プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

「愛してる」なんて照れくさくて言えないという方が少なくないと思いますが、この表現は明治時代になって"I love you."の訳語として考案されたものでしょうか、それとも大和言葉として昔から存在したのでしょうか?
夏目漱石は、そういう時は「今夜は月がきれいだね」と言うものだとのたまわったそうですが、いかがなものでしょうか?

A 回答 (4件)

40年も前に隣人は家庭で I love you を使っていたとの事、進んでおられますな~。



当時の小生は「雪深い田舎で、碧い目の飯炊き婆さんにでもなるの?」とか言った
記憶があります。でも、決して I love you とは言わなかったような。せいぜい、
「誰よりもメンコイと思うけど、ん~でもな」程度ではと思います。

日本語の「愛=あい」は最初、Wikiにもある1. キリスト教の愛の概念「アガペー」の
日本語訳として使われたと、神学を学んだ大正生まれの人から聴いた記憶があります。
先人は日本に無い概念を訳すのに苦労したようで、最初の日本語訳聖書(安土桃山
時代)では唯一の絶対神を「天に賢い者御座った」としたそうです。
HPを探したのですが関連した記事は見つけられませんでした。

二葉亭四迷や漱石の love の訳は、まだ「愛」の概念も確定せず、逢引きも人目を
憚る時代に、言わずとも互いに伝わる気持ちを表す名訳・迷訳・苦訳では
ないでしょうか。漱石の訳は照れ隠しのハグラカシの感じもしますが。
今はよそよそしい社会に「愛」が普及して、量産され、バレンタインには
セールスキャンペーンが行われます。
最近の若い人はその程度のノリで使っているのではと推測します。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

> 40年も前に隣人は家庭で I love you を使っていたとの事
 「隣人」ではなくて「知人」なんですが、同じようなものですね。
  もう70代半ばを過ぎているはずです。

明治時代は色んなものが西洋から入ってきましたから、福沢諭吉などの知識人が大活躍して訳語を造り上げたわけですね。

お礼日時:2020/02/29 04:58

大和言葉として「愛」は有ったが、読み方も意味も現代とはちょっと違っていました。


以下はWikiからの抜粋です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/

<日本語の「愛」の意味の変遷[編集]
日本の古語においては、「かなし」という音に「愛」の文字を当て、「愛(かな)し」
とも書き、相手をいとおしい、かわいい[3]、と思う気持ち、守りたい思いを抱くさま[3]、を意味した[4]。
近代に入り、西洋での語義、すなわち英語の「love」やフランス語の「amour」などの
語義が導入された。その際に、「1. キリスト教の愛の概念、2.ギリシア的な愛の概念、
3. ロマン主義小説の恋愛至上主義での愛の概念」などの異なる概念が同時に流れ込み、
現在の多様な用法が作られてきた。>

<この表現は明治時代になって"I love you."の訳語として>応用(流用?)された
ようです。以下は次のHPの解説です。
https://www.lang.nagoya-u.ac.jp/proj/sosho/7/fuk …

<例えば、日本には仏教用語の「愛」はあった。しかし「恋」、「色恋」はあった が、
いわゆる西洋的な意味での愛はなかった。 恋愛という言葉、日本語では比較的新しい
言葉である。 二葉亭四迷は、当初その小説『浮雲』(明治 20 年―22 年,1887-89)の
中で、「ラ ヴ」と表記した。そしてその後、「愛」と書いた。二葉亭四迷は、翻訳中に
ふと出 会った一節に苦渋して、ついに「死んでもいい」と訳した。その原文が[I love
you.] である。漱石は、それを「月が奇麗ですね」と訳したとされる。 それゆえに、
「君を愛している」と言う言葉は、今日でさえ日本人の心性になお 馴染まない。
類似の表現として「君が好きだ」程度までであろう。「君を憎く思う」 などという
逆転した心象の表現もある。>

<今日でさえ日本人の心性になお 馴染まない。>の部分には共感です。
照れくさくて、家内に言ったことも、言うつもりもありません。
「めんこがっているよ」で済ましていますし、それで終わると思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

そうそう、日本には「めんこい」という東北弁がありますね。

> 「君を愛している」と言う言葉は、今日でさえ日本人の心性になお 馴染まない。
40年以上も前のことになりますが、知人宅でアメリカのテレビドラマを見ていると、「愛してるわ、チュッ、早く帰ってね」ってやってもんですから、「日本人は『愛してるわ』なんて言わないんだよ」とワタクシが申しましたら、知人の奥さんが笑いながら「そんなこと言うのは〇✖さん(ワタクシのこと)だけよ」と言いました。というわけで、その頃すでに「愛してる」を抵抗感なく使う人もいたわけなんですよね。最近の若い人はどうなんでしょうか?

関西人だと「好きやねん」かな。

詳しいご解説ありがとうございました。m(_ _)m

お礼日時:2020/02/28 03:51

ロシア語ですが、二葉亭四迷は同じ句を漱石より多少早く、「死んでもいいわ」と訳しているようです。

    • good
    • 0
この回答へのお礼

ウン、なんかそんなのありましたっけね。
しかしお父さん、いろんな事をご存じですね。尊敬してしまいます。
ご回答ありがとうございました。m(_ _)m

お礼日時:2020/02/24 17:16

>明治時代になって"I love you."の訳語として考案されたものでしょうか


そうです。
『愛』は依存執着の元として仏教では好まれる感情ではありません。

「今夜は月がきれいだね」
面と向かって『お慕い申し上げる』とも言えない時代なら「月が綺麗だ」とのたまう関係性が最早感情を代弁しているようなものだったのでしょう。
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!