海軍大学校にも恩賜の軍刀組は存在したのでしょうか？また、陸大と同様に成績トップ数人には最高の出世コ

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質問者：atnwmt
質問日時：2021/01/03 16:12
回答数：2件

海軍大学校にも恩賜の軍刀組は存在したのでしょうか？
また、陸大と同様に成績トップ数人には最高の出世コースが約束されたのでしょうか？

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No.2

回答者： head1192
回答日時：2021/01/03 20:40

いたけど、海軍大学校の席次は兵学校のときほど進級に影響しない。

井上成美は大学校はトップでなかったけど３７期唯一の大将進級者だし、中将の大西瀧治郎に至っては入校すらしていない。
「俺ほどの者に何を教えるか」と言い放ったという伝説があるが、本当かどうか。

海軍大学校は将官養成所で、そこに入校すること自体が少将進級への早道なのである（パスポートではない）。
主に大軍を動かすに必要な高等戦略を学ぶのが目的だった。
しかし将に必要なのはそれだけではない。
たとえば「将に将たる」大将進級には、次の項目が考慮された。
・識見　・人格　・健康　・実績
井上成美はこれに
・大将としての使い道
を加えた。

海軍ではハンモックナンバーを飛び越えての進級はできないが、それに加えて将官になると淘汰人事が始まる。
ハンモックナンバー順にA、B、C、D、E、Fの5人の将官がいるとする。
AとBは中将でC以下は少将である。
もしCとFを中将にしたいとする。
Cの上は中将のAとBだけだから進級に問題はない。
しかしFの上には同じ少将のDとEがいる。
この場合、Fを中将にしようと思えば、DとEも一緒に中将にするか、あるいは辞めさせなければならない。
DとEに将としての使い道があるか、それが運命を分けた。

小沢治三郎にも大将昇進の話はあった。
しかしそれをするなら、ハンモックナンバーが上の草加任一たちをやめさせなければならない。
しかし草加は当時南方の司令長官で、人の行き来も補給も不可能な状態にあった。
「そんな草加を辞めさせてまで大将にはなりたくない」
と小沢が言ったとか。