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【化学】シャルルの法則

全てのガスが温度が1度上下するごとに体積は273分の1ずつ変化するのはなぜですか?

どういう地球上での理屈でそうなるのですか?

A 回答 (2件)

まず、「全てのガス」について、シャルルの法則が成り立つわけではありません(^^;)


ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル・シャルルの法則、および理想気体の状態方程式は「理想気体」の場合で成立します(^^)
理想気体で無い場合は「実在気体の状態方程式」になり、必ずしも温度1度に対して体積が1/273 変化するわけではありません(^^;)
理想気体の場合、確かに温度1度に対して体積が1/273 変化するのですが、分母の「271」という数字は絶対温度の定義の仕方と関わっています。
ですから、絶対温度の定義が、今使われているものと異なっていたら、「271」の数値は変わってきます。
ここまで理解してもらった上で、話を簡単にするため、「単原子分子」理想気体で説明を進めます(^^)
もし高校物理の教科書をお持ちでしたら、「気体の分子運動」って所を見てみて下さい□(・・ )フムフム
そこでは、気体分子を普通の物体と同様に扱って、

pV=(Nmv^2)/3  p:気体の圧力 V:気体の体積 N:気体分子数 m:気体分子の質量 v:気体分子の速さ

という関係式が導かれます。・・・これは、「ベルヌーイの関係式」と呼ばれるものですが、まあ、名前はどうでもいいです(^^;)
高校では、これに状態方程式を適用して、
気体分子の平均運動エネルギー(1/2)mv^2 = (3/2)kT  k:ボルツマン定数
を導くのですが、実は、(1/2)mv^2 = (3/2)kT は「統計力学」と呼ばれる大学で勉強する内容を使うと出てきてしまいます(^^)
つまり、気体分子の集まりには”統計的”な性質があり、それを考慮すると (1/2)mv^2 = (3/2)kT が出てくるんでする。
ここで、
気体分子の平均運動エネルギー(1/2)mv^2 = (3/2)kT の右辺 (3/2)kT に注意して下さい・・・
・・・分子の質量m が異なっても(つまり、気体の種類が違っても)、平均運動エネルギーは温度だけで決まってしまうって事を意味しています、そう、温度だけで決まるんです!(◎◎!)
したがって、「統計力学」の結果と「ベルヌーイの関係式」を使うと、理想気体の状態方程式
pV=nRT
が導けてしまいます・・・つまり、シャルルの法則も導けるって事ですね(^^v)

回答をまとめてみます(^^)
理想気体の場合
1)絶対温度の定義から具体的な値1/273 が出てくる
2)気体分子も力学に従う
3)気体分子の統計的な性質から、気体分子の種類が違っても、分子の持つエネルギーは温度だけで決まる事が分かっている

となります(^^)

参考になれば幸いです(^^v)
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この回答へのお礼

みなさん回答ありがとうございます

お礼日時:2017/04/11 15:49

気体分子の運動エネルギーが減るからです。


というか、そもそも「温度」とはそういう風に定義したものなのです。

ご質問に書かれたのは「圧力が一定の場合」ですよね?
「体積」と「圧力」とはほぼ「反比例」の関係にあり、「体積」が同じなら、

「全てのガスが温度が1度上下するごとに圧力は273分の1ずつ変化する」

ということでもあります。これなら「気体分子の運動エネルギー」と「圧力」(気体分子の運動量の変化に相当)との関係は「直感的」に理解できますよね?

「気体分子運動論」
http://wakariyasui.sakura.ne.jp/p/therm/kitai/bu …
http://wakariyasui.sakura.ne.jp/p/therm/kitai/bu …
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