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皆さんに質問です。

今あるオーデイオグループで日本語の”定位”或いは”音像定位”について議論しています。
議論の主題は、この概念が世界に比較して日本だけ突出して語られているのかどうか? 或いは日本は世界に比較して”定位偏重”に陥っているのか、そうではないのか、ということです。

なかなか簡単には結論が出せない質問だと思いますが、皆さんの感じを聞かせて頂けないでしょうか?よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

昔話を書きます



音像がしっかり定位するのはバイノーラル録音をヘッドフォンで聞く場合くらいでしょ。
マルチトラック録音の場合、音像や音場はミキサーの腕に頼ることになります。それをマルチWAYのスピーカーで聞くわけですから、そもそも音の出所が3WAYなら三か所あるわけで、少なくとも上下方向の音場外れることになります。また、ツイーター、スコーカー、ウーファーそれぞれ奥行きが違うので、耳にはそれぞれの療育の音がずれて聞こえることになります。これに対してテクニクスが出した答えがリニアフェイズスピーカーで、音の出所をそろえることでした。これはその後、平面スピーカーに発展しますが、ソニーの高級オーディオブランドだったエスプリや日立のローディーもこのアプローチをとりましたが今は跡形もないです。

だったら、シンプルに左右二本のマイクで録音して、フルレンジやタンノイのようなコアキシャルスピーカーで聞くという答えもありした。

一方、雰囲気重視のスピーカーにも一定の人気がありました、JBLのパラゴン、タンノイのオートグラフやGRF、クリプシュのホーンコーナー、エレクトロボイスのザ・パトリシアン、バイタボックスのCNー191など、古いスピーカーはリニアフェイズとは正反対で定位とか音場はほぼ無視ですが、老境に入るとこちらの方が魅力的です。

なお、質問の「日本は世界に比較して”定位偏重”に陥っているのか」は、それにこだわった結果としてリニアフェイズとか平面スピーカー、リボンツィーターなどが登場したのですから、あだ花ではなく、役には立っているのでしょう。
ここまでこだわったのは日本のオーディオメーカーだけです。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。
成る程、そうした観点からの評価もあるのですね。 

議論の中で、タンノイの同軸スピーカーが定位が良いと言うのは常識だ、と言うのでWikiを調べたのですが、確かに日本版のWikiにはそうした記述がありましたが、英語版では全く定位には触れていませんでした。 又、タンノイのホームページでも定位については特に触れていません。 

こうしたこともあって、定位重視は日本だけの特徴ではないかと思っているのですが、客観的に判断を下すのはなかなか難しい問題です。

それは兎も角、貴重なご意見ありがとうございました。 大変役に立つ情報と思っております。

お礼日時:2019/02/28 13:15

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