この問題はちょっと迷っています:
xy平面上の原点OとA(-d,0)(d>0)にそれぞれ電気量+Q,-4Q(Q>0)の点電荷を固定した。原点Oからx軸の正の向きに十分に離れた点(無限遠点)に、電気量+q(g>0)、質量mの点電荷Pを静かに置いたところ、x軸上を負の向きに動き始め、正のx軸上で電位が無限遠点と等しくなる点Bで原点Oにもっとも接近した。ただし、クーロンの法則の比例定数をkとし、点電荷には静電気力以外の力は働かないものとする。
点電荷Pが動き始めてから点Bに到達するまでの間の、速さの最大値はどのように表されるか。
答えは:sqrt(2kqQ/md)
点Bの、原点からの距離をrとします。
①点Bにおいて点電荷qが−4Qから受ける力とQから受ける力が等しいことから:
4kQq/(d+r)^2=kQq/r^r
4r^2=(d+r)^2
2r=d+r
→r=d を得ますが、
②点Bの電位は「無限遠点と同じ電位」を考えれば:
(V1=-4Qによる電位; V2=Qによる電位)
Vb=V1+V2=0
0=(kQ/r)+(-4kQ/d+r)
kQ/r=4kQ/d+r
d+r=4r
d=3r →r=(1/3)d
また:①を利用して計算を進めると:
(点電荷Pが無限遠からBまで移動する)
qΔV=ΔEk , 点電荷Qを基準にして考えれば:
q(0-kQ/r)=0-(1/2)mv^2, r=d
qkQ/d=(1/2)mv^2
v=sqrt(2kQq/md) →これは答えとしてオッケーですが、自分ではちょっと漠然とした結果に感じます…
一番目に:①と②で得られた結果が違うのは、一体なぜですか?
なぜ:この②「正のx軸上で電位が無限遠点と等しくなる点Bで原点Oにもっとも接近した」がここで働かないのか?(qΔV=ΔEkかつΔV=0→ΔEk=0となるから )
②を利用するにはどうすればいいですか?
無限遠点の電位は0と考えているのは過ちではないでしょうか?
それらを解説していただければ、幸いです。
長くなってしまい申し訳ありません。
よろしくお願いします。
No.1
- 回答日時:
>>一番目に:①と②で得られた結果が違うのは、一体なぜですか?
<<
質問の意味が汲み取れませんが、①では r=d、②では r=d/3 という違いとします。
①は 電位が最大値となるrで、②は電位が0となるrです。だから、rが違います。
>>なぜ:この②「正のx軸上で電位が無限遠点と等しくなる点Bで原点Oにもっとも接近した」がここで働かないのか?
<<
解読不能です。
>>②を利用するにはどうすればいいですか?<<
②は電位が無限遠と同じ0になる所ですから、電荷qが停止する座標として利用できます。
>>無限遠点の電位は0と考えているのは過ちではないでしょうか?<<
過ちではない。
電位の基準の決め方は任意ですから、基準をどの地点にとり、どういう値に取ろうと関係ない(計算に都合の良いよう
にとるだけ)。物理で意味があるのは電位差だけ。
回答をありがとうございます;)
>①と②で得られた結果が違うのは、一体なぜですか?→つまり:同じ点Bを考えてこの二つ:①F1=F2と②V1+V2=0を用いてrを計算したのに、結果が違うのはなぜ?
という質問でした。①と②の条件は同時に満たされるべきだと思ったからです。
第②の質問は、別の解法がありませんか?という意味でしたxp
No.2
- 回答日時:
1.
結果を見て勘違いしました。
B点の定義は②です。①は電界が0になる地点で、電位が0となる地点とは違うので、異なっても当然です。
電位が0だと電界も0になるという法則はありません(ちなみに、①の電位はr=dを電位の式に入れれば
この地点の電位が0でないことはすぐわかります)。
2.
なお、v=sqrt(2kQq/md) の求め方がわからないのですが、
電位が最小となる地点でqの速度は最大になりますので V=kQ{-4/(x+d)+1/x} を微分して V'=0 で求め
られます。この時の電位Vmとすると qVm=mv²/2 からvが求まる。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
座標 (x, 0) (x>0) における電場は
Aの作る電場:Ea = k(-4Q)/(x + d)^2
Oの作る電場:Eo = kQ/x^2
の重ね合わせで
E(x) = Ea + Eo = kQ[ 1/x^2 - 4/(x + d)^2 ] (a)
= kQ{(x^2 + 2dx + d^2 - 4x^2)/[x^2 *(x + d)^2] }
= -kQ{(3x^2 - 2dx - d^2)/[x^2 *(x + d)^2] }
= -kQ(3x + d)(x - d)/[x^2 *(x + d)^2] (a')
ということになります。
これは、分子分母を x^2 で割れば
E(x) = -kQ(3 + d/x)(1 - d/x)/(x + d)^2
ですから、当然ながら
x → ∞ のとき E(x) → 0
になります。
E(x) = 0 になるのは x>0 の範囲では x=d のときで、
・d<x では E(x) < 0
・0 < x < d では E(x) > 0
従って、点電荷Pが受ける力は F=qE より
・d<x では F < 0 (Oに向かって加速)
・0 < x < d では F > 0 (Oに向かって減速)
ということになります。
つまり、x=d で最大速度になります。
では、x での電位はどうなるかというと、
V(x) = ∫[∞→x]E(r)dr = kQ∫[∞→x][ 1/r^2 - 4/(r + d)^2 ]dr
= kQ[-1/r + 4/(r + d)][∞→x]
= kQ[ 1/x - 4/(x + d)] (b)
x=d における運動エネルギーが、無限遠とこの点の静電エネルギーの差に等しいので
(1/2)m(Vd)^2 = 0 - q*V(d) = -kQq[ 1/d - 4/(2d)] = kQq/d
→ (Vd)^2 = 2kQq/md
→ Vd = -√(2kQq/md)
「速さ」としては
|Vd| = √(2kQq/md)
>一番目に:①と②で得られた結果が違うのは、一体なぜですか?
#1&2 さんがおっしゃっているとおり、①は「電場の大きさがゼロになる点」、②は「電位が無限遠と同じ(=0)になる点」なので、意味が違うからです。
電場の大きさは電位の「傾き」ですから、①は電位が極値をとる点(ここでは極小値)ということであって、電位がゼロということとは違います。
つまり①は「B点」ではありません。
>なぜ:この②「正のx軸上で電位が無限遠点と等しくなる点Bで原点Oにもっとも接近した」がここで働かないのか?(qΔV=ΔEkかつΔV=0→ΔEk=0となるから )
上の電位の求め方では (b) のように「無限遠(電位ゼロ)→ r=x まで」で積分しましたが、「正のx軸上で電位が無限遠点と等しくなる点Bで原点Oにもっとも接近した」で r=d/3 が求まっているのであれば、そこで電荷が静止したのだから、電荷に働く力が「x=d ~ d/3」にした仕事が x=d での運動エネルギーに等しいということになります。
これを使って計算すれば、電荷に働く力が「x=d ~ d/3」にした仕事は、(a) を使って
F(x) = q*E(x) = kQq[ 1/x^2 - 4/(x + d)^2 ]
より
W = ∫[d→d/3]kQq[ 1/x^2 - 4/(x + d)^2 ]dx
= kQq[-1/r + 4/(r + d)][d→d/3]
= kQq{ -3/d + 4/[(4/3)d] - [-1/d + 4/(2d) ] }
= kQq( -3/d + 3/d + 1/d - 2/d )
= kQq/d
これが x=d における運動エネルギーに等しいので
(1/2)m(Vd)^2 = kQq/d
より
Vd = -√(2kQq/md)
と同じ結果が得られます。
つまり「②を使わない」のではなく、「②を使っても同じ結果が得られる」ということです。
>無限遠点の電位は0と考えているのは過ちではないでしょうか?
ここでは、無限遠からもって来るにしても、x=d/3 からもって行くにしても、いずれも「電荷に働く力のした仕事」として「電位差」(あるいは静電エネルギーの差)しか考えていませんので、「ゼロかどうか」は本質的な話ではありません。
ただし、電場の大きさを「1/r^2」の関数、電位を「1/r」の関数で表している段階で、「暗黙のうちに r→∞ のときゼロ」を前提にしています。
No.4
- 回答日時:
ク-ロンカというのは電位の空間微分×(-1)×電荷量なんだが
つまり、あなたは、グラフの傾きが0のところは値も0になると言っている。
微分とか保存力とか知らないとわからないかもしれないが
要は、クーロン力=0と電位=0は全く別もの。
一緒と考えたのはあなたの勘違いです。
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