この人頭いいなと思ったエピソード

発達障害、知的障害者、その血縁者が子供を作らなくなれば、先天性の障害者はいなくなりますか?
ゼロにはならなかったとしても先天性の障害者の数はかなり減りますか?

非難抜きで単純に質問に答えて下さい。

A 回答 (9件)

発達障害というのが今の社会にとってネガティブな表現形(あえてこういいます)であるとするならば、自然淘汰されていくというのはダーウィンの言うべきところです。

そもそも、ある生物が生まれるまでの過程において致死的となるようなものは、発生の過程で”流産”となるのであって生まれてこないのです。ただ、ごく一部の致死的ではないものがいわゆる先天性疾患として現れることになりますが、これは前の回答でもありますように家族性(遺伝性の)原因遺伝子によるものもあれば、そうでないものもあるので、それ自体で社会全体の障害者数が減少するかどうかは微妙なところです。仮にも、本当に社会に適合できないぐらい重篤な表現形を示す遺伝子変異を持つ家族がいたとしたら、そもそも社会に適合するのが困難なため、何もしなくてもいずれそういう家庭の子孫は生活できなくなると考えるのが妥当かなあと思います。(※表現が大変が悪くてスミマセン。)行政的なサポートなんて結局ごくわずかなんですから(結婚までは面倒見てくれない)、結婚生活を続けられるほど家系が続くのであればその変異自体はおそらく微弱なものであり、逆にそれ以上にその家系が社会的に成功している(=よっぽど社会にとって生産性のある事業をなし得ている)と考えられるため、あえて子供を制限することは逆に社会にとっても変なひずみを生むことに繋がるでしょう。

一方で社会的な影響を考えてみると男女の晩婚化がすすんでいますが、これは一般的に上流階級に多いでしょう。夫婦が仕事に忙しいということで当然子供を作る年齢が遅れれば、遺伝学的な変異のリスクが高まります(男女共に)。そういう意味では、若い人が子供を作って高齢者は子供を生まない方が良いことにもなりかねないですが、若い人で子供を作る時間がある人の多くは早めに社会進出した労働階級の人が多いです。というわけで、遺伝学的な優劣はないとしても社会的に頑張っている=日本を引っ張っていく階層の人は子供を作らず、労働階級ばかりが子供をつくって、結局十分な教育をしないという悪循環になる可能性があります。そういうことからも、高齢出産は望ましくはないにせよ、ダーウィンの進化論的な自然淘汰が必ずしも世の中のため、社会のために最適な状況を作るかというと生活の質が高度になってきた現代に取っては当てはまらない可能性もあるということです。

上の例は社会的な要因をのべましたが、自閉症などの脳神経疾患が先天性の障害だから減らすことが端的に今の世の中最適化?という議論の余地があります。我々人間の脳が処理する情報を、そういう方は全く違う角度から見ているという考え方もあるのですから。臨床的に自閉症という概念すら確立していない時代の話ですが、ジリアン・リンという「キャッツ」とかで著名な振り付け師の話もあります。社会に取ってそういう才能がごく一部でも必要だからこそ、あえてそういうマイノリティを保護しようとしているという考えもとれるのですから、先天性の障害というのは非常に曖昧な定義ともとれる訳です。もっとも、相関と原因結果が明確な遺伝子はそんなになかったりもしますし、同じ遺伝子座でもその影響は変異の状態によって様々で、何がOKで何がダメかというのはじつは容易に決められるものでもありません。

やや話しがずれたので恐縮ですが、要するに「既に十分に自然淘汰されているだろう。」というのと、「第一に何を持って先天性の障害とするのか」は現実難しいというのと、「先天性の障害を何らかの方法で定義して制限したとしても、長い眼で見るならば特定の多様性のある家系を失う方向に向かっているにすぎない」と考えられるので、仮に効果があってもかなり長期スパンで微弱でしょうし、自然に変異が生じる家系も一定の割合で出てきますから、根絶やしにすることは無理ですし、メリットも少ないでしょう。結局、全エキソームシーケンスを出生前とかに調べて特定の遺伝子に対する変異の有無で選別でもしない限り根絶は難しいと思われます。もっとも、我々が確かな情報をもっている遺伝子変異なんて所詮ごく一部ですから。
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この回答へのお礼

先天性の障害を作ることを制限しても長期スパンでは多様性がある遺伝子をなくしてしまうんですね。

また、本当に社会適応できない人だったら結婚もできないためにその家系は自然淘汰されるということですね。仰るとおりだと思います。
また発達を自覚して子供を作らない人もいますし、障害者全員そうだと良いのですが、コミュニケーション障害や発達障害を自覚すらせずに子供を産んでるバカ(その子供も発達)、欲望のままに異性と関係を持ち、子供を次々作って生まれた子供を施設送りにしてる知的障害もいます(生まれた子供も皆知的障害)。
特に子供は一番の犠牲です。こういうのは取り締まってほしいですね。

お礼日時:2014/12/20 17:42

>障害者の家系が多いところとそうでないところがあるのは何故なんでしょうか?



「他の地域との交流が薄い山奥の集落」とか「権力の維持のため」などの理由で、近親婚を繰り返すと「遺伝子が似ている者同士の夫婦」が増えます。

「遺伝子が似ている者同士が夫婦」になると、両親ともに「同じ劣勢遺伝子を持つ確率が増える」ので、結果として、障害者が多い家系になります。
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この回答へのお礼

三度説明させてすみません。
理解できました。

お礼日時:2014/12/18 18:09

>その血縁者が



過去何代まで遡ってとお考えでしょうか

ヘタしたら障害者の数云々ではなく、地球人口自体限りなく0に近づくんじゃ?
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この回答へのお礼

大昔のことはわかりませんが、少なくとも5世代連続で発達障害の特徴があったり、知的障害者が多い家系をよく聞いたので、遺伝の要素は疑えないなと。

お礼日時:2014/12/17 18:47

>知的障害者や発達障害者の家族や親戚なども知的障害者、発達障害者が多いのは、両親が劣勢遺伝子しか持たないために劣勢遺伝子が発現するということですね?



「両親が劣勢遺伝子しか持たないために」は間違いです。

「両親が、共に、先天的障害の原因となる、同じ遺伝子を持っているために」です。

この時、両親は「遺伝子を持っているだけ」で「遺伝子の性質は表に出て来ない」のです。

遺伝子は染色体で「ペア」になっているのはご存知だと思います。

以下、優性遺伝子を大文字、劣勢遺伝子を小文字で表します。


ABcdEFGHiJK ←遺伝子(1)
AbCDEFghIjK ←遺伝子(2)

ABCDEFGHIJK ←現われる形質


abCdEFgHIjk ←遺伝子(3)
ABcDefGHiJK ←遺伝子(4)

ABCDEFGHIJK ←現われる形質

父も母も、A~Kのどれかに「大文字の優性遺伝子」を持つので、劣勢遺伝子の性質は出てきません。つまり「障害を持たない健常者」になります。

子供は「父から(1)か(2)のどっちか」「母から(3)か(4)のどっちか」を受け継ぎます(染色体は何本もあるので、染色体ごとに「どっちを受け継ぐか判らない」ので、兄弟姉妹で「違った性質」が現われます)

で、上記の例で、父から(1)、母から(4)を受け継ぐと

子1
ABcdEFGHiJK ←遺伝子(1)
ABcDefGHiJK ←遺伝子(4)

ABcDEFGHiJK ←現われる形質

この場合、cとiは「小文字だけ」なので、劣勢遺伝子の性質が表面に出て来ます。つまり「先天的な障害を持つ」ことになります。

同じ両親でも、兄弟姉妹は組み合わせが変わるので、例えば(2)と(4)を受け継いだ兄弟姉妹は

子2
AbCDEFghIjK ←遺伝子(2)
ABcDefGHiJK ←遺伝子(4)

ABCDEFGHIJK ←現われる形質

となり、必ず大文字の遺伝子が居るので、劣勢遺伝子の性質は隠れてしまい、健常者になります。

上記例での両親は「劣勢遺伝子だけを持っている」のではありませんよね。ちゃんと「優性遺伝子も持っている」のです。

しかし、時として「不幸な組み合わせ」が起きて、普段は隠れている遺伝子の性質が、表に出てきてしまい、子供が障害を持ってしまうのです。
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この回答へのお礼

失礼しました。ご説明ありがとうございます。
障害者ができる仕組みはわかりましたが、大半の人は劣勢遺伝子を持っているのであれば、障害者の家系が多いところとそうでないところがあるのは何故なんでしょうか?
理解力が悪くてすみません。

お礼日時:2014/12/17 18:14

 先天性と言う場合も、生殖細胞の老化によるもの、遺伝子を損傷する物質による物など様々で、遺伝子に由来する物はそんなにあるわけではない。


 遺伝子に由来する物に限ってみても、--いわゆる優性保護ですが---それが効果があるとは言い切れません。
 詳しくは
 ⇒優生学 - Wikipedia( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%84%AA%E7%94%9F% … )
 の「倫理学での議論( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%84%AA%E7%94%9F% … )」の項目

 私は、マラリアと鎌状赤血球の話題を良く利用するのですが、人類が進化の中でマラリアの災禍を潜り抜けて進化して現在存在するのは、この遺伝病のおかげかもしれません。

 ただ、血友病など一部の遺伝疾患に関しては優生学的な対処が効果を挙げた物も存在することも事実です。それ以外の遺伝疾患については効果があるかないかは不明です。

この回答への補足

> マラリアと鎌状赤血球の話題を良く利用するのですが、人 類が進化の中でマラリアの災禍を潜り抜けて進化して現在存在する のは、この遺伝病のおかげかもしれません。

もう少し詳しく話して頂けますか。

補足日時:2014/12/17 16:56
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この回答へのお礼

障害は遺伝が原因というのは少ないんですね。

優生学のサイトを拝見しました。
遺伝性のものに関しては最近の研究では遺伝子改良が可能だとの話も出ているようですね。一部遺伝病については効果はあるものの、優生学そのものの効果は倫理的な問題も含めて議論されてるということでしょうかね…。

お礼日時:2014/12/17 16:55

まさか。



先天的障害は、元々遺伝子に含まれていた内因性のもの
ばかりではなくて、放射線や毒性物質、ウイルス感染などの
外的要因によっても発生するし、隔世遺伝として時限爆弾の
ように遅発するものもあれば、男性だけ、女性だけに発症する
ものもあります。 色盲もそうだし、詳しくないから判らないけど、
母系遺伝のミトコンドリアDNAなどに起因する代謝障害みたいな
疾患、或いは虚弱などまで範囲を広げて考えれば、むしろ完全無欠の
ゲノムを持つ人なんてほとんどいないんじゃないかな。

言い方を変えれば、大半の人は実は何らかの先天的異常を持っていて、
それが現れたか潜在しているかの違いしかないかも知れません。
ついでに言えば、遺伝子の異常、というと淘汰すべき悪性のものの
ように捉える人がいるでしょうが、非常に脆く、変性しやすい
DNAの塩基配列が様様な要因で変異を起こすことで、生命は進化
してきたのですから、個体の生命活動の標準偏差から逸脱しているからと
言って、淘汰すべき劣性形質と断定するのは余りにも白痴的短絡かも
知れませんよ。

ただ、ご質問のような考え方は古来からしぶとく存在している
選民思想として、ナチスやイスラム国の凶悪な暴虐の「正義」として
往々にして社会を地獄に陥れてきた、人類の「悪性障害」です。

そういう考えの人々をせん滅すれば、人類は永遠に平和になるかと
いうと、そうも思えません。

どこからともなく湧いてくるもの。

あたかも、神が人類に忍ばせた、何かのカギであり、重要な進化の
ファクターとも言えるかも知れません。

人類の凶悪な排他性。
表裏一体の集団性。
ヒエラルキーをすぐに生み出す階級構造支配。
残酷な暴力と恐怖を自らの快楽として行い、かつ、それを正義と
言い張る悪魔性。

それらの人類の重大欠陥さえ、進化を促す神の実験ならば、
目的があって組み込まれた性質だ、とも言えるのです。

IQ、未だにビネー式の数字が闊歩しているのも古典的だとは
思いますが、IQ70の重度の知的障害者の中から、エスパーの
形質が生まれてきても私は全くあり得ない話だとは思わないのです。

神の采配など、所詮我々に理解できることなど僅かしかないのですから。

私もある種の知能障害を持っているという、自覚があります。
あなたは私の子供に、生まれてきたのは間違いだった、と
言いますか?

そもそも、この問いかけに何の意味があるのか、その段階で既に
知的好奇心であるとは思えないのです。

個人的な何かの背景があるのだろうか、といぶかるばかりです。
文章の端々に、拙さを感じるのですが、それがあなた、もしくは
あなたの周囲におられる具体的な誰かについての個人的鬱憤の
延長であるなら、また違う答え方をしたと思います。

つまり、あなたの人生相談なら、まだ理解できますが、という
意味です。

率直に答えよ、というやや不躾な質問に対して、そのご希望に
沿って答えてみました。

何か参考になりますか?
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この回答へのお礼

誰でも何らかの欠陥した遺伝子を持っているから今いる障害者が子供をうまなかったとしてもまた障害者は出てくるんですね。とても勉強になりました。

お礼日時:2014/12/17 15:33

>発達障害、知的障害者、その血縁者が子供を作らなくなれば、先天性の障害者はいなくなりますか?


>ゼロにはならなかったとしても先天性の障害者の数はかなり減りますか?

居なくなりませんし、減りません。

先天性の障害の遺伝子は、多くの人が持っています。持っているけど「劣勢遺伝子なので、発現しないだけ」なのです。

劣勢遺伝子を持つ者同士で子供を作った時に、同じ劣勢遺伝子を父と母の両方から受け継ぐと、その子は「劣勢遺伝子しか持たない」ので、その劣勢遺伝子が発現してしまい、障害として表に現われます。

劣勢遺伝子を持つ者を全員排除すると、たぶん、地球の人口は「数万人」か「数千人」になるでしょう。

その「数万人か数千人」は、障害の遺伝子を持たないので、この人たちから生まれる個体は、先天性の障害を持ちません。

しかし、その「数万人か数千人」は、どれも遺伝子が似通ってしまい、多様性が失われるので、ちょっとした病気が流行ると「全滅」してしまうでしょう。

また、障害の遺伝子を地球人類から取り除いたとしても「突然変異」ってのが起きるので「障害の遺伝子を持たない者が障害の遺伝子を持つ者に変化すること」もあり、完全に取り除く事は不可能です。

この回答への補足

知的障害者や発達障害者の家族や親戚なども知的障害者、発達障害者が多いのは、両親が劣勢遺伝子しか持たないために劣勢遺伝子が発現するということですね?

補足日時:2014/12/17 15:44
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この回答へのお礼

> 劣勢遺伝子を持つ者を全員排除すると、たぶん、地球の人口は「数万人」か「数千 人」になるでしょう。
> その「数万人か数千人」は、障害の遺伝子を持たないので、この人たちから生まれる 個体は、先天性の障害を持ちません。
> しかし、その「数万人か数千人」は、どれも遺伝子が似通ってしまい、多様性が失わ れるので、ちょっとした病気が流行ると「全滅」してしまうでしょう。
> また、障害の遺伝子を地球人類から取り除いたとしても「突然変異」ってのが起きる ので「障害の遺伝子を持たない者が障害の遺伝子を持つ者に変化すること」もあり、 完全に取り除く事は不可能です。

そうなんですか。勉強になりました。

お礼日時:2014/12/17 15:47

わたしたちの遺伝子というのは,同じ種に属する個体間でも 少しづつ違います


なんで違うかというと ひとつの病気 ひとつの原因によって種が絶滅しないために 少しづつ違っている とも言われています
個体の多様性を作り出すことによって あるものにはAには強いけどBには弱い あるものにはBには強いけどAには弱いなど 様々な特徴を持って生存して 絶滅のを回避している ということです
そのため 先天的な障害というのも発生する可能性があるのだそうです

確かに 発達障害・知的障害など 遺伝する可能性があるものですが
障害は 遺伝するものと突発性のものがあるので その血縁者が子孫を残さなくても なくならないと思われます
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この回答へのお礼

遺伝性の障害をなくしても突発性の障害が出てくる可能性があり、障害者がなくなることはないんですね。
勉強になりました。

お礼日時:2014/12/17 15:53

そもそも代々先天性障害者って話自体聞きませんけど?



最も細胞が変化する胎児の状態での「処理エラー」なんで何をしても変わらんでしょう
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この回答へのお礼

勉強になりました。

お礼日時:2014/12/17 16:00

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