
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
エロスはもともとギリシア神話における愛の神の名で,ローマ神話におけるクピド(キューピッド)に相当します。
あらゆるものを結合する力を擬人化したもので,アフロディテ(ローマ神話ではヴィーナス)の子とされます。
エロスは人間の娘プシケと恋に落ち,アフロディテが課した過酷な試練を乗り越えて恋を成就させます。
このことから,エロスは(1)のように恋愛・性愛を指して用いられるのが一般的です。
(2)のような無償の愛,神の愛はアガペーと称され,エロスとは対比されることが多いと思います。
(2)や(3)をエロス含めるのは,たぶんプラトンにおける独特の用法ではないでしょうか。
『肉欲から始まり,愛の上昇の種々の段階を説き,最高の純粋な愛は美のイデアに対するあこがれであるとし,
エロスは真善美に到達しようとする哲学的衝動を意味する』(広辞苑第五版)
というのがプラトンの説です。
また(4)は,フロイトの精神分析における用法に近いものです。
フロイトは生の欲動(本能)の意味でエロスの語を用い,晩年にはこれを死の欲動(本能)であるタナトスと対置させました。
No.3
- 回答日時:
お久しぶりです。
またよろしくお願いいたします。良回答がすでに並んでいるようですが、ご挨拶代わりに回答します。
例によって私見を交えての内容になりますので信憑性は保証できません。
(2)(3)の意味が含まれていることはご質問によって初めて知りました。
一般的には、(1)の意味で使われると考えて特に差し支えは生じないんじゃないでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AD% …
(4)の場合は、エロスとタナトスでどうしてもフロイトにつながってしまいます。
実際はどうか知りませんが、もし彼が(2)と(3)について言及しているとすれば、(1)の昇華形と捉えたのではないかと思います。
また、(1)は本能的性欲としてのエスの一部であり、それを包合するものとして「生への欲望=エロス」という概念があるのではないかと思います。
大雑把に(1)<エス<エロス<生命力、と考えることが可能かもしれません。
因みに、生命力を支える一方はタナトスで、これとの拮抗によって人は生きているという解釈ができるでしょう。
生きるという欲望(=エロス)だけが人を生かしているわけではない、というように考えます。
ちょっと脱線してしまいましたが、
>結局、「エロス」って何なんでしょうか?
:私の解釈では、一般的には(1)。広義に(4)と捉えることもできる。
ということになります。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/02/01 09:01
お久しぶりです。こちらこそよろしくお願いいたします。
エロスの解釈については、#2の方が述べられているプラトンの影響とフロイトの影響が大きいようですね。その辺りをもう少し勉強してみたいと思います。
ご回答ありがとうございました。
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