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ブリュッヘン指揮の18世紀オーケストラベートーヴェン第九を聴いていたのですが現代オーケストラと古楽器オーケストラの違いはなんですか?
古楽器オーケストラのほうがピッチが低いような感じがしました。

A 回答 (3件)

吹奏楽の経験があります。

(ホルン・テューバ)


ピッチの話し。
時報で用いられるラの音は440ヘルツ(サイクル/秒)ですが、最近のオーケストラは、442とか443くらいが普通のようです。
しかし、モーツアルトやベートーベンの時代は、438とか、今より低目が、普通だったらしいです。

どこのオーケストラかは知りませんが、古楽器オーケストラは、一般に、作曲された当時のままの演奏を再現したい、という目的のものが、通常でしょうから、ピッチも低めにするのでしょう。
古楽器オーケストラでなくても、たまに、昔の曲を低目のピッチで演奏してます。
それだけピッチが違うと別の調ですよね


楽器の構造、編成と人数

まず、楽器が、当時と今では格段に違います。

まず、木管楽器と弦楽器はNo2の方におまかせです。
クラリネットも、名前は忘れましたが、今は、普通の、木ではない、と思います。

次に金管楽器
トロンボーンのようにスライドを使うものは別として、
ホルンやトランペットは、バルブ(ピストン)の無いものを使っていました。ですから、使われている音に限りがありますし、曲の調が変わると、調の違う楽器に持ち替えていました。

今、昔の曲を演奏する場合には普通に用いられているテューバですが、作られたのは、かなり最近です。
当時は、名前は忘れましたが、違う楽器を使っていました。金管楽器なのに、木管楽器のように、穴を押さえてさまざまな音程の音を出す仕組みでした。
そのため、大きな音もあまり出なかったようです。
楽器としての完成度が低いので、あまり使われていないか、使われてもこった使い方はされていません。
今、その楽器のかわりにテューバが使われるのが普通です。
当時、もし、テューバがあったら、大作曲家たちは、どういう使い方をしたでしょうか?


打楽器
詳しいことは知りません。
ただ、今と比べて、使われている楽器の種類が格段に少ないと思いますが。


編成
楽器自体の違いもさる事ながら、人数と楽器数も、昔は格段に少なかったはずです。
当然、全体の音量も小さいです。
作曲家によって、個人差もありますが。


映画「アマデウス」なんか、参考になるのでは。
私自身、細かな知識が無いため、検証できませんが。


音楽の解釈は、人それぞれで、法律と違って、どれが正しい解釈か、を追及する、っていうのはない、と思います。
ですから、人によって、さまざまな解釈があって、良いと思います。

その中で、作曲家が生きていた当時の楽器や編成で演奏する、っていうのは、作曲家の意図を知る上で、大変興味深い試みと思います。
ただ、当時の楽器やその他の環境の制限の中で、作曲家たちは作曲したわけで、そのころの作曲家たちの意図を忠実に再現している、とは必ずしも言えない、と思います。
もし、モーツアルトに、シンセサイザーを使わせたら、どんな音楽をつくるでしょうか?わくわくします。
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違いは使用する楽器にあります。

古楽器と現代楽器は、形態や音色にいろいろな点で相違があります。

ヴァイオリンを例にとれば、
・ 古楽器のネックは短く、現代楽器は長い。
・ 古楽器の弦はガット(動物の腸)、現代楽器は金属
・ 古楽器の弓は文字通りの弓形、現代楽器の弓は逆反り
短いネックに動物の腸を張り、ゆるい弓で弾くわけですから、その音色は現代のものと比べてくすんだものとなります。

フルートについていえば、
・ 古楽器は木製、現代楽器は金属製(多くは銀製)
・ 古楽器はキーがほとんどなくトーンホール(穴)も指の長さの都合に合わせただけだが、現代楽器はメカニカルなキーにより音響学的に合理的な位置にトーンホールを設けている。
古楽器は木製なの温かい音色が得られますが、トーンホールの位置が不合理なので運指が非常に難しい(「クロスフィンガリング」といいます)欠点があります。

このような相違はほとんど全ての楽器に存在します。全体として、古楽器は華やかさには欠けるものの温かい音色が、現代楽器は華やかな音色と大きな音量が得られます。このような相違は音響学や材料の加工技術の進歩のほか、演奏の場所が貴族の館や教会から大規模な音楽ホールへと変ったことなどによるものです。

これとは別に、実際に音程自体も変っているようです。18世紀に製作されたパイプオルガンの音程と現代楽器のそれを比較して、往時の音程は2度ほど低かったとする論文を読んだ記憶があります。
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http://www.yamaha.co.jp/edu/student/museum/

私自身音楽は全く不得手で、この質問に答えるには最も相応しくない人間ですが、たまたま先週浜松のヤマハ楽器博物館を見てきて、ご質問の回答はおぼろげながら分かります。
参考ページを詳細に見ていただければ私が説明するよりよく分かると思います。
もし機会があれば実際に足を運ばれると、係員が古楽器を演奏してくれますので、現代楽器との違いがよく分かりますよ。

参考URL:http://www.yamaha.co.jp/edu/student/museum/
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