A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
vanila_016 さん、こんにちは。
そうですね。この世の移り変わり、人生を暗示しているということはあると思います。例えば、鴨長明の「方丈記」の様に「ゆく河の流れは絶えずしてもとの水にあらず」という風に仏教における無常観を暗示しているのだと思います。それから、産道の象徴投資手の考え方というより、一滴の雫から小さい流れが起き、だんだん大きな流れにっていき、やがて海に注ぎ込んでいくが、海から蒸発した水分が雲となり、また山に戻って雨となって落ちていくという循環、これを仏教思想の輪廻転生ととらえているのかもしれませんね。あと、桃太郎が出てきましたが、一寸法師もそのたぐいだと思います。
No.4
- 回答日時:
川の流れは、時の流れを連想させます。
『崇徳院』という落語は、「瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末に逢わむとぞ思う」という崇徳院の歌に、若い男女の一目惚れ、恋の病の成り行きを絡ませた世話物語です。
この歌には、世のしがらみで別離の悲しみを味わうことになりながらも、岩に邪魔されて割かれることになった滝川の流れのように、いずれは下流で再会できるであろうとの、未来への希望を捨てがたい女心を託しています。
素戔嗚尊の八岐大蛇退治の物語も、恵みの水をもたらす谷谷の流れが、時に洪水という大災害をもたらす様子が大蛇の害に例えられ、尊の治山治水の功績を讃える歴史の流れ描いているかと思われます。
NHKの毎年の定番『大河ドラマ』も、歴史上の人物の活躍振りと、歴史の一コマを描き出す超長期連続ドラマの性格を持っています。
『川の流れのように』と、世の移ろいと女心の揺れ動きを歌った演歌も、実は時の流れが歌い込まれているからこそのヒット曲かと思います。
No.3
- 回答日時:
大修館から翻訳が出ている『イメージ・シンボル事典』というのが、こういう場合便利です。
No.2
- 回答日時:
たぶん、「産道」とか言い出した人は、それは桃太郎だけ想定して言ったんでしょう。
ただ、日本は昔から雨が降ると簡単に川の水位が上がり、東海道の大井川のように増水のために足止めされるようなほど、川の向こうとは大きな障害物だったのです。
そのような、山や峠みたいに越えにくいとはいえ、向こうが見える分だけマシなんだけれども、そちらにわたって別の集落どうしが交流する、ということも難しく、
実は、氾濫して洪水が集落に流れ込まないよう、「対岸より堤防を高くしろ」という感情が生まれて、集落間の交流をより阻む面があるのが「川」という存在だったのです。
そのため、単純に両国のような「国の境を流れる川」の他にも、比喩としての越えられない境界線として「三途の川」のような冥界との境界線として語られたりもしたり、河原は刑場となって、『高瀬川』のような世界を生み出したり、流刑のイメージなども生み出したのです。
そういう、
・大陸のように降雨が長い距離、川として維持できずにすぐ海に流れ出るため、増水しやすい
・治水の関係で、意図的に河原は空き地として確保され、その端に堤防が「集落の防御壁」として築かれてきた
・河原は、死に関連すること以外で滅多に入ることもなく、釣りや遊びでの事故のもとでもあった
といった日本の川ならではの「川が持つ悲しい宿命・側面」が、日本の物語でのなにか憂いを持つようなもやもやした存在として出てくる「民俗学的」背景なのではないか、と思います。
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