
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
遺伝子操作自体は初心者なので、適切な答えになるか分かりませんが、
蛋白質構造の研究者としての考えも含めて・・・
まず一般的に酵素試薬は、グリセロールが入っているので-20℃でも凍らないようになっています。
しかし、さらに温度を下げると凍ってしまい(グリセロールの濃度によりますが、-40℃付近以下では凍り始めるようです)、凍結により力学的に酵素が変性させられるはずです。
ですから、酵素を-80℃ディープフリーザーで保存してはいけません。
(以前そんなことを知らなかった頃に、送られてきた酵素試料をディープフリーザーで保存して危うく凍らせるところでした・・・・師匠に厳重注意されました・・(汗))
基本的に温度を下げる理由は、熱による変性防止が主な理由でしょう。
ただ、Taqのように熱に強いはずの酵素までの低温保存するのは、
おそらく、他の酵素、菌のコンタミによる分解、および酸素による酸化、などの防止であると思います。
No.3
- 回答日時:
私も酵素は利用するだけですので,良くわからない側の人間ですが。
お二人の回答されている事で充分な気がしますが,それ以外の理由をあえて考えてみました。
酵素が蛋白分解酵素の場合。
この場合はいくら純度100%でも自己消化は避けられませんから,低温保存が必要でしょう。
試薬が吸湿性の場合。
この場合はデシケ-タ-等で室温保存でも良いわけですが,他の回答者のあげられた理由と一緒に,乾燥かつ低温の冷凍庫保存を行なう。
凍結乾燥で粉末状にした酵素は結構吸湿性があります。吸湿すると分解が促進されますので,乾燥状態での保存が必要です。
以上,あえて考えてみました。

No.1
- 回答日時:
酵素の場合は、チューブから酵素を取り出したり、分注したりする際に、細菌や別の無関係の蛋白等のコンタミネーションが生じる可能性があった場合、室温に放置していると、腐敗等で多少なりとも変性が進み、失活する可能性があるのではないでしょうか?
制限酵素でそういった事を確かめた事はないですが、免疫組織染色で使用する抗体でも、冷蔵庫保存で良い場合と、-20℃保存と指定される場合がありますが、-20℃とされているものでも、冷凍室の故障でやむなく冷蔵庫保存していても、きちんと差異なく反応してくれるんですが、室温ではさすがに力価が低下してしまいました。
-20℃でO.K.とされているのは、それ以上厳密に低温に置く必要がないだけだと思いますが。どの研究室でも、実験室のあちこちに-80℃のディープフリーザーは置いてないでしょうしね。汎用される酵素であれば、その程度の保存でいいよということではないでしょうか?
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