あなたの「必」の書き順を教えてください

東風吹かば
匂いおこせよ
梅の花
主なしとて
春な忘れそ

この歌で、なぜ、”匂い”を使い、”香り”を使わなかったのですか?
”香り”は、良い”匂い”のことですね。

A 回答 (6件)

ご存じの通り、この梅は京都の道真邸の梅の木です。

太宰府に流されている道真にとっては、都の華やかな生活の、懐かしい象徴ですが、それらは過去のもの、いわば観念的幻想的で、手の届かない儚い存在とも言えます。けれどもそれ故一層深く人の心を突き動かすものです。
「香り」は嗅覚に直接訴えるのみですが、「におい」は、視覚的な華やぎをも含むだけではなく、春の訪れを全身で表現している生命の力感を表す全感覚的な言葉でもあります。

やむを得ずふるさとを離れなければならない人々の望郷の思い、回帰の願い、それらを表現する言葉は「におい」なのでしょう。

鮭ではありませんが、故郷は「かおり」ではなく「におい」で感じるものではないでしょうか?
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
”匂い”は、
<全感覚的な言葉>
なのですね。故郷という大きな(大きなは、適切な形容とは思っていませんが)ものを表すには、ぴったりしているのですね。

お礼日時:2017/04/26 21:38

漢語の「香」よりも、和語の「にほふ・にほひ」のほうが心情に合っていたのではないかと。



にほふ(におう)
①草木などの色に染まる。美しく染まる。
②つややかに美しい。照り輝く。
③栄える。恩恵や影響が及ぶ。
④かおる。香気がただよう。

「匂」は国字(和製漢字)ですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
香は漢語、にほふ・にほひは和語なのですね。和語の方が
<心情に合っていた>
ということですね。同じよう意味を持つ単語といえどもが、和・漢の違いで、微妙な、否、大きな違いが働くのですね。
<「匂」は国字(和製漢字)ですね。>

お礼日時:2017/05/01 11:14

>香り”は、良い”匂い”のことですね


表現方法としては、決めつけして、相手に同意を求めています。
相手に同意を求める必要のある、決めつけ、の前に、匂いと香りでは何がどう違うのかを考える癖がつけば、より興白くなります、回答の内容についても取捨選択ができ、適切な回答を参考により深く追及できるかも。
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この回答へのお礼

御尤も

お礼日時:2017/04/28 21:14

日本語源大辞典によると「におう(にほふ)」とは「丹穂」とあります。


丹とは赤、穂はぬきんでていること。
菅原道真が好きだった紅梅を詠んだ歌なのでにほひなのではいかと。

菅大臣神社の飛梅と紅梅殿
http://kyoto-tabiya.com/blog_rakuchu/%E8%8F%85%E …
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
匂いは、赤の意味も含んでおり、紅梅の好きな道長にとって、替えることのできない言葉だったのですね。

お礼日時:2017/04/26 21:44

すでに、No.1の方の回答がありますが、辞書を引用しておきます。


『学研全訳古語辞典』

にほひ 【匂ひ】名詞
①(美しい)色あい。色つや。
出典枕草子 木の花は
「花びらの端に、をかしきにほひこそ、心もとなうつきためれ」
[訳] (梨(なし)の花は)花びらの端に、美しい色つやが、ほのかについているように見える。

②(輝くような)美しさ。つややかな美しさ。
出典源氏物語 桐壺
「この御にほひには並びたまふべくもあらざりければ」
[訳] この(若宮の)つややかなお美しさには匹敵なさることもできそうになかったので。

③魅力。気品。
出典紫式部日記 消息文
「その方の才(ざえ)ある人、はかないことばのにほひも見え侍(はべ)るめり」
[訳] その方面(=文章)の才能のある人で、ちょっとした言葉にも魅力が見えるようです。

④(よい)香り。におい。
出典徒然草 三二
「わざとならぬにほひ、しめやかにうちかをりて」
[訳] わざわざ焚(た)いたとも思われない(香の)かおりが、もの静かに薫って。

⑤栄華。威光。
出典源氏物語 椎本
「官位(つかさくらゐ)、世の中のにほひも、何とも覚えずなむ」
[訳] 官位や世間での栄華も、何とも思われなくて。

⑥(句に漂う)気分。余情。
出典三冊子 俳論
「言外に侘(わ)びたるにほひ、ほのかに聞き得て」
[訳] (前句の)言外に表れた閑寂の気分を、ほのかに聞き取って。◇俳諧(はいかい)用語。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
“匂い”は、豊かな意味を持っていたのですね。現代になるに従い、それらの意味は、削ぎ落されて、やせ細ってきたのかも知れませんね。

お礼日時:2017/04/26 21:32

「匂い」には鼻で感じるよい香りのことと同時に、花が美しく咲くことという意味が含まれています。

そのために「匂い」を使ったのだと思いますよ。
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この回答へのお礼

早急なご回答ありがとうございました。
嗅覚ばかりでなく、視覚についても、同時に言及するため、
”匂い”を選んだのですね。

お礼日時:2017/04/26 20:11

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