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最近興味を感じて、生まれて初めて三味線を手に取ったのですが、三味線には絶対音(という概念)がないことに驚きました。

要するに、歌う人の音域に合わせて調子(西欧音楽風にいえばキー)を自在に変えていくわけですが、それが「一本」から「十二本」まであります。

「一本」の場合の調弦は、下から上(一の糸/ニの糸/三の糸)へ順にA/D/Aとなり、「二本」の場合はA#/D#/A#となります。※本調子の例

ただ「十二本」まで変化していきますから、なんと一種類の弦でオクターブ近い音域を受け持つことになります。

普通に考えて、こんなテンションの変化には糸が耐えられないだろうと思うのです。(実験してみようかと思ったのですが、少なくとも三の糸は絶対に切れてしまうように感じ、怖くてできません)

三味線にお詳しい方に聞いてみたいのですが、ほんとうに「一本」から「十二本」まで弦の張り方を変えたりするのですか?

「十二本」まで存在する以上、そうなんだろうとは思うのですが、弦が切れたりしないのですか?(そもそも一本の開放弦でオクターブ近い音域をになうことなど可能なのでしょうか?)

今までヴァイオリンは多少やっていましたが、まったく概念が異なるので、ちょっと理解が出来ません。どなたかご教示を願えると幸いです。

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

実際に三味線をやってた母に聞いてみました。



曲の途中でも3サガリ、2サガリみたいな感じで音程を変える(下へも)そうです。(譜面に書いてある)
あの、浪曲でも途中で三味線のおばさんが糸巻をイジってますよね。
ゆるんだからチューニング、というよりもベースの音程自体をイジってます。

で、「津軽三味線のような堅いバチで激しく弾けば切れることもあるかも」とのことでしたし、
テレビで見る限りは数十人の津軽三味線を見たらたいてい一人は切れてたりしますよねw

なので、本番の演奏の時には糸が大丈夫かどうかきっちり確認するそうです。
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。

お母上が三味線をなさってたんですね。
「二上がり」「三下がり」というのは一音上げたり下げたりするだけなので、まったく問題はないのです。

三味線の糸(弦)が切れやすいというのは、昔は絹糸ですから当然そうで、三の糸なんかはしょっちゅう切れるのが当たり前だったようです。(三の糸と二の糸は切れるのが半ば必然、ただ演奏中に一の糸が切れたら完全にアウトなので、演奏者は懐剣でその場ですぐに自刃しなければならない・・・なんて話が、たしか有吉佐和子の小説にありました)

ともあれ「一本」から「十二本」の問題は、三味線弾きの方はどう捉えていらっしゃるのだろうと、そこがたいへん気になります。

なにはともあれ、ご回答をありがとうございました。

お礼日時:2016/03/05 11:40

ヨーロッパでも、交通が発達して地域間での交流が盛んになる前は、地域によって標準のピッチ(音高)はまちまちでした。

そもそも「統一する」とか「基準を決める」というのは、「合奏する」場合に必要になることで、「基準に合わせる」よりも「誰かに合わせる」ことで用は足りますから。
ピッチの固定されたオルガンや大型鍵盤楽器は、運搬しない限りピットが異なっても問題はありませんし。

それが、楽器や演奏者の往来で、統一が必要となり、話し合って「基準ピッチ」が決められただけの話です。
現在の「基準の A音 = 440 Hz」が決められたのは、1939年のロンドンの国際会議でのことですよ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E9%AB%98

↓ 参考「チューニングピッチの変遷」
http://www.coastaltrading.biz/img/%E3%83%81%E3%8 …
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。

基準音(絶対音)についてのお話はたしかにそのとおりで、僕自身、あらためて「世界の変遷と音楽の変遷の相関」については思いを深くしておりますが、

もともとの疑問の要旨は「一台の三味線(ひとつの開放弦)でオクターブちかい帯域をまかなう(くどいようですが、指押さえなし、ということです)」のは無理であろうと、

ところが「一本」から「十二本」までの(これは物理的な本数のことではなく、調律の種類のことです)調弦がそのまま本には載っており(ウェブサイトもそう)これはどう解釈したらいいのだろうと、

そこで、実際に三味線に堪能な方、詳しい方にお聞きしてみたい、ということなのでした。

三味線を実際に弾いていらっしゃる方からのご回答が未だ拝見できておりませんので、もうしばらくお待ちしたいと思います。

なにはともあれ、ご回答をありがとうございました。

お礼日時:2016/03/07 12:37

実はピアノでトランペットとセッションをした「ことのある」者でして(汗)



声楽も含めて、「今日は調子悪いんで一度下げてもらえますか」などと言うことを簡単に言ってくれます。ピアノで一度下げるって何を意味してるかわかってるの・・・。

フォークギターのカポタストみたいなものなんでしょうね。あれっ?バイオリンにもそんなのありませんでしたっけか?

あ、ついでに「当然切れるよね?」と聞いたところ、「そんなにしょっちゅう切れるものじゃない」そうです。
スチール弦みたいに力を入れたら簡単にピンと切れるようなものでもなく、絹糸ってあれだけまとめると相当強いみたいで、京本政樹が悪者を吊り下げるのに使ってるくらいですし。
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。

最初の話題からは逸れますが、ヴァオリンにカポタストはありません。いえ、付けようと思えば付けられますから、世の中にはそういうことをしている人がいらっしゃるかもしれませんが、基本的にヴァイオリンは和声楽器ではないので、カポの用途がありません。

ただ、カポタストのお話が出たのであらためて調べてみると、三味線は「かせ」というものを使用して音域を変えることがあるようです。それと、高い音域を要求される場合は「短棹」の三味線を用いるのだとか。

とうことは、「特定の一台の三味線で<一本>から<十二本>を受け持たせることは最初から想定していない」という話・・・ですかね。

であれば、そもそもが僕の認識の誤りということになります。

できれば、本業の三味線奏者の方に明確なご教示をいただきたいのですが・・・。

もう少し、他のご意見をお待ちしたいと思います。

なにはともあれ、ご回答をありがとうございました。

お礼日時:2016/03/06 08:51

六本くらいになったら弦を緩めてオクターブ下げればいいじゃんと最初思いましたけど、


そうすると音が低くなって曇った音になってしまうので、高い方向でオクターブまで上げますね。
当然糸は生物(ナマモノ)ですから古い糸は当然切れるので、あのようにいつでも簡単に張り替えられるような構造をしてます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%91%B3 …

私は知らないんですが、琴なんてものすごい力で引っ張るらしく、それが温度や湿度で伸び縮みするので、真夜中に寝てる時に柱が倒れたり、糸が切れて「バーン!」なんてことは結構あるらしいですw
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この回答へのお礼

回答をありがとうございます。

たしかに、これ以上はテンションを張れないと思ったらオクターブ下げるという(かなり思い切った)手に出るというのはありだと思うのですが、

おっしゃるとおり「三味線と歌う人とが重ならない」ということになって「濁った印象」になってしまいます。

いずれにせよ、三味線の本を見てみると「オクターブ下げて対処する」とはどこにも書いていなくて、ただひたすら「一本」から「十二本」まで「半音ずつ上がっていく(上げていく)」みたいになってるんですね。

ともあれヴァイオリンやギターの世界から見たら「とんでもないでしょ!」と感じてしまうわけで、そこのモヤモヤがなんとか解消しないものかと・・・。

ともあれ、ご回答をありがとうございました。

お礼日時:2016/03/05 11:29

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