
ソ連は↑による指揮官の人材不足を、人命を無視した人海戦術でカバーするしかありませんでした。
(相手の弾丸より多くの兵士がいれば勝てる)
1:とにかく国中から「人民」を集める。
(徴兵ですらなく、町や村から誘拐同然で「勧誘」していました。)
2:そのような「人民」を充分な訓練もしないで戦場へ送ります。
当時のソ連はど田舎の農業国で、「人民」の教育水準は低く、文盲や計算ができないのは普通でした。
(これは戦後も同じようなものでしたが)
農村でトラクターを運転していれば、すぐ戦車兵にさせらる程でした。
【おらコルホーズ嫌だ】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1697706
3:指揮官のレベルも低いので、高度な作戦など不可能な為に、ただの突撃しかできませんでした。
4:ドイツ軍は、叫びながら突撃してくる赤軍兵士に対して機銃や戦車砲で撃退します。
5:戦車があれば歩兵を乗せて一緒に突撃させました。(タンクデサント 画像参照)
→戦車が撃たれれば道連れ、車上に密集しているので爆風や機銃や榴弾でも全滅。
戦車から落ちると、後続の戦車に轢かれました。
タンクデサント兵の寿命は2週間と言われていました。
6:このような状況で撤退や脱走者が出るのは当然なのですが、
撤退しようとする者は、後方に控えている政治将校が指揮する「督戦隊」に撃たれました。
【政治将校】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E6%B2%BB% …
(主に一党独裁国家において、政府および一体となる党が軍隊を統制する為に各部隊に派遣した将校のことを指す。政府の政治原則を逸脱する命令を発する軍司令官を罷免する権限を有していることもある)
【督戦隊】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9D%A3%E6%88%A6% …
(軍隊において、自軍部隊を後方より監視し、自軍兵士が命令無しに勝手に戦闘から退却(敵前逃亡)或いは降伏する様な行動を採れば攻撃を加え、強制的に戦闘を続行させる任務を持った部隊のことである)
「督戦隊の歌」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2005014
ソ連の戦死者は↑のような戦術によるものです。
ジューコフのように、有能かつ粛清を生き残った将軍もいましたが、それは稀なケースですし、現場で直接兵を指揮する将校が無能では何もできません。
私はその番組は視ていませんが、他の国の↓のような事は話したのでしょうか。
《戦後の中国では、粛清や失政で数千万人(ソ連の戦死者より多い)が粛清されたり餓死した事や、実はホロコーストは物的証拠がなく、証言のみで判決が下された事とか(収容所の死体は、ソ連の粛清の犠牲者である可能性があります)》
【文化大革命と大躍進政策】
http://www.page.sannet.ne.jp/mhvmhv/BunkaDaikaku …
【アメリカ軍の戦争犯罪】

ご回答、ありがとうございます。
スターリンが自国の人を2000万人も処刑したというのは驚きです。
ソ連の権力闘争ってものすごかったのですね。
指揮官の大佐以上の人が65%も粛清されてしまっては、たしかに軍が機能しないと思います。
指揮官のいない人材不足を人海戦術でカバーしてしまったので、多くの戦死者を出したのですね。
撤退しようとする者は、後方に控えている政治将校が指揮する「督戦隊」に撃たれとのこと。「督戦隊」と「政治将校」いう言葉、初めて聞きました。貼り付けていただいたページを読ませていただいて、とても残酷だと思いました。
番組では紹介されませんでしたが、中国やアメリカも随分残酷なことをしたのですね。
いろいろお教えいただき助かりました。
心から感謝いたします。
No.5
- 回答日時:
日本はアメリカにこういわれてました。
首脳部は果てしなく無能だが前線の将兵は強く勇敢だったと。
とろこが当時のソ連は将軍を大量に粛清して前線が無能だったんですね。
なすすべもなく負け続けたうえにかなり内陸まで攻め込まれました。
おまけに道路や都市を破壊する戦略をとったので民間人の生活にも多大な影響を与え犠牲者も出したと思われます。
ご回答、ありがとうございます。
ソ連の粛清というのは、すごかったのですね。
前線に影響を与えるほど粛清してしまったのですね。
いろいろお教えいただき助かりました。
心から感謝いたします。
No.4
- 回答日時:
まず戦争では陸戦と海空戦では兵員の規模が違います。
太平洋戦争は基本的に海上での戦闘ですので、船の乗組員と島嶼での攻防が大半です。
一方独ソ戦は陸戦ですので、鉄砲もって打ちあう歩兵の人数が大きくものをいいます。
当然動員される兵力も死傷する兵力もけた違いです。
あとソ連は確かに最終的には勝利しましたが、ドイツに千キロ以上攻め込まれているのです。
そのたびにソ連軍は抵抗してドイツ軍に蹂躙されて、そのたびに兵を集めて守りを固めて蹂躙されてと繰り返してるのです。
ドイツからしたら二人殺したら3人現れ3人殺したら5人現れと殺しても殺しても敵兵がとめどもなく現れるのです。
そして最終的に進出距離が長くなりすぎて補給が足りずに力尽きたのです。
殺されても殺されても兵と兵器の補充が続いたのがソ連勝利の理由であり、逆に言えばそれだけ大量のソ連兵が殺されたのです。
ご回答、ありがとうございます。
陸戦と海空戦では兵員の数が違うのですね。
太平洋戦争は海上と島での攻防が大半で、独ソ戦は陸戦で動員する兵力も死傷する兵力も桁が違うのですね。
ソ連は、ドイツの千キロも攻め込まれたのですね。知りませんでした。ドイツ軍に蹂躙されては兵を集めて守りを固めるということを繰り返しているので、戦った兵が多いのですね。
殺されても殺されても兵と兵器の補充が続いたのがソ連の勝利の理由で、ドイツ軍は補給が足りなくて力尽きてしまったのですね。ものすごい熾烈な戦いだったのがわかるような気がします。
いろいろお教えいただき助かりました。
心から感謝いたします。
No.2
- 回答日時:
日本は中国との戦争で大東亜共栄圏を掲げました。
共栄です。一方、ナチスドイツはロシア人をユダヤ人に準じた抹殺すべき人種としました。つまり領土を獲得するだけでなくロシア人を殺戮することを目標としました。
しかもドイツの機械化部隊は日本の比ではありませんでした。
中国は戦死者を南京と同じようにとんでもない数字をでっち上げていますが、日本の陸軍なんて戦車は小さいし、銃は単発式でした。弾がなくなったら銃の先端にとりつけた銃剣で戦うようになっていました。こんな装備で中国の言う5千万以上などとてもとても。多くて150万でしょう。そもそも中国軍は戦わずどんどん内陸へ逃げたんです。本格的な戦闘はありませんでした。
独ソ戦はスターリングラードの死闘を始め、熾烈な戦闘が各地で繰り広げられました。
ご回答、ありがとうございます。
ドイツの機械化部隊は日本の比ではなかったのですね。
日本と中国、ドイツとソ連では戦闘の熾烈さが違ったのですね。
中国の場合、真正面から戦うというより内陸に逃げて行ったのですね。本格的な戦闘はなかったのですね。
いろいろお教えいただきまして助かりました。
心から感謝いたします。
No.1
- 回答日時:
スターリンの戦略によるものだそうですよ。
↓この質問に判りやすい回答が数件寄せられていますから、ご覧になってはいかがでしょうか。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1655903.html
ご回答、ありがとうございます。
貼り付けていただいたページを読ませていただきました。
スターリンという人の異常さがよくわりました。
いろいろお教えいただき助かりました。
心から感謝いたします。
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