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No.2
- 回答日時:
どのように計算するのかを見るために2次の要素行列の例を図に示した。
2×2個の行列Aの要素をa、b、c、dと仮定する。
行列Bは行列要素をx、y、u、vと仮定する。
A とBの積ABおよび逆順の積BAは、その下に示した。
ABの(1,1)要素はax+by、(2,2)要素はcu+dvで、これを対角要素という。
対角要素を全部加えたものを、行列のトレースといい、記号tr()で表す。
BAの対角要素は(1,1)要素= ax+ cu、(2,2)要素= by +dvであるから
BAのトレースはtr(BA)= ax+ cu + by +dvである。
tr(AB)= tr(BA)であるから、AB-BA=Iの左辺のトレースは0である。
一方、AB-BA=Iの右辺は、2次の単位行列のトレースは
2である。
ゆえに、AB-BA=Iは成立し得ない。
一般のn次行列の場合、Aの行列要素をaij、Bの行列要素をbijとし、
C=ABの行列要素をcij、D=BAの行列要素をdijとすると、
行列の積の定義により、
Cの対角要素はcii=Σ[k=1~n] aikbkiだから
tr(C)=Σ[i=1~n]cii=Σ[i=1~n] Σ[k=1~n] aikbki
Dの対角要素はdii=Σ[k=1~n] bikakiだから
tr(D)=Σ[i=1~n]dii=Σ[i=1~n] Σ[k=1~n] bikaki
和を取るΣの添え字iとkを入れ替えれば,tr(C)とtr(D)は同じである。
tr(AB)= tr(BA)であるから、AB-BA=Iの左辺のトレースは0で
右辺は、n次の単位行列のトレースはnである。
ゆえに、AB-BA=Iは成立し得ない。
ここまで、A.Bが正則行列という条件は仮定してない。よってA.Bが正則行列であっても
正則行列でなくてもAB-BA=Iとなるものは存在しない。

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