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NHK、BSプレミアムで不定期に放送されている「あてなよる」という番組のオープニングで映る「根来塗の丸盆」の作家さんについてご存知の方はいらっしゃいませんか?
拝見する限り、所謂骨董品・古物とは思われません。
現在の作家さんのものであれば、現物を拝見したいと思っております。
お詳しい方、情報を頂けましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

「TV番組で見かけた根来の盆について質問で」の質問画像

A 回答 (2件)

お話を致しましたように、地場産業の中で本来の朱塗りを継承されている方と、経年変化の有り様をデザインと捉えて仕事をされている方と二つの流れがあります。

しかし、技術的にも一種のアバウトさがつきまとい明確なデザインとして確立していくのが仲々に大変なのです。鎌倉彫り、津軽塗り、その他多くの漆器地場産業などもそのような中に入り、私が嘗て所属(日本工芸会正会員/日本伝統工芸展)をしていました領域などでは、これを藝術などと云う領域(善し悪しは別ですから誤解しないで頂きたいと思います。)に持ち込むことは、とても難しいのです。しかし、工芸品本来の有り様としましてはとても素敵なもので、写真に見える作品も作家さんとして特定は出来ませんが、とても良い雰囲気をもっているものと思います。紀州漆器協同組合にコンタクトをとられてご覧になられてみたらいかがでしょうか。漆器は素晴らしいものです。是非ともこれからも慈しみ応援して頂きたいものと存じております。
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この回答へのお礼

助かりました

mkd_art_school様、詳しくご回答いただきありがとうございました。 やはり根来塗の本来の楽しみ方は経年変化を経た自然な変化を楽しむべきなのでしょうね。。
週末にご紹介いただいた紀州漆器協同組合様には一度コンタクトをとってみようと思います。
この度はお世話になり誠にありがとうございました。

お礼日時:2017/08/01 20:26

「根来塗の丸盆」 根来塗は、古くは根来寺の僧侶の什器として、自前で制作された朱塗りの漆器が源流です。

当然永く使用していますと上塗りの朱が擦れて来、中塗りの黒が表出すると雅味も出て来て、一種の良い雰囲気が醸しだされます。和歌山を中心に、そのような趣向がデザインとして取り入れられ、「根来塗漆器」として喧伝され広がっていきました。しかし、ご質問のように、このパターンを流用しての作家作品と云う物は考え難く、産地の伝統産業の域を出ません。技術的にもある意味単純(朱塗りを態々研ぎ破ることによる表現)ですから、これをデザイン化するといっても限界があります。本来は朱塗りの漆器であったわけで、この手法は、鎌倉彫塗りの古美の手法のように何某かの経年変化が制作の元になっているわけで、螺鈿や蒔絵にあるような高度な技術の範疇ではないのです。よってこれをもとにしての作家稼業というのは現実味がありません。職人さん方によって受け継がれている伝統的漆器産業です。
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この回答へのお礼

ありがとう

mkd_art_school様、ご回答ありがとうございます。
確かにおっしゃる通り、本来は道具としての使用を経て経年変化により朱漆の下から自然に黒漆が模様の如く現れるのを楽しむのが本来の形だと思うのですが、大藏達雄さんや、太田修嗣さんのように最初から「そのような加工を施した品」を制作される作家さんもおられるようで、ひょっとしてそのような作家さんの手によるものではないか?と想像したわけなのです。(特に添付した写真の盆の黒漆の出現具合は「経年変化でそうなった」というより「意匠的」とも思えるものであり、その具合がまた私の好みにドンピシャだったもので。。。)

お礼日時:2017/07/31 21:07

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