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第一次世界大戦後のドイツはハイパーインフレでしたが、お金を刷って、インフレを収めたようです。どうやって収めたんでしょうか?ジンバブエや南米が同じ方法をとっても収まらないもんなんでしょうか?

A 回答 (1件)

第一次世界大戦後のドイツのハイパーインフレは単にお金を刷って収められたわけではありません。

 このハイパーインフレを鎮めたのは、1923年11月15日に発行されたレンテンマルクの出現によってでした。 レンテンマルクは、土地など不動産を担保にした紙幣であり、「レンテン」とは、レンテの複数形で地代とか利子、あるいは年金という意味です。 こうして、新しい発券銀行としてレンテン銀行が設けられ、臨時通貨のレンテンマルクとそれまでの通貨であるライヒスマルクの交換レートは1レンテンマルク=1,000,000,000,000(1兆)ライヒスマルクと決定されました。 レンテン銀行の通貨発行量は32億レンテンマルクに制限され、国債引受高も12億レンテンマルクに制限されました。 レンテンマルクは法定通貨ではなく不換紙幣であり、金との交換は出来ず、また土地の価値に結びつけられていると言ってもその額面の価値がある土地と交換できる訳ではない、ある意味虚構の本位の上に立つ通貨に過ぎず、インフレ期に多く流通した「緊急通貨」(Notgeld)の一種に過ぎませんでした。 しかしながらレンテンマルクは擬制であっても土地の価値と結びつけられ発行額が制限されており、また政府機関への支払いの手段として認められていたため、少しでも価値の安定した通貨を渇望していた人々は争うように紙マルクをレンテンマルクに交換し、ドイツのインフレは急速に沈静化したのです。 このインフレの収束は「レンテンマルクの奇跡」Wunder der Rentenmarkと呼ばれました。
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この回答へのお礼

天才やな

勉強になりました。

お礼日時:2020/04/22 12:29

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