クラシック音楽演奏者の養成学校として有名なのはジュリアード音楽院、パリ国立高等音楽院、ウィーン国立音楽大学などが思い浮かびますが、それでは日本の東京芸大と桐朋のレベルについてはどれくらいになるでしょうか?この2校の卒業生は国際コンクールの入賞者を結構出しており、そこそこいくように思うのですが。

↓このランキングによると東京芸大は100位にも入っていないようですが、これは「舞台芸術」のランキングであり、今回の主旨(音楽)とは違います。
http://violinear.com/world-university-ranking-re …

質問者からの補足コメント

  • 藝大と桐朋の世界におけるレベルがどれくらいかを聞いています。
    欧州の本場の方がレベルが高いのか、藝大・桐朋も負けていないのか。

    最近の国際音楽コンクールには東洋人がけっこう入賞していますから、それなりにレベルが高いと思うのですが。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2017/04/18 07:17
  • 藝大や桐朋は別格に難しく、ヨーロッパの音楽学校にも比肩できると思うのですが。
    藝大と桐朋の世界におけるレベルはどの程度なのでしょうか?

    No.2の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2017/04/18 07:22

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A 回答 (4件)

No.1の回答で充分と思って見ていましたが、どうも簡単にはいかなそうなので、少し詳しく解説します。


内外の音大の事情を直接知る者です。

大学というのは、それぞれ設置している専攻科目も違うので単純比較はできず、
ランキングはもともと無理で、意味もありません。

たとえばウィーン国立音楽大学は、「演劇・音楽大学」が正式名称です。
ヨーロッパでは、テレビドラマや映画よりも演劇の方が重要で、
ここの卒業生の多くが舞台俳優として活躍しています。
一方東京芸大には演劇科がく、音楽学部には日本の伝統音楽を専攻する邦楽科が、
美術学部には日本画科があります。
これらを専攻した人の活躍の場は主に日本に限られます。
この二つの例からだけでも比較するのが無理だということがわかります。

ネット上の情報を見るときは、注意しなければならないことがたくさんあります。
リンク先のホームページは、公的機関や研究団体のサイトではなく、個人が趣味で作成しているサイトです。
作成者のプロフィールには、楽器も弾けない、楽譜も読めない、とあります。
引用したランキングがどういうものかも調べていないようで、記事そのものの内容も誤解を招くものです。

このランキングを見ると、聞いたことのないインドネシアの大学が並んでいたりして、
不自然であることがすぐにわかります。
調べたところ、この企業のランキング調査の対象に音楽大学が含まれるようになったのは2016年。
リンク先のランキングはその年の結果で、まだデータが集まっていません。
今年のランキングを見ると、東京芸大ではなく東京大学が突然38位に入っており、
大阪大学が100位以内に入っています。
https://www.topuniversities.com/university-ranki …

このランキングについてはドイツでも「お粗末なデータに基づいている」として、
「das ranking ist kranking」という見出しで批判が書かれているサイトがあります。
「kranking」はダジャレで、「krank」は「病気」の意味ですが、
ミュンヘン音楽大学やザルツブルク・モーツァルテウムがこんなに評価が低いわけがないと論評しています。
http://blogs.nmz.de/wm2014/2016/04/01/musikhochs …

このランキングの選考基準は、卒業生が舞台芸術の世界で活躍しているかどうかとは全く関係がなく、
判断の基準になる評価指標は、以下の項目と評価配分です。

各国学者のビア・レビュー 40%
雇用者の評価 10%
学生一人あたりの教員比率 20%
教員一人当たりの論文引用数 20%
外国人教員比率 5%
留学生比率 5%
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C …

つまり、この調査は完全に「学究的見地」から行われているもので、
卒業生が音楽の世界で活躍しているか、コンクールで入賞しているかは反映されていません。
上位にイギリスの大学が多いのは、イギリスの企業の調査による偏りのようにも思えますが、
同時にアメリカの大学がたくさんランクインしていることを考えると、
論文の査読と引用が評価指標の60%を占めることから、
英語圏の大学の評価が必然的に高くなるということでしょう。
東京大学がランクインしているのも、文学部や哲学科の学生や教員が、
芸術関係の論文を英語で書いているから、という可能性が考えられます。
音楽大学の場合は、卒業演奏や卒業作品であり、論文というのは、音楽学専攻をのぞけばほとんど問題になりません。
このようなランキングを発表している機関はほかにもありますが、方法は似た様なもので、
「舞台芸術」で検索しても、上のランキングとは全く異なり、
オーストラリアのシドニー大学が1位表示されたり、なぜか「工科大学」がランクインしたりしてします。
ドイツに優れた音楽大学がたくさんあるにもかかわらず上位に入っていないのも、上のような理由からでしょう。

では実際はどうかというと、ここにもやはり国ごとの学制、価値観、伝統、社会的評価の違いがあり、
単純に比較することは不可能です。

一般によく言われますが、日本の大学は入るのが難しく出るのが簡単、
欧米の大学は入るのは簡単だが出るのは難しい、ということがあります。
音楽大学も例外ではなく、東京芸大や桐朋学園の入試はレベルが非常に高いです。
ヨーロッパは、国と大学によって違うとは思いますが、日本ほどではなく、
入学後の学生全体の技術レベルという観点から言えば、
日本の音大生のレベルの方がむしろ高いかもしれません。
そして、芸大や桐朋で学んだだけでも、国際コンクールで入賞したり、
ヨーロッパの名門オーケストラに採用されるだけの力をつけられたりする可能性は十分にあります。
ヨーロッパの音楽関係者の間でもこれらの音大の名前はよく知られており、
「芸大ならば」、という信頼は持たれています。
しかしその一方、日本の音大生、音楽家は、技術はあるが音楽性がない、という批判は数十年前からあり、
この点はいまだに十分克服できているとは言えません。
たとえば、前々回のショパンコンクールでは、日本人参加者は一人も本選に進めませんでした。
コンクール後の審査員講評では、「日本の参加者は、楽譜通りに弾くだけでなく、もっと音楽を感じて弾かなければならない」
と指摘されました。前回のショパンコンクールでも受賞者は出ていません。

ヨーロッパの音大で、学内のクラス発表会などを聞くと、
技術的には荒削りでも、音楽的で、一人ひとりが個性的な演奏をのびのびとやっています。
このような日本の音大生、音楽家の欠点の原因の一つは、教え方にあります。
ヨーロッパの大学などでは、技術や音楽表現について、具体的かつ論理的に、
どうしたらよいか、なぜそうなるか、を明確に説明できる教師がたくさんいます。
日本の場合、やや曖昧な精神論で済ますきらいがあります。
教師と学生の関係も、日本では上下関係になる傾向が伝統的にあります。
ヨーロッパの学生は、たとえやっていることが間違っていても、
自分はこう考えたからこうした、という主張をし、教師と議論をします。
日本からの留学生に対する教師の印象も、先生に言われたことはきちんとやるが、
それ以上のことをやろうとしない、という評判を聞くことがあります。
こういった点は、大学のレベルの問題ではなく、民族性や気質の違いに起因するものでしょう。

コンクールでの業績も、必ずしも評価の指標にはなりません。
先ほど挙げたショパン・コンクールなどは、「ショパンの演奏はこうあるべき」という権威の認める演奏スタイルがあり、
それからはずれた個性的な演奏をすると、技術的、音楽的に優れていても落とされます。
そういうこともあって、現在ショパン・コンクールはヨーロッパの学生の間では人気がなく、参加者も減っています。
アジア人の入賞者が増えるのは、アジアの音大のレベルが上がったというより、
参加者の比率が変わったことに原因があります。
すべてのコンクールが不当な評価を下しているとは言えませんが、
審査員の中の特に力を持つ人が、自分の弟子を入れるためにほかの参加者を落とすとか、
審査員の息子が優勝したのが問題になり、次の回から、審査員の家族、親族は参加できないという規約に変更された例もあります。
コンクールの裏事情については、信用できる話からデマに到るまでいろいろあります。
ヨーロッパの若者には、当然、審査基準の不透明なコンクールよりも、
実力で地道にキャリアを積む方がよいと考える人が多くなります。
むしろそういうやり方が本来の行き方で、コンクールが盛んになるのは現代になってからですが、
そういう伝統が残っているヨーロッパと違い、日本などはやはり経歴や受賞歴が重視される傾向があるので、
どうしてもやらざるを得ないという事情はあります。

あとは、個々の音大の特徴や長所、短所があります。
ジュリアードなどのアメリカの音大も、どちらかというと技術は優秀ですが、
ヨーロッパの本格的で伝統的な演奏法とは少し異なる部分があると思います。
しかしその一方、ジュリアードなどは、かつて名教師と言われる人がいて、
そういう教師を求めてやって来る生徒がいました。
ヨーロッパの音大生にしても、一つの大学で学んだあと、特定の教師にさらに習いたいということで、
その教師が在籍する大学に移ってさらに研鑽をつむのはごく普通の道です。
芸大、桐朋の卒業生でも、海外で活躍しているような人は、
さらに欧米の音大で勉強をつづけた人が大部分と思います。

欧米の一流音大の学生でもダメな人はたくさんいますよ。
結局のところ、個々の学生が、何を学びたいのかという明確な目標意識を持ち、
それに一番適した大学や教師を選び、自分で道を選ぶものであって、
大学全体のレベルや名前による格の違いという話題は、通俗的なものになりがちです。
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この回答へのお礼

詳しいご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2017/04/18 19:02

No.1です。



>藝大と桐朋の世界におけるレベルがどれくらいかを聞いています。
>欧州の本場の方がレベルが高いのか、藝大・桐朋も負けていないのか。

私の感覚では、世界一流です。
世界中のオーケストラには、ヨーロッパでもアメリカでも、弦楽器を中心にかなりの数の日本人がいます。現地の音楽大学出身の方も多いのでしょうが、藝大や桐朋を出てから海外に出た人も多いと思います。また海外の音大出身者も、基礎を学び高校生ぐらいまでは日本にいた方がほとんどだと思います。藝大や桐朋には、そのぐらいのレベルの人がたくさんいるということです。

小澤征爾さんが率いていた「サイトウ・キネン・オーケストラ」は、技術レベルでは間違いなく世界超一流のオーケストラです。最近は海外からのメンバーも増えましたが、当初は斎藤秀雄門下生つまり桐朋OBが中心でした。
(ヨーロッパのオーケストラが優れているのは、「技術」面だけでなく「伝統」とか「自然に身に付いているもの」なのだと思いますが)

海外を含め、コンクールには毎年日本人が多数入賞しています。


>最近の国際音楽コンクールには東洋人がけっこう入賞していますから、それなりにレベルが高いと思うのですが。

私は、コンクールというものをあまり信用していません。

コンクール入賞者の趨勢を見ると
(1)ソビエト崩壊前は、ソビエトおよび東欧諸国からの入賞者が多かった。=国家の威信をかけてのコンクール攻勢。スポーツ界での「ドーピング」を想像してみてください。
(2)ソ連崩壊後は、日本、韓国。
(3)最近では中国。
この傾向を見て、何か気づきませんか?

発展途上国が、まず経済分野で成長し、次に文化面で「一流化」を目指すという構図です。
豊かなアメリカや西欧からの「大量入賞者」はあまり出ていないと思います。ウィーンやパリ音楽院出身の入賞者も、中国、韓国、日本からの留学生、というケースが多いのではないでしょうか。

欧米特に西欧は「文化面でも一流になったことを示す」必要がないので、「勝つ」ことよりも「楽しむ」(聴衆、審査員の側、支援する側に回る)ことに重きを置いているような気がします。

No.1で「こと芸術に関しては、「ランキング」など無用のもの」と書いたのは、そんな意味も含んでのことです。
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この回答へのお礼

詳しいご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2017/04/18 19:03

日本人は日本語で授業をすることから情報得にくかったり


ヨーロッパに行けば民謡やクラシックの元になった基本的なリズムを生活の中から
得ることができるし・・・。
ヨーロッパに行きたかったな・・・。
日本人は外に出たがるのでは?

貨幣価値についても考えなくてはならないじゃないですか?
韓国の家族が子供をヨーロッパに留学させるのは日本以上に大変ですよね。
この回答への補足あり
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こと芸術に関しては、「ランキング」など無用のものと思います。



コンクールに関しても、その大学を出たから入賞したのか、コンクールに応募し続けるために「その大学にいる」のか、「原因と結果」をどう結び付けるかの問題もあります。しょせんは「学校」ではなく個人の持つ能力かと思います。
日本では活躍の場や周囲の環境が限られるので、早いうちからヨーロッパに留学して本場の環境に身を置く人も多いようです。

コンクールに関しては、藝大、桐朋だけでなく、最近は東京音大、上野学園など、いろいろ頑張っていますよ。

上野学園
http://www.uenogakuen.ac.jp/university/news/2017 …
 辻井伸行さん:上野学園大学。2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝。

東京音大
http://www.tokyo-ondai.ac.jp/about/2016Competiti …

桐朋
http://www.tohomusic.ac.jp/college/lesson/concou …

藝大は海外・国内コンクールの常連ですが、大学自体は受賞者を特別扱いはしないようで、ホームページにも特別な記載はないようです。
この回答への補足あり
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