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数学Aの参考書に、

「対偶による証明法も一種の背理法と考えられる。」

と書いてあるのですが、意味がよく分からないです。

解説をお願いします。

A 回答 (2件)

「Aが成り立つとき、Bが成り立つ」という命題を証明するために、結論部分である「Bが成り立つ」を否定して、「Aが成り立つとき、Bは成り立たない」を示そうとすると、条件部分である「Aが成り立つ」に矛盾することを示すのが背理法の証明です。

一方、対偶による証明法とは、
A ⇒ B (つまり「Aが成り立つなら、Bが成り立つ」

B^ ⇒ A^ (つまり、Bが成り立たないなら、Aは成り立たない)
とが同値であること利用して、前者の命題を証明するのに後者の命題を証明することです。ここで、B^は前者の命題の結論部分の否定であり、A^は前者の前提(条件部分)の否定ですから、前者命題の結論部分を否定すると、前者命題の前提(条件)部分は成り立たないことを述べているので、結局背理法と同じことをしていることになります。
例として、2つの三角形、XとYを考え、「XとYの2角が等しいなら、XとYは相似である」という命題を考えてみましょう。背理法でこれを証明するためには、前提部分はそのままにして、結論部分を否定し、「XとYは相似でない」としてみる。そうすると、前提部分の「XとYの2角が等しい」に矛盾する結果を得れば、命題の背理法による証明が成立したことになります。一方、対偶による証明は、「XとYが相似でないなら、XとYの2角は等しくない」を証明することです。これらが、同じ証明法だということが分かるでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2017/11/24 18:02

>対偶による証明法も一種の背理法と考えられる。



参考書のこの記述は、相当に誤解を招くおかしな表現だと思います。
もし、「一種の」とかいう微妙な(いわゆる逃げ)表現がついてなければ、確実に間違いと言い切れます。


A ⇒ B
を示す代わりに、
¬B ⇒ ¬A を示すのが対偶の証明です。
A ∧ ¬B が空集合であることを示すのが背理法です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2017/11/24 18:02

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