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音楽家の「シュニトケ」について
御存知の方教えてください。
CDの紹介もおねがいします。

A 回答 (3件)

シュニトケ(1934-1998)はロシアの作曲家で、「ポリ・スタイリズム(多様式主義)」を唱えた人です。


ロシアでは当時、まだ社会主義リアリズム(=古いスタイルで音楽を書かなければならない、自由に好きに音楽を書いてはいけない)を強いられていて、前衛的な音楽を書いてはいけない時代でした。
シュニトケの時代は、いわゆる前衛音楽、ミュジック・セリエル(ブーレーズ、シュトックハウゼン)、電子音楽(シュトックハウゼン)、不確定性(ケージ)、トーン・クラスター(クセナキス、ペンデレツキ)が音楽の世界の一般的な傾向でしたが、シュニトケはロシアに生まれたため、スターリン主義の流れで、社会主義リアリズムがはびこっていて、そんな前衛的な行為はできません。
そのため、シュニトケは、考えに考え抜いて、前衛的な音楽の手法と古典的・ロマン派的な音楽の手法とを混合した音楽を作曲することで、ぎりぎりのところで社会主義リアリズムから逃れようとしました。完全に前衛的ではなく、古い手法も混ざっていたために、なんとかシベリア送りだけは逃れることができました。

このようなことから、シュニトケの音楽は、前衛的手法(12音技法,クラスターが主)とバロック・古典的・ロマン派的な手法(バロック時代の形式、ロマン派的な旋律、3和音、ハーモニー)とを混合したポリ・スタイリズム(多様式主義)によって書かれています。
クラスター音響の伴奏の上に旋律・メロディがあるような音楽です。
シュニトケの音楽は、すぐに、新たな音楽として認められて、今ではロシアの偉大な作曲家です。
今、実際に現在、生きている作曲家の音楽を聴くと、前衛と古典的なものとの混合によって音楽を書くという傾向があり、その先駆者はシュニトケです。

交響曲 第1番 ~第9番
合奏協奏曲第1番~第6番
ヴァイオリン協奏曲第1番~第4番
チェロ協奏曲第1番~第2番
ピアノ協奏曲
ヴィオラ協奏曲
ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための協奏曲
弦楽四重奏曲第1番~第4番
弦楽三重奏曲
ピアノ四重奏曲 「マーラーの断片による」
ピアノ五重奏曲
ヴァイオリン・ソナタ第1番~第3番

が主な作品で、合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)がお薦めです。
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だいぶ前ですが、ベートーベンのバイオリン協奏曲のカデンツアをシュニトケが作りクレーメルが演奏して話題になりました。

ベートーベンのバイオリン協奏曲なのにブラームスのバイオリン協奏曲のフレーズが出てくるのです。
私自身彼の交響曲のCDを数枚もっていますが、難解です。協奏的な音楽やパクリの音楽が多いようです。
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 しばらく前に亡くなったロシアの作曲家ですが、参考URLに紹介があります。



 またCDではクレーメルのバイオリン協奏曲がいいと思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005R …

参考URL:http://www.age.ne.jp/x/ramos/schnittke/schnittke …
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