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化学基礎ですが、酢酸の電離で生じた酢酸イオンは電離度の小さい弱酸の陰イオンなので水分子と反応して水素イオンを受け取り元の酢酸に戻るとありますが、なぜ弱酸は水分子と反応するのですか?

A 回答 (1件)

言葉を勝手に省略しないでください。


あなたはこの短い質問文の中で、「弱酸の陰イオンなので水分子と反応して水素イオンを受け取り元の酢酸に戻る」を「弱酸は水分子と反応する」と書きました。
これでは全く意味が違います。
「弱酸の陰イオンが水分子と反応する」であって「弱酸は水分子と反応する」ではありません。

そしてこれはたとえば酢酸で書くと
 CH3COO^- + H2O = CH3COOH + OH^-
という反応のことですが、なぜこの反応が起こるかと言えば、「弱酸だから」です。
弱酸は水に溶けたときごくわずかに電離します。
 CH3COOH = CH3COO^- + H^+
でもこれ「一部が反応する」というのは厳密な説明ではありません。
右向きの反応も左向きの反応もどちらも起こっている反応となっていて、左辺と右辺の物質の濃度がある「一定のバランスを保つ」ようになることを意味しています。
その結果「一部が反応して、反応が停まったかのように見える」のです。

酢酸イオンと水素イオンだけが水溶液中に存在して酢酸分子がゼロというのは「バランス」を保てていません。
そこで左向きの反応が若干進行してバランスを回復します。
酢酸ナトリウムを水に溶かせば、水溶液中にはそれが電離してできる酢酸イオンとナトリウムイオン、
そして水の電離によって生じる水素イオンと水酸化物イオンが存在することになります。
前述のように酢酸イオンと水素イオンはあるのに酢酸分子が無いのは「バランス」が保てませんので、
酢酸イオンと水素イオンがちょっとだけ反応して酢酸分子に戻ります。
ただし、水素イオンは現実問題ごくわずかしかありませんので、反応の出発点に書く物質としては不適当。
水素イオンを生み出す元となっている水分子として記述すると、
 CH3COO^- + H2O = CH3COOH + OH^-
になるのです。
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