音楽を聴くとき、刺激ばかり求めて、内省的な姿勢でじっくり聴く、ということがなかなかできません。
クラシック音楽では、モチーフや曲想が気に入っても、曲の途中に色々余計なもの挟んでいて冗長だと感じて萎えてしまうことが多いです。例えば、ショパンのピアノ協奏曲1番は、1楽章の序奏が終わってしばらくすると飽きて、そのまま分かりやすくて刺激的な3楽章に飛んだりします。
ゆっくりした曲も退屈で、多くの曲の2楽章はよくすっ飛ばします。
ジャズでは、オスカー・ピーターソンやビッグバンドの曲は好きで聴き通せても、ビル・エヴァンスやマイルスはすぐに飽きて聞き流してしまいます。
刺激ばかりを追い求めるこういう聴き方って、たぶん典型的な「ポップス的音楽鑑賞」なのだと思います。
「性格だから…」「そういう頭の構造」と言ってしまえばそれまでですが、やはり音楽鑑賞の姿勢としてはどうかと思いますし、ちゃんと音楽を聴けるようになりたいです。
どうすればじっくりと音楽を聴けるようになるでしょうか?
ご回答よろしくお願いします。
A 回答 (2件)
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No.1
- 回答日時:
あまり身勝手なことはいえませんが、一個人の意見
としては、
・音源ではなく、ソースを再生する、環境(スピーカやヘッドホン)
に拘る。とは言っても、ご質問の印象からして、既に整っている
雰囲気ですが。
切り口や入り口はともかく、今はインターネットの時代なので、
検索したりは、してそうですね^^;
刺激を追い求めようと、クラシックであろうと、ロックベースで
あろうと、その時の気分で良いのでは?と思います。
仮にクラシックであれば、盛り上がるところの本物の雰囲気を味わう
為に、序盤から最後まで通して聴いて、楽しめてナンボというので
あれば、それこそクラシックコンサートへ行って、新鮮な「音」を
楽しめばそれはそれで楽しいでしょうし、
「音を楽しむ」のが、音楽ですのでかしこまって、「こうでなければ」
と定義づけしてしまうと、音苦になりかねない気もします。
なので、暫くは音楽を聴かないで、あえて音から離れてみては
いかがでしょう。
私は声楽をしているので、喉の回復には「音楽を聴く」ことそのもの
が回復を妨げることにつながります。こんな時、「歌いたい」
「聴きたい」と、五感が騒ぎます。
休息期間を設けている間に、音楽へ渇望が湧き、あらためて従来の
「音」を聴きなおすと、広い意味でこれからも楽しめるでしょうし、
さまざまな”発見”があると思います。
ジャンルに限定されずとも、音楽に"刺激"を求めるのは普通の心理
ですし、今は素で楽しめない楽曲があるとしても、五年後・十年後
に、過去のCDを引っ張り出して、聴くと音楽は決して歳は取らず、
耳が肥えている分、もっと楽しめるようになれるかと思います。
音は楽しむものですね♪
ご回答ありがとうございます。
もちろん、好みは人それぞれですが、簡単で分かりやすいものだけ聴いて、少しでも分かりづらいと思うものに寄り添おうとせず、ポイしてしまうのは、感性を狭めてる気がして、もったいないと思うんですね…。
感性を育てて、楽しめる幅が増えれば、その方がもっといいと思うんです。
でも、いざ内省的になってじっくり真剣に聴こうとしても、やはりどこか退屈に感じてしまう…。
どこかでパラダイムが起きてくれればいいんですが…。
No.2
- 回答日時:
「刺激ばかりを追い求める」ってのが違ってて、要するに「わかりやすい主旋律しか聞いていない」からでは。
「わかり易いメロディ」が無い音楽にも、ある音楽以上に刺激はあります。少なくとも自分はそうなので、そういう人は確実にいるのです。
たぶん「聞き方」がわかっていないのだと思います。日本人はjpopや歌謡曲を喜んで聴くことは出来ても、洋楽のどこに良さを見出していいかわからないって人は多いと思います。それと同じ。「馴染みの無い表現物」というのはやはりそんなものです。
ドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」のフルバージョンは劇音楽で、全体約1時間のうちの殆どは明確な主旋律の見当たらないまさしく「サウンドトラック」のような音楽で進みます。ですが自分はこの曲の「一部のキャッチーな局面(わかり易いメロディがある部分)」のみではなく、曲を通してあらゆる過程を意外と同様に楽しめるんですよ。これはたぶんどんなサウンドトラック的な音楽にも言えることではなく、飽きさせないドビュッシーの多様で的を射た「センス」としか言えないのかもしれませんが。独特の和声もしくはその時々で聞こえる「音」そのものと言ってもいいかもしれません、器楽同士の旋律的・和声的な絡み、その瞬間瞬間の次への展開、あるいはある時に全体を俯瞰した時の展開・構成、勿論「気持ちいい」とか「刺激的」とかいった本能的な部分・・・といった様々な観点から楽しんでいるから飽きずに聴けるのかもしれません。
非常にわかり易く言うなら作り手の「遊び心」を見ているようなもんでしょうか。音楽とは元々「役に立たないもの」であり、人に作られた音楽とは「遊び心」そのものだと思いますので。
あと「表現物」には「相反する要素」が基本的に不可欠だと思います。例えば暗い面があるからこと明るい面が引き立つ、勿論その逆もしかり、複雑で精緻な要素があるからこそ簡潔さの魅力も引き立つ、勿論その逆もしかり・・・そういったことと同じで「わかり易いメロディ以外」で見せる魅力があるからこそ「わかり易いメロディ」の魅力も引き立つのです。どちらが上だとか重要だとかではないです。
難しいです。一枚の絵を10分も見てそれに対する思いを延々語り続けられる人が、数十秒しか見ずに「青が綺麗です。好きな絵です」としか言えない人に、「どうすればそこまでポンポン出てくるの?」と言われてもわからないです。
実際、クラシックを何十年も聴いていても「わかり易いメロディ」止まりな人はざらにいると思います。ですから、長く聴けば「わかる」というわけでもないのだと思います。
1つ個人的な経験談なのですが。若い頃に「音楽」をただの「音」として聞いた瞬間から、それをきっかけに「聴き方」の多様性が広がったという経験はあります。
一例ですが、何かの「ポーン」という1つの音には特有のキャッチーさがあります。単音(それに対して無音)というのはある意味音楽の基本ですが、「1つの音」にはそれ以上の意味があるように感じます。実際洋楽なんかには主に「魅力的な1つの音」だけで一曲進むような曲は多く、大ヒットしたりすることも珍しくないです。この「1つの音」を楽しむことはやはり「jpop的なメロディー」の楽しみ方とはかなり違う趣があると思います。そこをまず知ることを取っ掛かりにするのもいいかもしれません。それこそ「大ヒットしたりする」ようなものですから、一度「馴染み」を持てば誰でも聴けるようになると思います。
ご回答ありがとうございます。
>「刺激ばかりを追い求める」ってのが違ってて、要するに「わかりやすい主旋律しか聞いていない」からでは。
武満徹などの無調音楽とかは終始けっこう楽しんで聴けるので、わかりやすい主旋律しか聴いていない、わけではないと思います。
でも、聴き方が分からない、この部分は何を表現しているのかわからない、というのはあるかもしれません。同じベートーヴェンでも、第9は初めて聴いたときから好きで最後まで聴けても、弦楽四重奏は何度聴いても全く楽しめまないし、気配もしません。
退屈に感じる部分はいつも、「なんでここでこんなダラダラと締まりのない展開になったんだ?」「こんなことして作曲者は何考えてるんだ?」と思うことが多いです。作曲者が逐一「ここは、こうこう、こういうものを表現しようとして書いたのです」と解説でもしてもらって、聴きまくっていればなじんでくるのかもしれないですが…。
逆に終始聞き通せる曲は、初めて聴いた瞬間から、少なくとも「感覚的には」全て理解できている気がします。
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