プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

油絵のレッスンDVDやテキストには「一ヶ所ばかりを集中的ではなく絵全体を同時に描いていく」とありますが、例えば空と木々を同時に描く場合、細かい何ミリという細い枝葉の背景が空だったら空を最初にバッーと綺麗に塗って乾いてから細々した枝や木々を描いた方が見栄えが綺麗だと思うのですが、試しにテキストどうり、空と木々を同時に塗ってみたら、ブルー系とブラウン系の色がぶつかる部分が色が混ざりあい枝のブラウンを避けて空のブルーを塗ろうとすると、どうしてもムラムラになってしまい画面が汚い印象になります(;_;)皆さんは「木々の向こうの背景の空」を描くときどうされてますか?

A 回答 (3件)

教本などはあくまでも一例に過ぎないです。


「こうしなければダメ」というものではなく、質問者さんがやりやすい描き方を選ぶので正しいのですが、仮に「どうしてもムラムラになってしまい画面が汚い印象」になったとしても、それを何度も繰り返していくうちに、独特な印象となる場合もあります。
色が混ざり合い、濁っていくのが好みでないとしたら、「空を最初にバッーと綺麗に塗って乾いてから細々した枝や木々を描」くので構いません。
また、その他の回答者さまのように、細かい部分をナイフで削り取る方法や拭き取るなどして描くのでもいいので、どれが正解か、というのは、いろいろ試して、ご自身で「良い」と実感できる方法がいいと思います。


『「一ヶ所ばかりを集中的ではなく絵全体を同時に描いていく」』とあるようですが、実際のテキストがどこの出版社の物なのか、読んでみないことには何とも回答しがたい部分がありますが、先の回答者さんの述べられているように、部分部分で完成を目指すのではなく、絵の全体感やまとまり、雰囲気などに注意しながら、絵全体での完成を目指す…というのでしょうか。やや抽象的ですが、そういう解釈もできますが、もしかしたらもうひとつの考え方もあります。

油絵の具は、水彩絵の具と違い、一度しっかり乾くと容易には溶けません。ですから、様々な色を何度も塗り重ねることができます。
この、絵の具の重ね、というのは、一カ所だけ集中的に描くのではできないことが多いです。つまり絵の具が重層的な構造になります。


例えば、青空を背景に木立の並ぶ風景を描くとします。

まず、1層目に、赤、緑、紫、青などの色をランダムに画面全体に薄く塗り伸ばし乾かします。

2層目に、何色かのブラウン系の色を、木立のシルエットに合わせて描いていきます。
また、何色か緑系の色をつくり、木立の葉などを描き、しっかりと乾燥させます。

3層目に、紫や青などを溶き油で薄く、絵全体に塗り広げます。このとき2層目や1層目の色をすべて塗りつぶして見えないようになってしまわないよう、溶き油で濃さを調節します。

4層目に、枝や葉の光が当たっている場所を、黄色や黄緑、また白など、明るい色で描いていきます。
またブラウン系の色を再び何色かつくり、木立の細部を描いていきます。

最後、5層目に、青系の色をたっぷりとつくり、青空をこまかいところまで塗っていきます。
もちろん、筆のタッチなどでやや塗りムラができるかもしれませんが、下の層の色が乾いていれば色は濁りません。
またこの時、より細かい枝などは、ナイフや筆の柄の方、また綿棒などで削ったり拭き取ったりして表すこともできます。


…というように、全体→部分→全体…といった感じで、絵を描き進めるので、塗り絵のような色分けをして塗る、という感覚ではなくなります。ですから、「一カ所に集中せず」というのは、塗り絵のようにならないよう注意、ということなのかもしれません。
また、絵の具が重層的に重なる、ということは、必ずしも絵の中で「背景」になる部分の色を、最初に塗らなくても良い、ということでもあります。
本来なら手前にある木立の方が1層目のランダムな色と2層目のブラウン系との響き合いにより描かれ、本来ならもっとも奥にある空が最後に塗られる、という、油絵にしかないような独特な重層構造を持った絵となります。

もっとも、最初に述べた通り、これがすべてにおいて正しいわけではありませんが、塗り絵や水彩絵の具のような方法を取らずとも、油絵は描くことができるので、自由に、失敗を恐れず試してみてください。
なお、失敗したとしても、その上に何度も絵の具を塗り重ねられるので、失敗したことでむしろ面白い絵の具の表情が出てくるかもしれません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

とても丁寧で分かりやすい具体的な例を上げてのご説明に画の巨匠に弟子入りしてレクチャーを受けてるかのようでした。こういうサイトがあって本当によかったです。私のまわりには教えて下さる方もいないので…。

お礼日時:2014/05/10 18:44

普通は空などを塗ってから…ですが、油絵は塗るだけではなく「削る」ということもできるのです。


汚くなることを恐れないで、空と木の色が混ざろうが気にしないで塗ってみては?

乾いてから空の色を重ね塗りにし、枝の部分をパレットナイフなどで削っていくと細い枝が表現できます。

油絵は基本不透明絵具なので、暗い色が乾いた上に明るい色を塗ってもそんなに汚い色にはなりません。
気になるなら白を塗ってからまた乾かし、その上に空を塗ればいいのです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

いやぁ~色んな方法があるんですね。「ナイフで削る」「白を塗った上から空を塗る」…やっぱりテキストやDVDだけでは駄目ですね。ありがとうございました(*^_^*)

お礼日時:2014/05/10 18:02

ごもっともな疑問です。

空バックの樹木などを描くときは質問者様の

>空を最初にバッーと綺麗に塗って乾いてから細々した枝や木々を描く

でかまいませんし、一般的な描き方は 「空を塗って乾いてから木や枝」 です


>テキストに「一ヶ所ばかりを集中的ではなく絵全体を同時に描いていく」  とあるのは、

一部分を完成させてから他の部分を描く方法は、【配色や構図、描き込みのバランスが崩れる】ので、なるべく全体的に描きましょう。と読み取ってください。


なるべくは料理レシピの適量と同じ不明確な表現なのですが、

例えば
空の色を塗ったら(離れていて)絵の具の混ざらない地面や道を塗る
ようなことになります。

画面が未乾燥の絵の具だらけで、これ以上描くと隣の色と混ざり合って色が汚くなると判断したら、作業終了し数日(1~10日)乾燥を待ち、続きを描きます。

中級テクニックとしては空を固めの絵の具で描き、乾く前に溶き油で柔らかくした絵具で木の部分をトッピングのように盛り付けて描く方法もあります。
この場合は溶き油や筆の柔らかさを工夫する必要があります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

なるほど~目から鱗です(*^_^*)確かに空を塗ったら他の地面や他の場所を塗れますもんね。同時進行で描いていくというテキストにある言葉にも合致しますもんね。…いやぁ~知らない事ばかりです。助かりました☆

お礼日時:2014/05/10 11:10

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!