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古典に「この男来たりけり」という文があります。
たりは完了、けりは過去ですが、
このぶんの訳は「この男が来た」でいいのですか?

A 回答 (2件)

こういう質問の場合、原文がどこから引いたものかが重要になります。

これは伊勢物語ではありませんか。
 完了の「つ」「ぬ」「たり」「り」、過去の「き」「けり」は驚いたことに、現代語にすれば「た」一語になってしまうのですね。そしてそれがお互いくっついたりするのですね。
 「たりけり」の外に「てき」(完了+過去)・「てけり」(同)・「てんげり」(左の変化)・「にき」(完了+過去)・「にけり」(同)など。「たりけり」もその一つです。

 さて、その訳し方ですが、「自動詞と助詞の手帖・學燈社」によると、次のようなものが挙げてあります
  『…ていた』『…ていたのだった』『…してしまったことだなあ』『…した』など。
「けり」には「詠嘆」の意味があるので、その意味をあらわす語句を付け加える以外には、それほど工夫をする必要はないでしょう。
 ネット上にある「梓弓」の訳も
「男が(帰って)来たのだ」「この男が帰って来た」「この男が帰って来た」「この男が帰って来た」「帰ってきた」のようなものです。

 なお、完了・過去の助動詞の説明は、次のサイトに詳しいです。

 http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/ …
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まちがいではありませんが、完了の意味をはっきりさせるために、


「ちょうどそのとき、この男が(もどって)来た」
「ちょうど、この男が(帰って)来た」
などのようにすると良いかもしれません。
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