電子書籍の厳選無料作品が豊富!

日本語を勉強中の中国人です。「長丁場」と「長期戦」はどのように違うのでしょうか。コロナが続く中で、NHKニュースは長期戦ではなく、長丁場ということを強調したようですが、どういう意味でしょうか。

また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それもご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

丁場の意味は#1のご回答の通りです。



「長丁場」(ながちょうば)というのは、もともとは、距離の長い宿場間のことです。

現在、「長丁場」という言葉が使われるのは、「仕事などが完了するまでに長い時間のかかる」という状況のことを指して使われます。
違いということですが、まず言えるのは「長期戦」は「戦い」であるのに対して、「長丁場」は「仕事」や「道程」だということです。

ただ、今回の新型コロナウイルス対応にこれらの言葉を使うのは比喩なので、単純に「戦い」かどうかでは区別できません。
つまり、比喩として使う場合、これらは非常に似た意味の言葉であり、使い分けもあまりないと思います。

それでも敢えて私は微妙なニュアンスの違いを書くことにします。

「長丁場」のニュアンス
・終わりはあるはずだが、終わりがいつ来るのか見通せない。
・苦労が絶えない。

「長期戦」のニュアンス
・戦う相手が明確である。
・最終的に勝ち負けが決まる(ことが多い)


長期戦と言っていたときは、「新型コロナウイルスという敵がやってきた。これは人類とウイルスの戦いであり、最終的に人類が勝つんだ」という意味合いだったと思います。
しかし、新型ウイルスと人類は勝ち負けの関係ではなく、少し抑えたとしてもまたぶり返すかもしれないので、「今後は共存の関係ではないかな」という雰囲気が漂い始めています。
つまり、この世に多数ある感染症に新たな仲間が加わっただけのことです。

そうした認識から、戦いの意味合いを持つ「長期戦」を使わずに、「これは苦労のある道程なんだ」という意味合いで「長丁場」という言葉を使い始めていると思われます。


不自然な日本語の表現はありません。
「長丁場ということを強調したようですが」は、「長丁場ということを強調していたようですが」のほうがしっくりきます。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

いつもありがとうございます。ご説明はとても参考になりました。また、質問文へのご添削にも感謝いたします。

お礼日時:2020/05/02 15:36

こんにちは。



 「長丁場」の「丁場」とは、江戸時代あった宿場と宿場との間の距離のことです。宿場と宿場の距離が長い宿場間のことを、「長丁場」と呼んでいました。

 「長期戦」は戦いが終わる時期が不明ですが、「長丁場」は始点と終点があります。NHKニュースが両者を使い分けているとしたら(していないかもです…)、時間はかかるが終わりがあるという希望を込めているのではないでしょうか。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ありがとうございます。大変勉強になりました。

お礼日時:2020/05/02 15:28

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!