プロが教えるわが家の防犯対策術!

外国人です。今この童話を勉強しています。これはこの童話の一部分です。教えていただきたいと思います。
ソン将軍は馬をとめ、ひたいに高く手をかざし、よくよくそれを見きわめて、それから俄かに一礼し、急いで、馬を降りようとした。ところが馬を降りれない、もう将軍の両足は、しっかり馬の鞍につき、鞍はこんどは、がっしりと馬の背中にくっついて、もうどうしてもはなれない。さすが豪気の将軍も、すっかりあわてて赤くなり、口をびくびく横に曲げ、一生けん命、はね下りようとするのだが、どうにもからだがうごかなかった。ああこれこそじつに将軍が、三十年も、国境の空気の乾いた砂漠のなかで、重いつとめを肩に負い、一度も馬を下りないために、馬とひとつになったのだ。おまけに砂漠のまん中で、どこにも草の生えるところがなかったために、多分はそれが将軍の顔を見付けて生えたのだろう。灰いろをしたふしぎなものがもう将軍の顔や手や、まるでいちめん生えていた。兵隊たちにも生えていた。そのうち使いの大臣は、だんだん近くやって来て、もうまっさきの大きな槍や、旗のしるしも見えて来た。
質問(1)「ああこれこそじつに将軍が」ああこれこそ 何の意味ですか。
質問(2)「多分はそれが将軍の顔を見付けて生えたのだろう。灰いろをしたふしぎなものがもう将軍の顔や手や、まるでいちめん生えていた。」
このセンテンスの「それ」は何をさすのですか。「草」の意味ですか。全てのセンテンスを若い安い言葉で説明してくださいませんか。

A 回答 (3件)

こんにちは。


暑いのに、頑張ってますね~

質問(1)「ああこれこそじつに将軍が」→
「ああ、これが実際(本当に)将軍が砂漠の中で三十年も(つとめを果たしたという証(あかし・証拠))で、…… 馬とひとつになったのだ」

質問(2)「多分はそれが将軍の顔を見付けて生えたのだろう。灰いろをしたふしぎなものがもう将軍の顔や手や、まるでいちめん生えていた。」→
普通は「それ」はその前の文章の中のものを指すのですが、ここでは、「それ」が後から出てきて、その後の文の「灰色をしたふしぎなもの」になりますね。
回りくどく言うと「多分は、(これから述べる)それ、が将軍の顔を見つけて生(は)えたのだろう、つまりそれは灰色をしたふしぎなものなのだが……」という感じです。
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この回答へのお礼

たいへんありがとうございました。

お礼日時:2004/08/05 22:50

質問(1)「ああこれこそじつに将軍が」ああこれこそ 何の意味ですか。



ああ(→感嘆詞)
これ(→馬を降りれない事実)
こそ(が)
実に(→本当に・真に)
将軍が~

「嗚呼、馬を下りれない事実こそが、ほんとうに将軍が~」

つまり簡単に言い換えるなら
「ああ、馬を下りれない事実こそが、まことに将軍が30年もの間一度も馬から下りることなく、重いつとめを肩に負ってきた証明であるだろう」
でしょうか。


質問(2)「多分はそれが将軍の顔を見付けて生えたのだろう。灰いろをしたふしぎなものがもう将軍の顔や手や、まるでいちめん生えていた。」

「どこにも草が生えるところがなかったために、灰色をしたふしぎなものが将軍の顔を見付けて生えたのだろう。将軍の顔や手などにいちめんに生えていた。」
それ=灰いろをしたふしぎなもの

どうでしょうか。
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この回答へのお礼

たいへんありがとうございました。

お礼日時:2004/08/05 22:48

回答を試みさせていただきます。



(1)「ああこれこそじつに将軍が」→こういう言い回しは、
声に出して「物語」を語る時の、日本語に独特の言い回しですね。慣用句といってもいいくらいです。古くは、平家物語を語る琵琶法師、今だと、講談のような「話し方」をイメージしてもらうと、
わかりやすいと思います。

わかりやすく区切ると、「ああ(嗚呼)、『これ』こそ、実に、将軍が~、」となります。

『嗚呼』は、
「語り手」が感動のあまり叫んでるんですね。英語のOh!みたいな感じです。

『これ』は、指示代名詞。英語 のthisに当たります。
『これ』『それ』『あれ』の順に、指差されているものが、自分(語り手)から遠くなります。英語のthis,it,that がそれぞれに当てられますが、使い分けは英語の場合同様、感覚的ですし、
たぶんに習慣的です。

文章や、おしゃべりの中で『これ』が出てきたら、その文のすぐ前の言葉や文、あるいは、そこまでの話をひっくるめて(まとめて)、
『これ』という場合がほとんどです。

ですから、このお話の場合、
ここでは、「将軍が馬を下りようとしたところ、
体が馬に引っ付いたまま下り(ら)れない」というアクシデントが起こっているわけですね。

「すっかりあわてて赤くなり、口をびくびく横に曲げ、一生けん命、はね下りようとするのだが、どうにもからだがうごかなかった。」

『(それで、将軍は)すっかり慌てて(顔が)真っ赤になりながら、
口をぶるぶるへの字に曲げて(?)、(馬から)飛び降りようとするのですが、
どうやっても体が動かなかった。』…というわけです。

そして、『ああこれこそ将軍が』と来るわけですね。
ですから、ここでは、『これ』というのは、細かい言葉尻を指しているのではなくて、今ここで大問題になっている、
『(顔を真っ赤にして踏ん張ろうが、何しようが)将軍は馬から下りられなくなっていた』
という事態を指しています。「そのわけ(理由)は…」とお話が続くわけですね。

「こそ」や「実に」というのは強め(強調)。
英語でThis is just that~と言うところで、is justを力強く言う感じでしょうか。

(2)は、簡単に。おっしゃるとおり、『草』です。
『これ』『それ』『あれ』という言葉が何を指すかということは、細かい言葉の一つ一つにとらわれていると、わけがわからなくなります。

大事なことは、『お話の流れ』、storyや意味の流れを受け止めることだと思います。

おしゃべりの中で、いろんなことを話していて、「『それ』ってさぁ、」とか、「『この話』はね、」とかいうのと同じ感覚で、物語や、それ以外の文章の中でも「これ」「それ」「あれ」などは使われているわけですね。
ですから、特定の小さな「物」を指している場合もあれば、
漠然とした大雑把な「ことがら」を指している場合もあるわけです。

長くなりすぎて、却ってわかりにくくなったかもしれませんね。
先に、簡潔に解説されているのに、失礼しました。^^;
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この回答へのお礼

たいへんありがとうございました。役にたちますよ。

お礼日時:2004/08/05 22:48

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