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鉄道初心者です、宜しくお願いします。


質問
EF52等のデッキ付きの車両がありますが、あの、『デッキの役割』というのはいったいどういったものなのでしょうか?
『デッキ』が無いと困るような状況が昔にはあったのでしょうか?

どなたか御存知でしたら御教え下さい。
宜しくお願いします。

 

A 回答 (3件)

デッキの下には「先台車」という従輪が付いています。

EF52ですと2軸、EF15などでは1軸です。この「先台車」はF級の電関がカーブを曲がるときに、車体が少しずつカーブに対応していくことで、スムーズに曲がることができるという機能があります。
例えば左カーブの場合、デッキの下の先台車が最初にカーブにかかることで、車体前方に左へ曲がる力がかかります。そうしてから動輪がカーブにさしかかると、車体はさらに左に曲がります。このように徐々に左に曲がる力が大きくなることで、車輪が線路に与える力を分散し、スムーズに曲がれます。また、こうすることで、カーブで車輪がまっすぐ進もうとして生じる外へ線路を押す力、横圧を軽減することにもなりますので、非常に合理的です。
このような曲がるときの力のかかり方は、速度が速いほど大きくなります。従って50番台の高速タイプは2軸、10番台の低速タイプは1軸となっています。
ちなみにSLの先台車も同じ理由で付いています。

さて、このように先台車を持つと、当然の事ながら車体の全長が長くなってしまいます。全体に直方体の箱(車体)をかぶせると、カーブの時に車体の端が線路からはみ出る変位が大きくなってしまって、車両限界を超えてしまいます。車両限界は線路上でそれ以上車体がはみ出てはいけない寸法で、それより一回り大きな建築限界では線路周辺の構造物が入り込んではいけない寸法が決められています。この車両限界と建築限界を守ることで、列車は何にもぶつからずに走ることが保証されています。
EF58はご存じでしょう。あの車体は冬の暖房に使用するための蒸気発生装置(SG)を搭載するスペースを車内に確保するため、どうしても車体をのばす必要がありました。(初期のSGなしの車両はEF52のようなデッキ付きでした。)先台車の上まで直方体の車体をかぶせると車両限界を超えてしまいますので、先端を細くしてカーブでも車両限界を超えないようにしたのです。

先台車の上のデッキは、車体とは別に首を振りますので、車両限界をはみ出ることはありません。また、デッキ付きのEF58以前の電関は、基本的に車体側面に乗務員用扉が無く、前面に付いていました。この前面の乗務員扉へのアクセスとして、先台車の上にデッキをつけて、そこから前面の乗務員扉へ行くようにできれば便利です。

このような理由でデッキが付いていました。
デッキが無くても、先台車が走行中に浮かない程度の重量のおもりを搭載しておけばよいのですが、デッキがあれば便利なので、付いていたと言うことです。車体をのばした現在見られるEF58形ではデッキがないので側面に乗務員用扉を設け、以降側面につけるのが標準となりました。
ちなみに、デッキの上まで必要もないのに車体をかぶせるとなると、余分な部分に車体があることによって製造費が上がります。電関を買うときの値段を抑えるという理由も一つにあげられます。

現在の電関は、台車に改良が加えられてきた結果、先台車を使用しなくても昔の先台車と同等以上の性能を持つようになりました。EF52などの台車を見てください。C+Cと言って、3軸ずつ2つの台車に収まっています。現在はB+B+Bで2軸ずつ3つの台車に収まっています。B+B+Bの場合、真ん中の台車が左右に動いてくれないと、カーブをうまく曲がれません。鉄道模型をお持ちでしたら、客車をカーブにのせたとき、車体中央が線路から大きくずれるのがわかると思います。この真ん中の台車をうまく動かす技術ができたので、B+B+Bが可能となり、その結果として先台車を使用しなくても良くなりました。
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この回答へのお礼

詳細を極めた丁寧な御回答は大変参考になりました。
疑問点が完全に解決致しました。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/01 14:47

あれは、出入りするためのステップです。


正面のドアが、運転台への出入り口です。

なお、車体の左右に出入り口が付いた初めは、EF55が初めてだと言えますが、
両端が同じ運転台で出入り口が車体に出来たのは、EF58(車体更新したもの)が初めてです。
ちなみに、初めのEF58はEF52やEF53等と同じ車体を使っていました。
戦後、SG(蒸気発生装置)を搭載したために、車体部分をEF18に移して、新たに新しい車体を作ってそのときに運転台が出入り用のデッキまで伸びたので、出入り口を運転台の後部に作りました。

それから、デッキ付きの電気機関車は新製はされなくなりました。

改造電気機関車としてのデッキ付き機関車としては、EF53、EF56を改造したEF59(山陽本線瀬野-八本松用)が両端にあるタイプの最後です。
片方にデッキを装備した機関車としては、同じ区間を走るEF67・0番台があります。
これらのデッキは、走行時の自動解結装置を装備している関係で、デッキがあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/01 14:45

あくまで 映画の中での一コマですが、今 衛生劇場で 大安旅行というのをやってまして その中で 蒸気が 連結貨物が重すぎて 坂で 動輪が空転してしまい あげく砂の出る管が詰まってしまっていて 難儀な事になり 助手が 蒸気のデッキで腹ばいになって 手でレールの上に砂をまいていました。

非現実的な描写では有りますが そんな事も昔は あったのかなとも思います。あと 昔は 連結器が 自動ではなかったので その頃の名残かも。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/08/01 14:44

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