
五つばかり質問があり困っています。
(高校化学)
デンプンの一般式は(C6H10O5)nで分子量は数千~百万
で、
デキストリン一般式は(C6H10O5)m
グリコーゲン一般式は(C6H10O5)k
(n、m、kは自然数)
(C6H10O5)nで特にn=1の時、グルコースという。
と高校生の参考書に記述してありました。
イマイチ意味が分かりません。
「グリコーゲンは動物デンプンとも呼ばれる」という記述も見つけましたので
デキストリンやグリコーゲンはデンプンの一種なんだろうなと推測します。
(1)これは正解でしょうか?
「デンプンを少し加水分解したものがデキストリンである」とも書いてあってので
恐らく、
m<nの関係があるんだろうなと推測します。
(2)これは正解でしょうか?
(3)n,m,kの間に関係にはどんな関係が成立っているのでしょうか?
(デンプンとはnが何以上のものをいう?)
(4)もしかして、デンプンは(C6H10O5)n (nは自然数)という形の分子式の分子の総称名なのでしょうか?
(そうすると「デンプンを少し加水分解したものがデキストリンである」という文はデキストリンもデンプンだろうから日本語になっていないような。。)
(5)多糖類も一般式は(C6H10O5)nだそうなので多糖類はデンプンの一種と呼んでいいか?
(それともデンプンが多糖類の一種なの?)
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
(1) デンプンは分子量が大きいため水にあまり溶けません。
一方,デキストリンは水に溶ける程度の大きさのものです。デキストリンはデンプンの加水分解の過程で生ずる,中間分子量のものとお考え下さい。(2) 正解です。
(3) n は膨大(ポリマー),m は数分子(オリゴマー)です。k の説明に入る前に,セルロース,アミロース,アミロペクチンという三つの物質を紹介します。
グルコース同士の結合には,直鎖になるβ1→4 結合とα1→4 結合,また枝分かれになる 1→6 結合の三種類があります。すべてβ1→4 結合からなるグルコースのポリマーをセルロース,すべてα1→4 結合からなるグルコースのポリマーをアミロース,ほとんどがα1→4 結合で多少の1→6 結合を持つグルコースのポリマーをアミロペクチンといいます。デンプンは後者の二つの混合物です。
グリコーゲンはアミロペクチンの一種です。ただ,デンプン中のアミロペクチンよりも分子量が小さく,また 1→6 結合が遥かに多くなっています(そのため枝分かれも多い)。
(4) 違います。植物がその細胞内に貯蔵しているアミロペクチンとアミロースからなる混合物のことを「デンプン」といいます。このように,その化合物が何から抽出されるか,どんな性質を持っているかで,それぞれ名前が異なっている訳です。分子式や分子構造は,その化合物の発見・単離からずっと後に分かるものです。
(5) デンプンが多糖類の一種です。
この回答への補足
遅くなりまして申し訳有りません。皆様、ご回答大変有難うございます。
繰返し、ご回答を拝見していて、何とか理解しようと努めているのですがイマイチ、スッキリしません。
> (1) デンプンは分子量が大きいため水にあまり溶けません。
> 一方,デキストリンは水に溶ける程度の大きさのものです。
> デキストリンはデンプンの加水分解の過程で生ず
> る,中間分子量のものとお考え下さい。
でもデキストンはデンプンの一種なんですよね。
(しつこいようですいません)
> グルコース同士の結合には,直鎖になるβ1→4 結合とα1→4 結合,
> また枝分かれになる 1→6 結合の三種類があります。
> すべてβ1→4 結合からなるグルコースのポリ
> マーをセルロース,すべてα1→4 結合から
> なるグルコースのポリマーをアミロース,
> ほとんどがα1→4 結合で多少の1→6 結合を持つグルコースのポリマーをアミロ
> ペクチンといいます。デンプンは後者の二つの混合物です。
ご紹介有難うございます。
デンプンとは「アミロースと呼ばれる(デンプンの一種ではない)分子(C6H10O5)n・H2O
とアミロペクチンと呼ばれる(デンプンの一種ではない)分子(C6H10O5)n・H2Oとの混
合物。」の事をいうのですね。
アミロースとアミロペクチンという分子の違いは構造状態なのですね。
> グリコーゲンはアミロペクチンの一種です。ただ,デンプン中のアミロペクチンより
> も分子量が小さく,また 1→6 結合が遥かに
> 多くなっています(そのため枝分かれも多い)。
グリコーゲンという分子はアミロペクチンの一種である。
という事は分子式は(C6H10O5)n・H2Oという事
ですよね。
でもIchitsubo様のお話だとグリコーゲンはデンプンの一種でもあるんですよね。
とするとグリコーゲンはデンプンの一種であり、同時にデンプンの一種でないという
妙な事になってしまいますよね?
> (4) 違います。植物がその細胞内に貯蔵しているアミロペクチンとアミロースからな
> る混合物のことを「デンプン」といいます。このように,その化合物が何から抽出さ
> れるか,どんな性質を持っているかで,それぞれ名前が異なっている訳です。分子式
> や分子構造は,その化合物の発見・単離からずっと後に分かるものです。
やはり、
(再度確認ですが)
デンプンとは「アミロースと呼ばれる(デンプンの一種ではない)分子(C6H10O5)n・H2O
とアミロペクチンと呼ばれる(デンプンの一種ではない)分子(C6H10O5)n・H2Oとの混
合物。」の事をいうのですね。
でも、グリコーゲンはデンプンの一種であり、アミロペクチンの一種でもある。しかし、デンプンとアミロペクチンは
別物なんですよね?
なぜなら、同じ仲間だとすると「デンプンはデンプンの混合物である」という妙な定義になってしまいますよね?
(広辞苑で"速度"の意味を調べると「速さのこと」と記載されていて、"速さ"を調べると「速度のこと」って記載されていていつまでも解決しないような、、、)
> デキストリンとデンプンの大きな違いは、
> その一般式のnの大きさです。
> (1),(2),(5)はその通りです。
> (3)に関連しますが、
> m<n よりも m<<nと書いた方がよいでしょうね。
>
> (3),(4)に関して、
> デンプンのような高分子化合物は何となく大きければよいので、
> nがいくつ以上という定義はありません。
> また、(C6H10O5)n でもn=10程度ではデンプンと呼べるかどうかは微妙ですね。
> ヨウ素液によって青色を呈するようになる
> 当たりからデンプンといっても良いでしょう。
うーん、イマイチスッキリしませんね。
厳密にデンプンを定義づけしようとする方が間違った事なんでしょうか?
纏めますと、
アミロース…分子式は(C6H10O5)n・H2OでC6H10O5が直鎖状に結合している分子。
デンプンとは…分子式は(C6H10O5)n・H2OでC6H10O5が枝分かれした状態に結合してい
る分子。
No.3
- 回答日時:
レスポンスが遅すぎて危うく見逃すところでした。
「考え中」とだけでもいいので,まずはレスポンスを頂きたいと思います。さて,(C6H10O5)n・H2O の物質群についてまとめます。
グルコースがα1→4 結合で数分子縮合すると「デキストリン」,
グルコースがα1→4 結合で多数縮合すると「アミロース」,
このアミロースに 1→6 結合が含まれていれば「アミロペクチン」,
グルコースがβ1→4 結合で多数縮合すると「セルロース」,
といいます。これらが正式な化学物質名ですので,このまま覚えてください。で,
植物が貯蔵している炭水化物の栄養物質を「デンプン」,
動物が貯蔵している炭水化物の栄養物質を「グリコーゲン」,
といいます。これらは言わば慣用名です。デンプンは植物から抽出した物だけを指し,グリコーゲンは動物から抽出した物だけを指します。そして,これらの物質について化学物質名で説明すれば,
デンプンはアミロースを含むアミロペクチン,
グリコーゲンは枝分かれが多いアミロペクチン,
となります。
> 厳密にデンプンを定義づけしようとする方が間違った事なんでしょうか?
デンプンの定義は,単に「植物の栄養貯蔵物質」というものです。植物の種類が違えば,当然デンプンの種類も違ってきます。例えば,ジャガイモに含まれる馬鈴薯デンプン,エンドウマメに含まれる緑豆デンプン,サツマイモに含まれる甘藷デンプンなどは,それぞれ別物です。どれも主成分がアミロペクチンであるという点では同じですが…。
No.1
- 回答日時:
デキストリンとデンプンの大きな違いは、
その一般式のnの大きさです。
(1),(2),(5)はその通りです。
(3)に関連しますが、
m<n よりも m<<nと書いた方がよいでしょうね。
(3),(4)に関して、
デンプンのような高分子化合物は何となく大きければよいので、nがいくつ以上という定義はありません。
また、(C6H10O5)n でもn=10程度ではデンプンと呼べるかどうかは微妙ですね。ヨウ素液によって青色を呈するようになる当たりからデンプンといっても良いでしょう。
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