プロが教えるわが家の防犯対策術!

秋も深まる中、長い夜のお供を探し出したい次第です。

以前から国内作家では泉鏡花、谷崎潤一郎、澁澤龍彦、皆川博子、服部まゆみや綾辻行人等の作品が好きでよく読んでいます。最近は山尾悠子や筒井康隆に挑戦中。海外ではカポーティ、ブラッドベリ、シャーリィジャクスン、アンナカヴァン等…。
うーん、まとまりがない。

最も気に入っているもののうちにカポーティ「夜の樹(無頭の鷹/夢を売る女)」、皆川博子「蝶(想ひ出すなよ)」が挙げられます。一番最近ではジャクスン「ずっとお城で暮らしてる」など。何とも言えない読後感が大好きです。

SFやミステリも含めて大衆小説もですがどちらかというと所謂耽美、幻想や退廃、あるいはゴシックという言葉で評されるものに惹かれます。

そこで国内もなのですが、海外作品で言う耽美文学に随分疎く、是非おすすめを教えて頂きたいです。細かいジャンル等に大した拘りはないのですが、やはり文体、描写の美しい作品につい手を伸ばしたくなります。

また、これは国内外・新旧問わず(上に挙げたものも含め)、耽美性とストーリー性の両面に富んだ(読み進めるのにある種のエネルギーを要する類の、重厚な)作品・作家と言えば何が挙がるでしょうか。出尽くした質問かもしれませんが…

文学好きを名乗れるほどの多くの本は到底手にしておらず、有名所も未読のものが多いです。 知名度の有無に関わらず是非教えてくださると嬉しいです…!

A 回答 (2件)

H・P・ラブクラフトやスティーブン・キングはいかがでしょうか?

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何をもって、耽美文学とするか私ははっきりとした基準を持ち合わせていません。

ですので以下はあくまで私の個人的なお勧めです。

>>また、これは国内外・新旧問わず(上に挙げたものも含め)、耽美性とストーリー性の両面に富んだ(読み進めるのにある種のエネルギーを要する類の、重厚な)作品・作家と言えば何が挙がるでしょうか。

*新しいもので言えば、イアン・マキューアン(Ian Mcewan)の『贖罪』
 ただし、前半はかなりダレます。映画もあるので映画から見てもいい気がします。長編なのでまず映画を見てそれで気に入れば本に向かってもいいかな、と思います。

*もう少し時代を遡って、ヘンリ・ジェイムズの『アスパンの手紙』
  1888年初版の中編小説。舞台はヴェニス。読んでいてヴェニスの彩りが浮かんでくる。また、「この先どうなるんだろう?」とページをめくらずにはいられないストーリーの面白さもある。

*古いもので言えば、シュティフターの『石さまざま』
 これはさまざまな中編作品を集めたいわば中編集。ノーベル文学賞を受賞したトーマス・マンがシュティフターの作品をして「実に不思議な感動を与える」と評しているが、その評釈どおりの作品。面白くなるまで少し退屈な部分もあるが、そこを過ぎるとトーマス・マンがいうとおり本当に不思議な感動をする。ちなみに、音楽家のシューマン夫妻も彼のファンだったんだとか。

*もうひとつ古いものをあげると ハンリヒ・フォン・クライストの『聖ドミンゴ島の婚約』
 クライストはしばしばドイツのシェイクスピアと称されるほどの天才。彼の作品は基本的に全て傑作。他にも『ミヒャエル・コールハースの運命-ある古る記録より』や『チリの地震』などもお勧め(というより彼の作品は全てお勧め)。ただし、彼の作品は1940-50年代に翻訳されたままのものが多く、日本語の文体が旧体字であるなど読みにくいのが難点。しかし短編が多いため、その点の読みずらさを考慮してもお勧め。
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