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「めまい」の最後で、せっかく出会った大好きな女性を死なせてしまう場面が出てきます。

もし、私だったら、恋焦がれていた女性にやっと出会えたし、替え玉だったことも分かったのですから、それで十分で、それ以上に彼女を追い詰めて、彼女を死なせるようなことは決してしない、と思うのですが、ヒッチコックはどうして、彼女を死なせるエンディングにしたのでしょうか?

私には、このエンディングは、もし主人公が普通の人間だったら、とても考えられないような異常な行動であり、とても不自然に思えます。
ヒッチコックともあろう監督が、どうして、そういう普通ならありえない不自然な行動を主人公に取らせたのでしょうか?

主人公が異常な性格の持ち主であった事を言いたかったのでしょうか?
同じ状況を作り出したら、極度の高所恐怖症が治るとでも言うのでしょうか?
そうだとしたら、そんな事は医学的にありえないことだと思うのに、どうしてそんな不自然な行動を描いたのか、理解に苦しみます。

皆様は、どうお考えになりますか?

A 回答 (5件)

「めまい」を見たのは大昔なので、データベースのあらすじを読みながら記憶を辿っています。


(以下、ネタバレ)





彼は死なせてはいませんよね。むしろ、キスして和解しています。ところが、彼女が、まったく別の人影に怯えて事故死してしまいます。彼はむしろ、そこで喪失感という地獄にさいなまれます。

ではなぜ彼女は死んだか。それは美しい悪女が死んだ方が耽美だからです。ヒッチコックは耽美派ですから。悪女を生かす作品もありますが、たいていはコメディ仕立てです。

いずれにしても「めまい」がテーマですから、何かに翻弄されて、身も心もくらくらすることを描いた作品です。そして、翻弄するものが美しければ、翻弄されるのも、少なくとも客席から見ている限りは心地好いものだと感じてしまいます。






(ネタバレ、以上)
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この回答へのお礼

なるほど、なるほど。
素晴らしい分析と解説、ありがとうございます。
大変参考になりました。
私の鑑賞力はまだまだ幼稚だなと思いました。

お礼日時:2019/02/28 11:10

まず、ヒッチコックですから、ありきたりの平凡なラストはまずありえませんね。


だからこそ、他とは違う面白さがあり、ラストの意外性があるからヒッチコック作品として知られたのだと自分は思います。

過去の作品見ても、ヒッチコックの作品には、他にはない要素がふんだんに作品の中にあり、当たり前すぎるストーリーはないと思います。

だからこそ、面白く、そして、娯楽として十分すぎるぐらい楽しめるのではないかと思います。

言いたいことはよくわかりますが、だからってそれを、この作品のラストにすべきというのは、個人的に、その段階ですでに、ヒッチコック作品としての魅力は失われる気がします。
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この回答へのお礼

>ヒッチコックですから、ありきたりの平凡なラストはまずありえませんね。

なるほど。

いろいろなご意見を伺い、私の映画を鑑賞する目も変わってくると思います。
ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2019/02/28 11:06

ネタバレ投稿のときは、【ネタバレ有り】などと書いておいてください。

皆に迷惑です。
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ここで詳しく書くといわゆる「ネタバレ」になってしまうので詳しく書きませんが、


最後に落下したのは自分の罪のために正気を失った彼女がいきなり見えた「影」に怯えて落ちたわけですね?その影の正体が修道女だったことも「神の力」ゆえの天罰だというふうにも取れます。
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この回答へのお礼

なるほど。
私には思いつかなかった視点、参考になりました。
ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2019/02/27 12:40

世の中の不条理・無常観を出すためでは?



まぁ良いか~で終わったんでは、物語として平板すぎだと思うが?
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この回答へのお礼

なるほど。

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2019/02/27 12:37

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