電子書籍の厳選無料作品が豊富!

『拾遺和歌集』を初めて読んだとき、巻第十三、恋三の巻頭を見て驚きました。

あしひきの山下風もさむけきに今宵もまたやわがひとりねむ
あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかもねむ
あしひきの葛城山にゐる雲のたちてもゐても君をこそ思へ
あしひきの山の山菅やまずのみ見ねば恋しき君にもあるかな
あしひきの山こえ暮れて宿からば妹たちまちにいねざらむかも
あしひきの山よりいづる月待つと人にはいひて君をこそ待て
(『拾遺和歌集』777-782 岩波文庫128ページ)

「山」にかかる枕詞「あしひきの」の練習問題みたいです。「あをによし」「ひさかたの」「しろたへの」などなど、和歌ではしばしば枕詞が使用されます。外国文学においても、このやうな定型修飾語が使用されることがあるのですか。

私の知るかぎり、ホメーロス『イーリアス』『オデュッセイアー』に見られるくらゐです。

podas okys Achilleus 足の速いアキレウス
glaucopis Athene 梟の目のアテーナー
polymetis Odysseus 知恵深いオデュッセウス

A 回答 (16件中11~16件)

フランス語、見ましたけれど、レイネじゃあなくてレーヌ(レーンヌ)ですね。

ボードレールの「悪の華」に、「la reine des grâces」というのがありますが。
オーストリアの友人への質問は、とりあえずたった一行でかわされてしまったので、別の方向から質問して、攻め直しているところです。ただ、今回は、作品の英語解説の添削を頼んでいるので、オーストリアに関する答えはちょっと遅れるかもしれません。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

フランス語、ありがたうございます。ロマンス語は、ついついラテン語式にローマ字読みしてしまひます。(ラテン語はregina。現代語は発音にうるさいので面倒です。)回答番号2の投稿後、気づいて訂正しておきました。さきほど見ましたら、質問者からさらに訂正が入つてゐました。

ボードレールの言葉があるのですね。Tastenkastenさんが回答なさらないのでしたら、この回答番号7を紹介しておきます。候補はたくさんあつたほうがいいでせうから。

>>オーストリアの友人への質問は、とりあえずたった一行でかわされてしまったので

オーストリア人の気質として、そんなこともお書きになつてゐましたね。期待してをります。

お礼日時:2015/01/20 23:26

アトリビュートは面白いですけれど、ワーグナーのライトモチーフって、かなりの飛躍ですね。

飲んでいるんですか(笑)。いや、でもそんなにおかしくないかな。あ、飲んでいるのはplapotaさんか・・・
    • good
    • 3
この回答へのお礼

>>アトリビュートは面白いですけれど、ワーグナーのライトモチーフって、
>>かなりの飛躍ですね。

ねこさんの回答を読んで、なるほど、と感心したのですが、飛躍といはれれば飛躍ですね。ジャンルも違ふので、こんなものでせうか。意味するところが同じでせう。

>>飲んでいるんですか(笑)。

ねこさんは、確実に飲んでゐます。

>>あ、飲んでいるのはplapotaさんか・・・

ボルドーのワインを1杯だけ。すこしづつ。

御回答ありがたうございました。

お礼日時:2015/01/20 23:31

>音楽カテゴリのねこさんの比較文化の質問が盛りあがつてゐますので、日本とヨーロッパの枕詞について質問してみました。



それは気が付きませんでした。

>ホメロスの場合は、和歌の五七五七七と同様に、4分の2拍子、6小節といふ形式がありますので

ドイツ詩の韻律論では、古典語の韻律論を模倣しています。ドイツ語の本質と合わない部分があって、無理もあるようです。ヤンブス、トロヘーウスなど、いくつか転用していますが、ペーオンとかシュポンデーウスなどは、ドイツ詩では考えられないので、用いません。ドイツ詩をたくさん読めば、エピテトンの例がもっとあるかもしれません。他の言語にもあるでしょう。ロルカなどはどうなのでしょうか。一般化したかどうかは別として、特徴的な言い回しをしているかもしれませんね。あと、印象主義よりも、象徴主義の方にありそうな気がします。ドイツなら、トラークルの詩などですね。今回は見る時間がないので、時間ができたら探してみます。まあ、欧米詩の場合は、押韻という重要な技巧がありますので、そちらの方に時間をかけるのではないでしょうか。押韻のための語句の選択にも、上手、下手があるようですよ。押韻辞典というのもあるらしいのですが、ただ踏んでいればいいというものではないですね。

>最近ビートルズの投稿をたくさんしてゐます。
>Tastenkastenさんの好みではないかもしれませんけれど。

翻訳機を使った歌のスレッドは拝見しました。欧米語同志ならうまくいくのですが、日本語への翻訳だけは役に立ちませんね。「ルージュ」の時には、ベトナム語の英訳、独訳もある程度意味が取れたので、使えると思いました。なぜ日本語だけダメなのでしょうか。中国語から日本語もダメですよね。ビートルズの曲は、たくさんは知りませんが、「イエスタデイ」は名曲だと思います。何曲か、人に頼まれて編曲をしたことがあります。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

丁寧な回答を何度もいただいて恐縮してをります。韻律論のカタカナ表記の部分がチンプンカンプンです。しばらく考へました。

>>ヤンブス、トロヘーウス

これは、イアンボス・トリメトロスのことですか。8分の6拍子(もしくは7拍子)3小節。ソポクレス、アリストパネスなどの喜劇、悲劇で使用されます。ちなみに、ホメロスの4分の2拍子6小節は、ダクテュロス・ヘクサメトロス。

>>ペーオンとかシュポンデーウスなどは、ドイツ詩では考えられないので、用いません。

??????
「ロルカ」も韻律用語かと思ひました。知らないことだらけです。すみません。

>>欧米詩の場合は、押韻という重要な技巧がありますので、
>>そちらの方に時間をかけるのではないでしょうか。

たしかにさうですね。最近は日本語の歌にも韻をつけるやうになりました。きれいにはまつてゐるものは少ないですけれど。

>>「ルージュ」の時には、ベトナム語の英訳、独訳もある程度意味が取れたので、
>>使えると思いました。

まことにありがたうございました。
自動翻訳のときは、日本語は避けたほうがよささうです。

>>「イエスタデイ」は名曲だと思います。
>>何曲か、人に頼まれて編曲をしたことがあります。

それは意外でした。聴いてみたいのですが。

御回答ありがたうございました。

お礼日時:2015/01/20 23:48

そうそう、音楽ですと、ワーグナーのライトモチーフなんてのもあるじゃないですか♪

    • good
    • 3
この回答へのお礼

絵画の次は音楽ですか。いはれてみれば、なるほど、さうですね、とうなづいてしまひます。視野を広げれば、いろいろなものが見えてくるものです。見習ひたく存じます。ワーグナーはほとんど聞かないのですが、伏線的なものでしたら、いろいろな曲にありますね。

Tastenkastenさんの「ウィーナー・シュメー」には期待してをります。締めきりは待つてください。それから、回答番号2の補足に書いたのですが、フランス語の質問にふさはしい言葉がありましたら、ぜひお願ひします。

お礼日時:2015/01/20 22:56

どうも、こんばんはです。




旧約聖書にも「万軍の主」というわけで、「万軍」というのがあるじゃないですか(ポリポリ)。
「神の子」もあるし…。

Tastenkastenさんがあれこれと答えていらっしゃるので、私は言語ではなく絵画の方で。

絵画には、アトリビュートという手法がありますよね。

~~~~~~
アトリビュート(英語:attribute)は、西洋美術において伝説上・歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物。その物の持ち主を特定する役割を果たす。持物(じぶつ)ともいう。正義の女神を例にとると、手に持った秤と剣、それに目隠しである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88% …
~~~~~~

ギリシア神話にまつわる絵画ですと、
 ゼウスならばワシ、
 ヘーラーならばクジャク
といった具合に、動物や持ち物などで、その登場人物が誰かを示す。

歴史上の人物の肖像画ですと、
コペルニクスは、何故か、スズランを手に持っている。
(スズランは医師であることを表わす。これで、コペルニクスの職業が医者であることを表現している)


☆私の知るかぎり、ホメーロス『イーリアス』『オデュッセイアー』に見られるくらゐです。
◇『神統記』にもありませんでしたっけ。
 「黒衣の」レートー
とかあったような記憶が…。
 ───神統記は探せばどこから出てくるのでしょうが、ちょっと見つからないので───
ペルセポネーは「白き腕の」や「乙女」…。
ギリシア神話を記した書物には、結構、出ていると思いますがね。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

もうTastenkastenさんからしか、回答をいただけないかと思つてをりました。ありがたうございます。

>>旧約聖書にも「万軍の主」というわけで、
>>「万軍」というのがあるじゃないですか(ポリポリ)。

たしかに聖書にありますね。コーランの朗誦のときに初めにとなへる「慈悲ふかき......」といふのも。

>>絵画には、アトリビュートという手法がありますよね。

絵画にあてはめれば、さうなるのですね。さういへば、NemurinekoNyaさんの絵の趣味はまだうかがつてゐません。

>>『神統記』にもありませんでしたっけ。

たくさんあります。ヘシオドスもホメロスと同じく、4分の2拍子6小節(ダクテュロス・ヘクサメトロス)なので、同じ表現を使用してゐます。学生時代に授業で読みました。

>>「黒衣の」レートー
Leto cyanopeplon は406行

>>ペルセポネーは「白き腕の」
Persephonen leukolenon は913行です。

ホメロスより後代のせいか、修飾語がうしろにきてゐます。「枕」の反対は何といふのでせうか。

>>ギリシア神話を記した書物には、結構、出ていると思いますがね。

おそれいりました。

お礼日時:2015/01/20 22:46

海外のサイトで枕詞の説明をしているところでは、やはりホメロスを引き合いに出していますね。

用語はやはりEpithet、Epithetonです。Q&Aサイトでも同じようです。あるQ&Aサイトでは、枕詞(Kopfkissenwörter)と枕草子(Kopfkissenbuch)という言葉を知った人が、「枕」には何か特別の意味があるのかと思ったらしく、それを尋ねていました。回答者が枕詞を解説するにあたって引き合いに出したのがやはりオデュッセーですが、ほかに、印象主義の詩で使われる「der bleiche Mond(青白い月)」という例を挙げていました。やはり、こういう形容詞の使い方になるのでしょう。
英語のEpithetとしては、少し違う例がありました。

the coloured countries
soft and drunken laughter
a great sweet mother
the scrotum-tightening sea
gray-fly
blind mouths

http://literarydevices.net/epithet/

この回答への補足

>>今日ほかに出たドイツ語の質問は、期末試験の丸投げのようなので
>>(5年前の同月同日、ほかのQ&Aサイトに同じ問題が出ています。笑)

(笑)。あきらめたやうですね。

ひとつ前の質問は、フランス語なら真面目な回答がかなりつくだらうと思つて、ボケ回答したのですが、いまだに他の回答がありません。ちよつと心配してゐます。商売関連なので避けてゐるのでせうか。

補足日時:2015/01/20 21:11
    • good
    • 3
この回答へのお礼

追加回答、ありがたうございます。

>>枕詞(Kopfkissenworter)と枕草子(Kopfkissenbuch)

「枕」は寝具としても、「枕草子」の由来は諸説あるやうです。手持ちの注釈書を何冊か見ても、どれも要点がまとまつてをらず、ごちやごちや書いてあるだけでした。『堤中納言物語』の「堤」なども、いろいろおもしろい説があるやうです。

>>印象主義の詩で使われる「der bleiche Mond(青白い月)」という例を挙げていました。

回答番号1で教へていただいた、「grüne Wiese」(緑の草原)、「Der runde Vollmond」(丸い満月)と同じ系列ですね。

英語の用例はかなり想像力が必要です。リンク先の説明を読んで、少しはさうなのかな、とは感じました。印象に残る発想ではあります。例のミルトンのものは、わかつたやうなわからないやうな。しばらく考へます。

御回答ありがたうございました。

お礼日時:2015/01/20 20:53

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!