
SONY SRS-015っという小さな平面スピーカーを3千円で買いました。
ちょっと驚きました。
プラスチックで、しかもあの小さな箱ですが、音は素晴らしと思いました。
ユニットだけとりがし、平面バッフルに入れたいくらいです。
クセのない音がでるのではないかと期待してしまいます。
平面スピーカーってFALや景山式っという有名どころしかしらないのですが、
なぜ今は主流ではなくなってしまったのでしょうか。
ペアで10万円くらいでもし売れるなら需要は沢山あるような気がします。
素人考えですが、
円形よりもエッジは張替やすいような気がしますし、
センターキャップをへこまされることもないですよ。
メンテナンスもしやすいように思うのですが・・・。
No.12ベストアンサー
- 回答日時:
再び iBook-2001 です♪
コメント頂きました
『スピーカーを分解改造して平面振動板スピーカー実験とは・・・すごい話ですね。』
いやいや、子供の工作レベルの話。
通常のスピーカユニットにスプレー缶の発泡剤を充填させ、平らに成るように手を加えたり、ボイスコイルボビンから円錐状の駆動部を延長させてスタイロフォームや発布スチロール板を動かしてみたり、という程度の話です。
(平面振動板スピーカーでも、基本構造としては同じ手法を用いた製品が存在します。)
コンデンサータイプやリボン型は、駆動方式が違うため、そもそも円錐のコーンや、球面状のドームが利用出来ません、この他に基本動作がダイナミック型ですが薄膜にエッチング技術でコイルに相当する導線をプリントし、平面駆動とした手法が存在します。
(ただ、基本原理として振動板の前後に対極するマグネットが必用なため、大型は無理、ヘッドホンとしては現在も少数ですが存在しています。)
通常のダイナミック型スピーカーは、丸い形のコイル(ボイスコイル)が動くため、その振動を伝える筒(ボイスコイルボビン)に振動板を取り付け、均等に振動させるには円錐形のコーン型が、最もムリが無い構造なのです。
理想と言う考え方には、幾つもの方向が存在し、一つの理想を追求すると、その弱点を克服するのが案外難しい、、、このため、弱点が少ない方向で造った方が、実用面ではメリットが大きいという事でしょう。
でも、デメリットが在ってもチャレンジし続ける、という開拓精神が無くなったら、人間の進歩も止まってしまうんじゃないでしょうかねぇ。
大手企業は企業の存続という、利益追求が最重要ですから、余裕が無い運営企業は研究開発に過大な費用や人員投入が出来にくく成ります、将来性が高く理恵w機が得られる見込みが有る分野に特化し、ソレ以外は撤退、というのも企業としては生き残って行く為に必用なのかもしれません。
過去のビデオテープでβマックス敗北により、大きなスピーカー工場を手放してしまったソニー、プレステで大成功をしテレビ生産の基礎開発を後回しにして、今では主力だったはずのテレビ事業が足枷となっているソニー。また企業として大きく再生し、独自技術で頑張ってくれるのを期待しますね。
今はPanasonicの松下(オーディオブランドはTechnics)とか、日立のオーディオブランドローディー、Pioneerやこの他、いろんな企業やブランドが「平面振動板」にチャレンジし、その中でハイエンド製品だけで終わったり、バリエーション豊富にラインナップを揃えたり、形だけの平面でお茶お濁したり、と、様々在ったようです。
ソニーは、大きな振動板に対しては多数の駆動という方向が得意で、逆に言えば小さい振動板に対しては単純な造りで良い音を得る方向にノウハウが蓄積出来たのだと思われます。
まぁ、結果論ですが、今でも超小型スピーカー、PC用等はサイズの割りに高価で重い製品には、多くのファンが存在します。
今では、小口径でその割には大きなセンタードーム、という形状で、小口径の平面振動板よりも低コストで良い音が得られる、というノウハウが身に付いたようで、この分野ではスピーカー製造の根底技術等を引き継いでいるようです。
過剰にブンブン響く低音の量感メインじゃなく、多少量は少なくとも信号本来の低音感を再現する、という方向で、近年の安価なサラウンドスピーカーとは違うもの。
本質的には良いスピーカーですが、最近の「重低音が最も強いスピーカー、ヘッドホン」なんて言う人にはまだ理解出来ない、安価で効率よくコストダウンした隠れた良品を入手されたのですから、平面振動板という無く外観だけではなく、利用環境や使われ方も想定した上で、過剰な演出音では無く、素直な音に合わせた(チューニングした)というサウンドが気に入ったという事だと想います、良い製品に巡り会い、さらにその良さを大きく感じ取れたのですから、御質問者様は、ほんとにラッキーだったのでしょう。
この回答への補足
色々実験されているのですね。その好奇心がすごいです。
儲けが少ない分野は企業にとってはいらない分野ですよね。
だからオーディオがどんどん撤退しちゃうんですよね。
1つの理想を追求したら、他のどこかは欠点になってしまうのですね。
結局はで欠点がないように作ったほうが、メリットにつながるのですね。
SRS-015を50cm~1m位の距離ですと、とても低音も迫力があります。
デスクトップスピーカーには最適ですね。
平面スピーカーっということを意識しなければ、ただの出来の良いスピーカーに感じます。
ラッキーでした、3千円でこんなに楽しめるなら。
試しにツィーターとして使用してみたら、結構いけました。
No.11
- 回答日時:
この回答への補足
なるほど・・・。
コストをかけても、それほどのデータ以上に音に反映されなかったのでしょうか。
FOSTEXの既製品のウーハーは今はこればっかりですね。
平面とは逆の波型ですね。
平面と同じくらいコストがかかっていそうに感じます。
No.10
- 回答日時:
日本発の独自技術を活用し、少量生産で頑張ってる会社もあります。
ライトイヤ合同会社
http://right-ear.com/
クラウドファンディングでピロースピーカーの発売にこぎつけてもいます。
解説は以下のページが詳しいです。
題名:インプレス AV Watch 藤本健のDigital Audio Laboratory
第599回 寝ながら聴ける“枕型スピーカー”の仕組みを聞く
元ローランド・大和氏が製品化。帽子型スピーカーも!?
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20 …
この回答への補足
すごいおもしろいスピーカーですね。
別に枕にしなくてもいいような気が・・・。
枕ものに置けがいいような気もしますが・・・それなら意味がないのでしょうか。
このユニットを壁じゅうに貼り付けて音楽を聴いたら迫力があるだろうなぁっておもってしまいました。
それに動画の音ですが、きれいな音ですね。低音が入ってなかったのが残念です。
あの膜を剥がすと音がでなくなり、元に戻すと音がでるところなんて不思議です。
No.9
- 回答日時:
はじめまして♪
平面振動板のスピーカーは、オーディオ全盛期の末期には、一時ブームがあって、国内各社が商品開発&販売した事が有ります。
何事にも、メリット/デメリット がそれぞれ存在し、現代では平面振動板型が少数派に成っていますねぇ。
オーディオ全盛期は、それなりに製造コストをかけても、たくさん売れたので利益が得やすかったのですが、オーディオ不況以降は、できるだけコストを抑えた大衆製品か、手間やコストを十分に投入した、高価でも趣味性の高い製品、という具合に2極化してしまいました。
オーディオ全盛期であれば、ハイエンドモデルとして技術や技能やユニークな発送等から個性的なスピーカーも開発され、その技術やノウハウを生かしてコストダウンしたシリーズモデルなどが販売されていたようです。
平面振動板は、振動板のたわみを押さえるのが難しく、適切な音を得るにはサイズが変われば各部も変更しないと、音のバランスが崩れやすかったりと、バリエーションや小改良(マイナーモデルチェンジなど)がおこないにくい側面があるようです。
このため、一時的には大ブームになったのですが、その後が続きにくかった、、というのが有ると思います。
もっとも大きな影響は、オーディオが家電業界の先進分野ではなく成った、、という時代の変貌。パソコンや携帯電話やDVDなど、ピュアオーディオ以外に大きく広がりの有る現代的な展開に成ったので、各家庭に自慢のオーディオセットがドォ~ん、と置かれる時代ではなくなってしまった、というのが現実ですから。
良く出来た平面振動板のスピーカーは、なかなか良い音を出してくれますが、そのためには開発コストがかなり大きくかかってしまっているのです。
スピーカー工作が好きな私も、市販のスピーカーユニットを分解改造して、平面振動板スピーカー実験を行った事が有ります。出来上がって間もない頃は、今までと違う音、というだけで楽しんだ物ですが、まともにサウンド作りまで練り上げた訳じゃないから、固有音といいますか、最初は楽しかった個性が、徐々に飽きてしまい、癖の有る音だったと思えてしまうと、mぽうそのスピーカーで音を出したく無く成ってしまう、、、、
見た目や、おおざっぱな基本ポイントを押さえても、ちゃんとした音 を得るのはとても難しい、というのが実感です。
通常のコーン(円錐状)の振動板であれば、違う素材で造っては音を聴いて、という遊びでも、よほどの事がない限り、出てきた音として大きな失敗は少ない。
このような事も有って、平面振動板のスピーカーがどんそん減ってしまったのでしょう。
さらに、スピーカー製造は、製造スペースが大きい事や機械組み立て等が出来にくく、広くて大きな工場と多くの人手も必要なため、自社生産から外部の製造メーカーに任せる、という生産部門の切り離し、なんかも影響していると思いますよ。
わりと、オーディオ全盛期の製品の中には、当時と同じ物をまともに造れば、今では当時の倍以上の価格で販売しても、利益が得にくい、、、というような製品も有ります。
SONYはGシリーズという大型スピーカーでは好評を得た物の、それらの大きなスピーカー製造工場を売却し、小型スピーカーに特化した生産体制に変更しちゃいました。
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker/ss- …
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker/apm …
(SONYのオーディオ全盛期に生み出したスピーカーの一例、通常振動形状タイプと平面タイプのトップエンド製品、おおむね似たような構成ですが価格差も眺めてみてくださいね。)
この回答への補足
生産部門が違ってしまえば、確かに平面スピーカーは難しそうですね。
自社生産していないスピーカーメーカーはまず無理ですよね。
自社でユニットを製造してさらに利益を出し続けることができる会社ではないと無理ですね。
スピーカーを分解改造して平面振動板スピーカー実験とは・・・すごい話ですね。
平面振動板といっても沢山種類があることが今回わかりました。
発泡スチロールを使ったものや、コンデンサー型、リボン型、ほかにも色々あるんですね。そして円形のものや四角形のものまで。
でも、共通しているのは低音が出にくいっということなのかな。っと思いました。
あと、コストがかかる、一般的ではない。
貼っていただいたURLは非常にわかりやすいです。
平面振動板と普通のユニットではここまで値段の差があるのか・・・っと思いました。
値段の差=音の差 としてちゃんと差別化できていたのかも気になります。
No.8
- 回答日時:
Ano1ですが、実は私はSTAXの平面スピーカーを今でも使っています。
ESTAー4Uというもっとも小さい製品ですが、低音は出ない能率は非常に低い、指向性は良くないなど欠点だらけですが、一方でその独特の音は何者にも代えがたいものがあります。
之で耳の近くにおいて静かに室内楽などを聴くと本当に良い音がします。
繊細でしかも歯切れが良い音で、弦楽器には最適です。
でも値段は安くなく、その上大きな音が出ない、ちょっと大きい音を出すとひずむなど使いにくい製品でもあります。とても一般的とはいえません。
特に現在のように小型製品が主流の時代にはあわないのでしょうね。
この回答への補足
STAXのイヤースピーカーではなく、平面スピーカーですか!
検索してみましたが、初めてみました。変わったスピーカーですね。
たしかに、「良さ」を理解しないと、使いづらいかもしれませんね。
でも、「良さ」を理解した人にだけ、使ってもらえばいい。っというような製品づくりが、いかにも「オーディオ」らしくて好きです。
No.7
- 回答日時:
こんにちは
添付画像は、同じ材質の紙を加工して円錐(コーン)にしたものです。
これを前後運動させた場合に、どちらが変形せずに(正確に)前後運動できるでしょうか?
という問題が、
『平面スピーカーはなぜ少ないのでしょうか』という問題の答えになっています。
正確に音を出すってことは空気圧によって変形しない強さの振動板が必要なのです。
同じ材質なら平面振動板は、面積を小さくするか振幅を小さくするかでないと形状を保てません。
つまり、平面スピーカーをありきたりに作ったら癖だらけになります。
メーカーとしては、かなり企業努力してそれなりの成果はありましたがコストパフォーマンスが悪く、目新しさによる一時的流行に終わった感があります。
比較的成功した平面振動板はSTAXやQUADのコンデンサスピーカーです。面積と振幅が小さくて済むコンデンサーヘッドフォンには好適ですね。これらは電界内に振動板を置くことで全面駆動できる事が特徴です。コンデンサスピーカーは平面スピーカー流行以前からの製品ですね。同じように磁界内に振動板を置くリボンツイータも成功した平面振動板です。
磁気回路と呼ばれる駆動部と振動板が少し離れた場所にある一般的スピーカーでは、振動板を動かす駆動点から振動板全体に運動が伝達されなければなりませんので、より正確に動くには変形しないことが大切ですし、一旦動き出したら止まらない(共振する)のも困りますね。強度を増そうとすれば振動板の重量が増えて反応が鈍くなる、それもまた困りもの。
開き直って、逆発想で共振を全音域にできるだけ均等に分散して楽器的に鳴らす多共振平面スピーカーも有りました。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7994600.html
を参考にしてください。
なお、画像は全く関係無いこちらからお借りしました。
http://blog.goo.ne.jp/dragonmami/e/f664d49bbfccd …

この回答への補足
同じ紙を使用したら、円錐の方が強度を保てるのですね。
そういえば、私のSTAXのヘッドホン持ってました。
もう10年以上前ですが。
4万円代の製品でしたけど、音は素晴らしいと思いました。
そうですよね、あれも平面ですね。
平面スピーカーはとにかくコストがかかるのですね。
そこまでして平面にする意味ってあったのかな。って思ってしまいますね・・・。
リボンツィーターも平面の一種ですか。
そういえば・・・アポジーの全帯域がリボンのスピーカーをきいたことがあります。
添付されている写真をみたとき、てっきりスピーカーを作るブログかと思いました。
まさかこの時期にはタイムリーなクリスマスの飾りだったとは・・・。
これなら私にもつくれそうです(笑)
No.6
- 回答日時:
いくつかのメーカーが一度は出したものの開発の難しさ(低域が出しにくいなど)などから1代や2代で終わっていますね。
商業的に成功したのはTechnicsでした。
最高のものとしてはこういったものまで作っていました。
SB-AFP1000
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/speaker/sb-afp …
SB-M1
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/speaker/sb-m1. …
他のメーカーとは違う設計で低域の問題もかなり解消はしていました。
オークションでオススメはこれですね。
SB-M5
http://page21.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/j3 …
SRS-015と比べてもかなり違うと思います。
この回答への補足
TECHNICSの250万円のスピーカーすごいですね。
以前nijjin様に教えていただいた、ウィーンの国立歌劇場で使われていたスピーカーですね。
組立、設置費は別なんですね・・・。
SB-M1は、雑誌でみたことがあります!
JBLの4343と比較されていたように思いました。
あと、元松下電器にいた部屋の測定で有名な人のお手伝いをしている人がこのスピーカーを使っていた記憶があります。
SB-M5はデカイですね。ウーハーが25cmですか。それに円形ですね。
SONYは四角形ですので、これもなにか音の違いがあるのかもしれませんね。
srs-015は迫力が全くありませんからね・・・。
でも平面とか抜きにしても、中古でここ価格で、このチープな箱の割には、出来がよいと思います。
このユニットを取り出して、ツィーターとして使ったら面白いかな。とかいろいろと考えてしまいます。
No.5
- 回答日時:
まあ、最近そこそこ売れた平面スピーカーはNXTぐらいかな?これも、スポットで聴けば、低音域はともかく音はそこそこでしたけど。
既に回答がありますが、一番大きな問題は振動です。振動の拡散によって音の波形が乱れ、低域を中心として音に乱れが生じます。また、中心体域もこれによって雑になることがあります。これを改善するために、振動板をより厚く、または堅くすることで、音の分解能をあげる必要がありますが、そうするとコストが高くなります。
構造上、ドームスピーカーの方法が新品の同じ価格帯なら、安く生産でき音も良くなったり、それなりの音質になります。結果的に、質の影響を受けやすい平面スピーカは一時的にマニア受けしますが、全ユーザーがそれを使うほど普及はしないのです。
また、平面スピーカーはその構造上音の直進性が高いため、聴く際のスイートスポットが他のスピーカーに比べて狭いという特徴もあります。要は、綺麗に聞こえる範囲がドームスピーカーより狭いという欠点もあるのです。
これらの問題から、元々一般には売れにくいスピーカーでした。
それに加えて価格の問題を考慮すると、結果的にドームスピーカーを買った方がバスレフなら音域が広くなる傾向があり、価格と性質に負けたと言えます。
また、重量の重い高性能品は、リペア修理にかなりのコストが掛かります。これは、剛性を高めるために、それなりの部材を使うためです。要は、堅く、厚い部材は重たいため、結果的に修理費が高いのですよ。
音源となる音楽などによってこのスピーカーに適した音であれば、確かにいい音がしますけど、ずっと聴いているといつか、あれれという音は出てくるかもしれません。平面スピーカーは結構、慣れてくると特に物足りなさを感じる人もいます。
この回答への補足
NXTは知らなかったです。
平面スピーカーは、まともな音をだすっとなると、とにかくコストが問題なんですね。
聴く場所が限られてしまうのですか?
そうなんですね。イメージ的に平面だと全体に広がるのかと勘違いしておりました。
色んな面でドーム型の方が売りやすかったのですね。
あと、一般向けじゃないんですね。
メンテナンスにお金がかかるのは致命的ですね。
もしかしたら、治らないかもしれないですね。
SRS-015は、小さいから、まだ平面の本当の良さも悪さも出ていないのかもしれませんね。
No.4
- 回答日時:
紙や布は簡単に撓みますが、円錐形や円筒形に丸めると撓まなくなります。
Cone 紙は円錐形の一部、Dome Speaker はその名の通り球形の一部に加工することによって余計な撓みを起こすことなく全体が一体となって振動してくれるわけです。
一方、平面 Speaker Unit の振動板に余計な撓みを生じさせないためには振動板の内側に Honeycomb 構造を採らせたりして振動板を分厚くしてやる必要があります。
Condensor Speaker といった Static Speaker Unit のように振動板の直ぐ裏側に多数の Magnet を敷き詰めているようなものであれば振動板を限りなく薄く、且つ軽くできるのですが、Dynamic Speaker では Voice Coil の筒を振動板の裏に取り付けて Magnet で (または Magnet を) 囲うことから振動板が重くなってしまいます。
Voice Coil が 1 つしかないと振動板の端まで振動が到達する間に振動板が撓んで分割振動を起こす可能性があり、Voice Coil を複数にして振動板が撓まないように頑丈なものにすれば今度は振動板が重くなって広帯域化が阻まれることになります。
このため Voice Coil を多数配置して振動板が均一に動作するようにしたものもあるのですが……実際 SONY は複数の Voice Coil を振動板裏に取り付けた平面型 Speaker System を開発していました。
http://www.audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker …
平面型 Speaker System の Merit は音の発生源が同一平面上に揃っていることからか、極めて優れた低歪率特性を示すことで、Lo-D HS10000 なんて 150Hz~8kHz ぐらいにかけては 1W 入力時に THD 0.1% 以下なんて性能を叩き出していました。(下図)……HS-500 以来 Low Distortion から Lo-D と名付けた社名の面目躍如ですね。
http://www.audio-heritage.jp/LO-D/speaker/hs-100 …
但し Lo-D にしても他 Maker にしても Voice Coil を付けた Cone 紙と表面に被せた平面紙との間に発泡 Styrol を充填したり、高額の Honeycomb 構造を採用したりしていましたので、振動系の重量増は避けられませんでした。
尤も極めて薄くて軽量の振動板を用いることで低歪率の平面振動板が特徴の Speaker System と言えば Condensor 型が挙げられるものですし、Tweeter ならば Ribbon 型もそれに類するものと言えます。
http://www38.tok2.com/home/shigaarch/electrostat …
……と言うわけで Dynamic Speaker System で平面振動板を採用しようとすれば振動板が重くなって Unit Cost も高額に付いてしまうという欠点があり、安価な Consumer 向け製品は開発しにくいものです。
SONY は上記紹介の APM Series から徐々に開発 Cost の低減に成功した普及型の平面 Speaker System を開発し続けてきた Maker で、SRS-015 ともなると APM Series とは月とスッポンの開きがあるものの、円筒形の Single Voice Coil から四角い平面振動板に振動を伝える構造でも分割振動を上手く制御できる Know How を積み重ねてきたのでしょうね。
Music Source の音質を Recording Engineer 達が決めている Recording Studio の Monitor Speaker 群が平面 Speaker System ではないのですから、幾ら再生 Speaker System の物理性能を追求したところで Recording Engineer 達が決定した音にはなり得ないのですが、物理性能の追求よりも Hearing を徹底した好ましい音になるような Know How を重ねてきた Speaker System ならば値段や構造に拘わらず、好ましい音がするものです。
SRS-015 も APM Series からの Know How を投げ出すことなく普及価格品にまで Cost Down した平面 Speaker System を作り続けてきた SONY の Know How が込められたものですので、その辺りが御質問者さんの琴線に触れる音色を醸し出しているのかも知れませんね。
素敵な Audio Life を(^_^)/

この回答への補足
平面スピーカーっといっても沢山種類があるのですね。
コーン紙と平面の紙の間に発泡スチロールを入れているなんてすごい構造だったんですね。
値段もすごいですね・・・。
しかも、クロスオーバー周波数が、ものすごい細切れですね・・・。
ユニットの一番おいしいところだけをつかっているのでしょうか。
スピーカーの測定を見ていると、人気スピーカーでもここまで違うものなんですね。
コンデンサー型は欠点が多くても、それを補って余りある素晴らしい音なんですね。
そして、意外とQ社(クォード?)は低音がでるんですね。
スタジオモニターで平面スピーカーが導入された実績はないのですか・・・。
ここまで歪みが少ないならモニターに向いているのかと想像してしまいました。
sra-015は、掘り出し物だ。っと思っています。
これに木目シートを貼ってリビングのシステムにしたいくらいです。
No.3
- 回答日時:
30年くらい前にはちょっとしたブームだったんですけどね。
Technicsはリニアフェイズの実現方法の一つとしてハニカムコーンを使っていました。超弩級のものから5万クラスまでそろえていました。
http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/afp1000.html
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/speaker/sb-m5. …
ソニーのEspritはAPM(Acculate Piston Motion)の平面スピーカーから始まっています。
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/speaker/apm …
日立(Lo-D)も無限大バッフル前提の平面ユニットを出していたはずです
購入されたスピーカーのような小口径のものであればコーンの剛性や振動モードのような問題は出ないのですが、ウーファーくらいだとかなり大きな問題になるのです。
平面スピーカーって大口径になると急激に振動モードが複雑になります。紙の真ん中を押しても真ん中だけ動くというようなことになってしまうわけです。円錐形のコーンならばコーン自体の剛性がありますから真ん中でドライブすればよいのですが、平面ユニットではどこでドライブするかが問題になります。
これに対し、テクニクスは振動を解析して節の部分でドラブするというアプローチをしました。この場合、大径コイルとそれに合わせたマグネット部が必要になりコスト高を招きます。
一方ソニーはドライブコイルを複数設けるという方法で対応しました。ドライバユニットが複数必要ですから、やはりコスト高を招きます。
オーディオがブームだった頃はこういったコストも回収できましたが、今の状況だとハイエンドならともかく、ローエンド向けにそういう冒険は難しいでしょうね。
この回答への補足
昔は結構あったんですね。
それくらいオーディオ業界も活気があったんですね。
平面のスピーカーってどのメーカーもコストがかかっているのですね。
音はコストに見合ったものだったのかきになりますが、
購入したSRS-015はとっても自然で低音も高音もバランスがいいです。
URL沢山貼っていただいてありがとうございます。
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